原発事故地の牧場

自宅から3kmほどの所に、畜産試験場滝川試験地があります。

たしか私が子供の頃は滝川種羊場と呼ばれて、羊が沢山居ましたね。

小学校から中学校の遠足はいつも種羊場が定番で、私にとっては思い出深いところです。

また試験場では、羊のほかに豚や牛の研究をしていたようです。

さてこの825ヘクタールという巨大な面積の畜産試験場は北海道が持主ですが、昨年の3月に閉鎖されてしまいました。

いま活用策を滝川市などが考えていますが、どんなことになるのか。

そこで、私の提案。

福島県の原発事故で、泣く泣く畜産をあきらめさせられた畜産農家の移転先にならないものでしょうか。

採草地や牧場になっているところもありますので、そのまま牧場として活用できると思うのです。

面積825ヘクタールを、1軒10ヘクタールずつに分けると、80軒も受入れ可能となるではありませんか。
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母乳も大丈夫でなかった

私が『母乳は大丈夫?』と書いたのは、3月21日。

当時は、牛乳が放射性物質で汚染されていたことからの連想でした。

それがなんと、やっぱり母乳も汚染されていたのです。

====ここから日テレNEWS24 
茨城などの女性の母乳から微量の放射性物質

 先月、茨城県と千葉県の女性の母乳から微量の放射性物質が検出されたと、市民団体が21日、記者会見で発表した。一方、厚労省は、母乳の安全性に問題はないとして、冷静な対応を呼びかけている。

 これは、市民団体「母乳調査・母子支援ネットワーク」が、福島県や茨城県などの9人の母乳を独自に調査したもの。このうち、千葉・柏市の女性が先月29日と30日に採取した母乳からは、一キログラム当たり36.3ベクレルの放射性ヨウ素が検出され、その後、今月4日には14.8ベクレルに低下したという。

 茨城・守谷市の女性の母乳では、先月23日と24日の時点で、放射性ヨウ素が一キログラム当たり31.8ベクレル検出され、先月30日には8.5ベクレルに下がった。

 茨城・つくば市の女性2人の母乳では、先月、それぞれ一キログラム当たり8.7ベクレルと6.4ベクレルの放射性ヨウ素が検出されたが、宮城県、福島県、茨城県の女性計4人では検出されていない。

 この市民団体は「政府は、水道水や野菜から規制値を超える放射性物質が検出された時点で、すぐに母乳の調査をすべきだった」と指摘した。

 一方、厚労省は「母乳に含まれる放射性物質の規制値はないが、乳児用の水道水を参考にした場合、今回の数値は一キログラム当たり100ベクレルという規制値の半分以下で、母乳の安全性に問題はない」と説明している。

 また、枝野官房長官は21日の会見で、「今回出た数値は問題ないと専門家も言っている。安心して普段通りの生活を」と述べた上で、念のため、政府としても一定の調査を行うよう厚労省に指示したことを明らかにした。

 母乳から放射性物質が検出されたことについて、放射線医療が専門の東大病院・中川恵一准教授は「今回検出された放射性ヨウ素の量は、水道水で乳児に飲ませてよいと決められた放射性物質の上限、一キログラム当たり100ベクレルより低い値なので、心配はない」と話している。

<以下略>

====ここまで記事から

この記事を読んで思ったこと。

1.政府、厚生労働省は相変わらず、このくらいなら安全だと繰り返しています。

  この安全だという言葉は、差し当たり今の話ですよね。

  母乳を飲んだ赤ちゃんが大人になり子供を生んだ時、またその子が大人になったその次、と、永遠に保障できるのでしょうか。

2.そしてこの赤ちゃんが、自分の子供、また孫でも同じことを言うのでしょうか。

  だとしたら、政治家には赤ちゃんは居ないかな、でも厚生労働省の役人さんは若い人もいますよね。じゃ赤ちゃんがいるはずですから、自分の赤ちゃんに飲ませてから、安全だと言って下さい。

