お金の使い方

私は、幸せになるか不幸になるかは、お金の使い方で決まると考えています。

でも、その前にお金に対する考え方と言うか、向き合い方がもっとも大切だとも思っていますけどね。

子供は二人いるんですが、生まれた時子供の育て方で、妻と相談しました。

勉強を教えるのは、止めよう。どうせ小学校高学年になったら教えることは出来なくなるから。でも勉強の仕方は、親として教えることが出来るかな」と。

続けて「学校では勉強を教えるけれど、親はお金の使い方を教えようよ」と、決めたんです。

私たちには、当時、お金がなくて、お金の使い方に関してはずいぶん学んでいましたから、びったりのテーマでしたね。

子供たちが小学生から中学生までは、お年玉を1万円渡して1日で使い切るようにしていたこともありました。

で、子供たちが高校生になったら、3万5000円の生活費(?)を渡したんです。

多いと思われるでしょうが、その中から、自分でやり繰りするんです。やりくりの仕方を学ぶんですね。

学費、参考書、定期代、下着から洋服、そして家から持って出る弁当以外の食べもの全部です。
弁当を忘れたら、自分の生活費の35000円から昼ごはんを買うことになります。

でも、やりすぎたかもしれません。長女はいま看護師ですが、自分で弁当を作って持っていくようです。効果がありすぎたんですね。

現在なら、当然携帯電話の使用料金も入れることになるでしょう。

なぜこんなことをしたかと言うと、それはもちろん決まったお金でやり繰りを学ぶ。これが目的でした。

どう考えても、納得できないんです。

当時も、大金持ちが幸せだとは思えなかったんです。いまもやっぱり疑問なんですよね。

あくまでもお金は道具です。

その道具を上手に使うことが出来れば、毎日が幸せになると私は考えています。

当時もいまもですよ。
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長靴に異変が

あれ?、なんか変だ。

違和感を感じて、もう一度玄関を入りなおした。

ん??、やっぱり何かが違う。

いつものように玄関に入っても、何かに違いを感じて注意深く見ると、あったのです。

片方ずつの長靴.jpg写真をよ~く見てください。

なんと、長靴が片方ずつ違うものが揃えられていました。

私の両親はもう少しで80歳になりますが、若い頃第二次世界大戦を経験し、その後の貧しさもあってか、若い人から見ると異常なほど物を

大切にします。無駄遣いもしません。

長靴を見てください。

これは、確か5年位前に買った物です。たぶん片方は駄目になったのでしょうね。そういえば、父は長い間片方破れた長靴をはいるのを見た

記憶があります。

いよいよ駄目になって、それでも片方はまだはけると、二つを組み合わせていま使っているのでしょう。

物を大切にする両親は、どう考えてもゴミだろうと思う物まで捨てることが出来ずに、物置はもちろんのこと自分の部屋まで一杯にしてい

るのです。

早くに捨てていれば、無料だったそれらも、これからゴミとして処分しようとすると有料となってしまいました。

節約から始まった、物を大切に知る行為も、逆にお金を使うことにもなる昨今です。

しかし、ほぼ80年間掛けて作り上げた性格は、そう簡単に直るものではありません。

立ち止まって考えると、もしかしたら、もう一度節約が美徳とされる時代が来ると考えるのは私だけでしょうか。

これからの日本は、人口が減り経済が縮小するのは明らかです。そうなれば当然ながら所得は減少するでしょうね。

給料も上がらず、いままでの発想では家計も成り立たないのは明らかで、よりいっそうのやりくり上手や、物を大切にするなどの節約が中

心となるのではないでしょうか。

そう考えると、私が子供の頃行われていた、姉や兄からのお下がりを着るという時代がまた来ると思われます。

むろんそれは今の時代に合わせて、若干変化した形になるのは明らかですが、たとえば、時代の先端ともいえるヤフーオークションなどで

も、古い物は売られています。

また、地域主催のフリーマーケットも最近盛んになっているように感じます。

さすがに、片方ずつ違った長靴を履くようになるとは思いませんが、物を大切にすることが社会の常識となるでしょう。
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個人保証がなくても借り入れが出来る時代がきた

