肉屋の気持ち

隣り町砂川で一家4人が亡くなるという大きな事故がありました。

昨年の7月には小樽で3人亡くなりましたが、一人は弊社の社員でした。

原因はお酒とスピード。

何ともやるせない気持ちです。

 

さて我が社の農場へは、年間数十組のお客様が来られます。

お見せするのは、羊、鴨、鳩、雉ですが、直接の商いを期待してのことですが、もう一つ畜産業に対する理解を深めてほしいというのもあります。

本当は家畜の飼育現場に他者を入れたくはないのですが。

畜産業界はテレビ画面を通してみると、のどかな牧場風景だったりしていますが、飼育の現場はそれとは大違いで、鳴き声もうるさく、埃が酷く、匂いも厳しいものがあります。

そんな仕事をする人がいるから星の貰えるレストランも成り立っているのだと、知ってほしいのです。

 

ですから、畜産の現場に来て、鼻をハンカチでふさがれると、腹が立つより悲しいのです。

『貴方の鼻をふさいだ相手は、殺されて人のお腹に入る動物たちですよ』と、大声で叫びたくなりますね。

いまやるせない気持ちです。

 

私は、死んで人の役に立つ動物たちに敬意を払っています。