『あまのじゃく』は、漢字で書くと天邪鬼。または天邪久となっています。
意味は、昔話に出てくる悪者のこと。人に逆らい、人の邪魔をする。また、わざと人の言に逆らい、片意地を通す者。
辞書ではこうなっています。
私は子供の頃、『あまのじゃく』とは誉め言葉だと思っていました。いつ頃からでしょうか、そこは思い出せませんが。
一生懸命考えても思い出せません。
人が右を向けと言えば、左を向きたくなる。やるなと言えば、やりたくなる。誉められれば、怒られようとする。数え上げたらきりがありません。
人に指図をされることは特に嫌なんです。
中学の卒業式を前に、職員室へ行きました。先生から一人ずつノートに言葉を書いていただきました。
その中に、「お前は、とんでもないあまのじゃくだった」。「へそ曲がりだった」。そのようなことが幾つも書かれてありました。
当時の私はその言葉を見て「あ~、俺はこんなに評価されていたんだ」と、嬉しくなったものです。
しかし、いま考えるとこれはまるで逆ですね。「お前はとんでもない人間なんだぞ」と、こういう意味でしょう。いまなら解るんですけどね~。
小学生、中学生のとき、なぜ辞書を見なかったのかと今になって思いますが。