3.このことを発表したのは、市民団体です。

  これって、本来政府が真っ先に検査して、発表しなければならなかったのではありませんか。

4.このニュースによって、国は個人を守らないのだと、はっきりしました。

  したがって、自分の身は自分で守る。家族の命は両親が守る。もうこれしかありません。

大人は安全かどうか自分で判断できますが、赤ちゃんはお母さんを信じておっぱいを飲んでいます。

お母さん、政府を信じちゃ赤ちゃんを裏切ってしまいますよ。

それにしても、腹が立ちます。

そんな大人に、そしてそんな政府を選んだ自分に。

皆さん、こんなことになっても、まだ、原発は必要だと言うのですか。
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選挙のない統一選挙

今年の統一地方選挙は、超の付く静けさ。

マイクの音量を低めにしているのか、立候補者が少ないのか。

それとも、災害に遠慮してか。

それはともかく、まだ選挙があるだけましかな。

私の住む町は、市長選挙も一人しか居ないので、それで決まり。

そればかりではなく、市会議員まで議員定数10名チョッキリの立候補者で、選挙はない。

何だこれはという感じ。

それほど魅力のない町なのか、はたまた「おれの町はおれがなんとかする」と、意欲の有る人がいないのか。

候補者に自分のやることを約束させ、使命感を持たせるのが選挙でしょう。

それ無しに市長や議員になったら、何の緊張感も無く、また何もしなくても4年は過ぎるので・・・・・・。

きっとそうなりますよ。

====ここから毎日jp
 北海道伊達市は現職が3期連続の無投票で4選、新潟県加茂市も現職が無投票で5選。東日本大震災で被災した茨城県日立市も3回連続無投票。このほか、北海道江別、三笠、千歳、砂川、赤平、埼玉県行田、福井県あわら、岐阜県多治見、京都府京田辺、木津川、大阪狭山の各市で無投票だった。赤平市は市議選(定数10)も無投票で有権者の選択の機会がなかった。

====ここまで

選挙も無く議員になった人は、半値の5割引しか価値がないと思いますよ。

4人で1人の値です。

「じゃ、そういうお前は?」と言われたら困るので、この辺で。[^^;;
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東日本大震災に思う