中小零細企業は、借り入れのさい今までは個人資産の担保差し入れや、個人保証を通じて資金調達をしていました。

しかし、バブルの崩壊以来ここへきて、大手金融機関は経営者から個人保証などを取らないで融資する制度を実施し始めまています。

バブルの発生は、担保資産至上主義を理由として起こったと認知されています。

では、それでほとんどの中小零細企業は借り入れのさい保証人とならずに済み、また資金調達に悩まなくて済むかというと、ことは簡単ではありません。

まず、当然ながら融資の再の審査は以前にもまして厳しくなることが予想されます。

論点は三つに集約されます。

一つは、経営者の能力。次に確固たる事業計画の立案。最後に法令順守。

特に経営者の能力の査定は厳しいものになります。当然ながら個人が保証人にはならないとしても、個人の健康や生活レベルまでの開示を求められるでしょう。つまり金融機関から見るとこれらが担保となるのです。

また、事業計画は時間と空間からのチェックを必要とされます。将来予測を何処まで確実になされているか、また、地球規模でその事業計画が受け入れられるかがチェックされます。

最後の法令順守は、今までも重要でしたが時間差がその対応の遅れを容認していました。しかし、インターネットの普及以来法令違反は瞬時に世間の知る所となります。つまり、法令違反発覚は、企業の短命化をすすめます。

以前は経営者の能力より、担保の価値や保証人の保証能力を主として融資の判断をした金融機関は、本来の事業に対する審査とそれを実行する経営者の資質を重視するようになります。

言い方を変えると、これからは能力の有る経営者の会社が伸びます。

また、親の代からの営業履歴と資産は有ったとしても、経営能力に疑問のある経営者の会社は市場からはじき出される社会になったと言うことです。

融資を受ける経営者側から見ると、資金需要の理由は二つに分けられます。

一つは、事業を成長させるため前向きの融資です。新規事業の立ち上げとか、新製品販売の為の設備投資などです。

もう一つは、後ろ向きの資金需要です。恒常的な資金不足を補う、また、社会構造の変革などによって、不況業の仲間入りをするなどで生まれた資金需要です。

当然ながら後者の資金需要に関しては、従来も厳しく査定されてはいましたが、それがよりいっそう厳しい査定をされ、担保・保証人無しの資金需要には応じてこないでしょう。

最悪、担保があり保証人がいても貸さないと言うことも考えられます。
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銀行の監視カメラの角度

札幌駅駅北口にある北海道銀行へ行きました。

久しぶりでした。それで、監視カメラをなんとなく見ていたのですが、不思議なことに気が付きました。

角度が変なんです。

銀行は犯罪に巻き込まれる可能性が他の小売より高いと思われます。そんなことからも銀行の監視カメラは犯罪防止上、また強盗にあったときなど犯人を捕まえる捜査の為にも設置されていると思っていました。

しかし、角度が変なんです。あたりを見回すと、かなりな数の監視カメラがあります。当然ですが。

その中のカウンターの監視カメラなんですが、3台がお客様を見ているようには思えません。

どうも、行員の方、特にお金を扱う女性行員の方を向いているのです。

これって変です。

なぜなら、仮に現金をポケットに入れる心配をしているなら、銀行は毎日現金を1円単位まで合わせるので、すぐばれます。すぐばれるようなことをする人がいるはずもありません。

そう考えると監視カメラなんて不要です。

では、行員の仕事振りを監視しているのでしょうか。これも考えられません。

銀行の窓口は、後ろからは上役、前方はお客様からと、衆人監視の中で仕事をしています。そんな中でサボるものもいるとは思えません。

あれは、何のための監視カメラでしょうか。

上司から仕事を見られるのはまだ解りますが、その他にお客さんや同僚、これでも足りずに監視カメラからも見られながら仕事をする銀行員の窓口という職場は、ストレスの最も多い職場と言えますね。
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借り入れ書類の、捨印は必要か、

