写真は煉屋の消化器です。
消火器には特別な思い入れがあります。
昭和52年ころだったでしょうか、鶏舎を建てるとき古い家を建築業者さんに貸していました。
なんとその古い家から煙が出ているではありませんか。
すぐ火事だと気が付きました。
人間って短い時間にいろいろなことを考えることができるものです。
火事だと気が付いてから家まで走って戻りましたが、その1分ほどの間にいくつも考えました。
まず、自分で消せるかどうか、
消すとしたら消火器をもって現場まで戻ろう。
消火器はどこだ!、あっそうだ事務所の壁にかけてある。
いや、戻る前に家族に消防に連絡を入れさせよう。
で、消火器を手に戻りながら、どこから消しに入ろうか。
などなど。
結局火は天井まで上がっていましたが、何かで聞いたか読んだ記憶で、火は根元で消せばすぐ消えると、これを思い出しました。
煙と炎の中を玄関から入り這って茶の間を横切り火元まで行きました。
這った状態で消火器を火元の石油ストーブに掛けたのです。
天井を燃やしていた火は一瞬で消えました。
あとから二階に上がってみたら、部屋の壁が焦げていましたね。
ざわっとしましたがあと数分遅かったら全焼していたでしょうね。
あんなことは二度とごめんです。
そんな度胸ももうありませんけれど。[^^;;