何回涙をこぼしそうになったことか。

3月11日からです。

10回や20回ではありません。200回、300回とは言いませんが、100回はゆうに超えますね。

ところで、今回の地震、正式名称は東日本大震災となりましたが、たしか気象庁は東日本太平洋沖地震としたはずで、こちらも正式名称。

一つにしたら良かろうにと思うのですが、皆さん如何でしょうか。

さて、地震当日3時頃自宅に居ましたが、ちょうどテレビが入っていました。

津波に押し流される車や家。

津波に追われて、右往左往する人や車。

その時は、悲しみより驚きの方が勝ち、瞬きもせずにテレビ画面に見入っていました。

涙が出るどころではありません。

しかし、少し全体を見渡せる余裕が出てくると、人情の機微に触れたとき、感情が揺さぶられます。

外国からの寄付。

福島県産の野菜。

すやすや眠る赤ちゃん。

石川遼の賞金全額寄付。

イチローの1億の義援金。

ほうれん草を捨てる農家。

黙々と被害者を探す自衛隊員。

ソフトバンク孫正義社長の100億。

ヘドロにまみれる畑を見つめる人。

大前研一さんの復興に対する考え。

死ぬ前日まで元気だった被災地のおばあちゃん。

東電社員が言葉を詰まらせながら話すインタビュー。

とんでもない所に打ち上げられた船を見つめる漁船員。

必死に涙をこらえながらインタビューに答える消防署員。

誤字脱字をそのまま一生懸命ブログを書く武田邦彦氏。

ヘドロの中を棒で突付きながら、たぶん家族を探している人。

書いていたら、きりが無い。

反面同じ数ある腹の立つこと。

テレビに映る政治家。

総理大臣の記者会見。

東電経営者の記者会見。

人助けの美談を書く新聞。

原子力安全・保安院の会見。

原発を推進した自民党議員。

被災者を見殺しにした官僚機構。

ヘリで荷物を投下させなかった官僚。

放射線に関して、安全だと何回も言う学者。

日本の医師免許が無い外国人医師を受入れない官僚。

これも書いていたら、きりが無い。
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福島県とちおとめ

原発事故、放射線がいつどんな形で終わりを迎えるのか。

心配な所です。

昨日夜9時のNHKニュースを見ていました、専門家の大学教授さんが、「放射線は大丈夫、人間に害はありません、安全です」と、盛んに口にしていました。

その根拠として、「日本人は癌で死亡する人がもともと多い。放射線被害で、もし癌が発生しても1000人に1人です、また、子供では1000人に2.5人です」とのこと。

なんと無責任なことを言うのでしょう。

仮に1000人に1人が10,000人に1人でも、大きな数字です、また有ってはならない数字です。

その1000人に1人が自分の子供でも、同じことが言えるのでしょうか。

あまりの無責任さに、吐き気がしました。

さて、その放射線被害、実際の被害に風評被害が加わり、福島県人の経済と心を破壊しようとしています。

で、私のできることは。

2011.0403福島県産とりおとめ.JPG

そんなことで、私の経営する食品スーパーで福島県産のイチゴや野菜を売ることにしました。

かなり昔の話、私の妻の実家はイチゴ農家でした。北海道ですが。

北海道のイチゴ収穫時期は6月。

結婚前から、あっいや結婚後もしばらくイチゴの収穫の手伝いに行っていたのです。

あさ3時に起きて、畑に3時半。

しゃがんでするイチゴの収穫は重労働でした。イチゴ農家に限らず農家の仕事というのは大変な作業なんです。

それを、誰の責任か、一生懸命作った作物を収穫せずに捨てている現状は、見るに耐えません。

そんなことで、少しでも応援したいと、福島県の作物、またその近隣県の野菜を売ることにしました。

むろん、お客様には理解をいただけるように、手立てを尽くしてですが。

ここ々をお読みのお客様、どうか福島県の野菜を食べてください。

私は政治家でも原子力安全・保安院の人間ではありません、安全だと信じています。

その証拠に、自分はもちろん家族や子供達にも食べさせています。

それにしても腹の立つ、この人たちに誰が責任を取るのか。
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無投票って、有り?

4月1日告示された北海道議会議員選挙が始まりました。

始まったと思ったら、終わっちゃいました。

何を言いたいのかって、149人を選ぶ道議のうち31人が無投票で当選。

つまり、31人の選挙は終わったのです。

これって有りですか?

選挙の無い民主主義は、民主主義の崩壊です。

政治に対する無関心は、無能な政治家を徘徊させ、無責任な官僚の支配を許し、そして既得権益者の跋扈をみとめるのです、最後にはその付けを市民国民に負わせるのです。

今回の原発事故のように。

となると、結局は自分たちの責任ということでもあります。

つまり、福島の人たちだけ、責めを負うのは間違いじゃないでしょうか。

それにしても、ニュースを見るたび、もって行き場の無い怒りがこみ上げてきます。
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統一地方選挙

今日もふるさと赤平の話し。

東北関東大震災の影響で、東北地方では選挙が2から6ヶ月延期されました。

でも、北海道の統一地方選挙は予定通り実施されます。

で、赤平の話し。

赤平では選挙がありません。このままいくと。

と言うのも、市長に対抗馬無し、市議も定数10人丁度となりそうで。

いいのかなぁ~これで。

選挙が無いのは、けっして誉められた話しではありません。

内の人は、経費がかからずほっとしているかもしれませんが、これは沈滞した地域そのままの現象で、赤平に元気がない証拠です。

「よ~っし、俺がこの街を何とかしてやろう、元気にしてやろう」と、こんな人いないかなぁ。

何とか選挙にしましょうよ、Uさん、Oさん、Tさん。

私が市会議員に期待すること。

1.市会議員は日当制にする。(時給の方が良いかもしれません)
2.市議会は午後7時から開催する。
3.議員の人数を2倍にする。(1と連動)

4.市会議員は、街のセールスマンとして働く。
5.年齢制限(100歳)と多選禁止(4期が上限)。
6.赤平に家を立てる人には、土地を無償譲渡する。

あ~~、いっぱいある。でも、これでやめておきます。

言うほどむなしくなるから。[^^;;
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備蓄の無い6市

北海道新聞に非常用の備蓄に関して記事がありました。

これを見ると、北海道では6市が備蓄は無しとのこと。

今回の東北関東大震災で方針も変わるのでしょうが、備蓄は市民のため、でも他地区の災害では、被災地への応援にもなるので、やらなければなりません。

私は、その中の一つ赤平市に住んでいます。

====ここから北海道新聞(どうしんウェブから)

道内12市、非常食備蓄なし 毛布や燃料 防寒対策にも課題(03/22 07:31、03/22 07:42 更新)
 道内35市のうち、約3分の1にあたる滝川などの12市が災害時の非常食を備蓄していないことが21日、北海道新聞の取材で分かった。このうち空知管内の6市は毛布なども含めて全く備蓄がない。東日本大震災では避難所の食料や燃料不足が続いており、寒冷地の道内では、暖房などの防寒対策を踏まえた防災計画の見直しが求められる。

 全く備蓄がないのは滝川、芦別、赤平、三笠、深川、砂川の6市。美唄、名寄、根室、歌志内、富良野、北斗の6市は非常食はないものの、毛布の備蓄はある。

 備蓄がない空知管内の6市は、過去に大災害が起きていないことなどを理由に挙げる。非常食の備えがない12市の多くは、災害時に地元スーパーなどから物資を受ける協定を結んでいるが、歌志内市は「独自の協定はなく、道がコンビニエンスストアや飲料メーカーと結ぶ協定に頼るしかない」状況だ。

以下略

====ここまで

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母乳は大丈夫?

20日厚生労働省は、東京電力福島第一原子力発電所の事故で放射能の調査をしました。

放射能汚染は福島ばかりではなく、茨城、栃木、群馬など広がるばかりです。

被害はほうれん草など野菜にも。

私の一番気になったのは牛乳の放射能汚染。

なぜ牛乳に放射能汚染がと思うのです。

いま時期的に考えて、餌は穀物か乾草。牧場で青草は食べていないはずです。

だいたい関東では放牧されている牛はいるのかな?

だとすると、汚染源は水道水か地下水と空気ということになります。

牛は経済動物なので、水道から飲み水を取っているとは思えませんから、たぶん地下水です。

それらが口から入って、牛の乳から出たんでしょうね。

ここまで考えていたら、ぞっとすることに思い至りました。

もしかしたら人間も。

母乳です。状況は同じはずですから。

水道水は、大腸菌は殺菌しても放射能を取り除いているとは思えません。

空気は牛も同じ。

母乳に放射能が含まれていたら、当然ながら赤ちゃんにも。

考えるだけでも寒気がします。

政府は今回の放射能事故で、最悪のことは、考えたくないのか心配かけたくないのか明らかにしません。

安全だ、安全だと言うばかり。

安全を言えば言うほど心配になるのは、天邪鬼の私だけでしょうか。

私なら、「今回の事故は、最悪このようなことも予測されます」そして、「しかし、いまはこのような努力をして、現状は、このような状態になっています」と言いますね。

必要以上に不安にさせたくないのも分かりますが、総ての情報を流して、判断は個人でもできるようにしなければなりません。

なぜなら、自分の命は自分で、そして家族を守るのは、私だと日頃から強く思っているので、その参考になる情報は総てを、そして正しいものが欲しいのです。

いずれにしても、妊婦や赤ちゃん、そして子供たちは少しでも遠くへ避難させたほうが良いのではないでしょうか。

危機をあおってパニックを起させる気はありませんが、目に見えない放射能ですからどうしたらよいのか心配は付きません。

どうしても動けない人は、飲み水はペットボトルの水にするなど、対策を講じないと後々まで後悔することになります。

避難させた結果何も起こらないず、かけたお金も時間も無駄になるかもしれません。

で、「何も起こらなくて、よかったね」となれば、これはもう最高ですよね。
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東北地方太平洋沖地震に思う、その二

だんだん東北関東大震災被害の全体像が明らかになってきました。

でも、納得いかないことが一つ。

地震が起き、津波が来て、原発事故がおきました。

地震は天災ですから避けようがありません。

津波は天災で避けようは無いけれど、対策は打てます。

地震による原発事故は、人災です。

詳しくはこちら→ 原発、緊急情報(1) 武田邦彦
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