銀行から借り入れをすると、沢山の印鑑を押します。

会社の印鑑は当然ですが、零細企業の場合は、代表取締役個人も保証人として、金融機関から捺印を当然のように要求されます。

個人保証は金融機関からの借り入れはもちろん、リース契約などでも要求されます。

私の場合、別会社を経営する父の保証だけで、他人へ保証人を頼んだことはありません。今考えると、そうしないで済んだことに感謝せざるを得ませんね。

保証人を頼まないので、逆に保証人を頼まれたこともありません。

金融機関との契約に、ここまでは何の文句も有りませんが、従来一つだけ納得のいかないことがありました。

それは、最初から捨印を押させることです。

本来捨印は書類に不備があったり間違えたり抜けなどがあったりした場合、訂正・削除を確認するために押させるもののはずです。

しかし、印刷された契約書に、一個の間違いの無い場合でも、事前に捨印を押させます。

これに対して、苦情を言ったことがあります。

「なぜ修正もしない書類に捨印を押すのでしょうか、納得できないのですが、もし捨印を押さないと契約はできないのでしょうか」と。

全部の金融機関の担当者が、判で押したように(さすがに金融機関ですね、笑)、「はい、捨印を押さない場合は、契約が出来ません」と、こう言いました。

リース会社などは、『なにをわけのわからないことを言うのか』と、言うような顔をします。

この状態は、会社を作った22年前から変わっていません。

ところが、最近はさすがに殿様商売の金融機関といえども、これでは不味いと思ったのでしょうかね。不要な捨印を押させるようなところがなくなりました。

しかし、1週間ほど前のリコーリースとの契約では、用も無いのに捨印を押させられました。久しぶりです。
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消耗品の節約

消耗品を節約するには、どうしたら良いと思います。

ここから始まりました。

ボールペン1本100円します。90円のボールペンを探す。さらに安い80円のボールペンを探す。

これも正解。

「ボールペン1本100円するんだ。節約しなさい」と、口うるさく何度も社員に言う。

これも正解。

沢山ある消耗品の節約方法には色々ありますが、これらは全部正解ではあっても、効果は少ないですね。

考えた挙句、出た結論です。

社員を見ていて気が付いたのですが、個人の車は水洗いばかりではなく、ワックスを掛けぴかぴかに磨き上げています。それも何時間も掛けて、汗だくになって、何処からお金が出なくてもです。

でも会社の車は洗わないんですよ。ましてやワックスなんて掛けたのは見たことがありません。

それで気が付いたのです。

消耗品は会社のお金だから、よほど意識の高い人でないと積極的には節約しないことを。みんな自分の持ち物だから大切にするんだということを知ったのです。

自分の物を大切にする心をちょこっと利用させてもらうのです。

消耗品は個人で持ってもらうのです。

個人負担の消耗品のリストを作りました。

当時のリストです。
(1)ボールペン、鉛筆、消しゴムなどの消耗品
(2)スタンプ台、シャチハタ、印鑑、訂正印などの署名用具。
(3)メモ帳などの文房具。
(4)計算機。
(5)テレホンカード等の電話代。
(6)カッターやその替え刃。
(7)肉を切るための包丁類。
(8)集金ポーチ。
(9)バインダー
(10)税金。
(11)その他個人が所有している方が良い物。

それで、一人当たりの消耗品手当として、1年12,000円支給することにしました。その中から、個人の持ち物として消耗品を買い使用してもらいます。

社員側から見ると、手当として貰った12,000円を残したら、個人のお金となります。また買った消耗品を大切に使い、次の年ゼロなら税金を考えても10,000円は給料となります。

当時社員・パートさんで57人居ました。総合計684,000円になります。

この効果は大きかったですね。130万円の消耗品予算が半分でよくなったのです。

しかし、この金額的効果より大きい収穫がありました。

一つには、子供のいうように、「節約せい!」という必要がなくなったことです。

まいどまいど節約を言われるほうも大変でしょうが、言うほうもほとほといやになります。

これは言う方、つまり経営者にも精神衛生上ひじょうに良い効果がありました。

もう一つ、いつだったか、ボールペンの代えシンの方が安いと、確かそれは1本10円だくらいでしたが、その管理を総務の女子社員がしていたのには驚きました。

つまり、総務の消耗品管理と言う、お金を生まないことに使う時間が減ったことが最高の収穫だったのです。
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昨日は融資をするといい、今日はできないと。で、5分後には融資をしますとは、

会社にとって税務署は気を使う官庁ではありません。むしろ利用する所です。(この件は別に書きます)もっとも脱税をしていれば、話しは別ですが。

さて、銀行の付き合いには注意が必要です。

バルブのだいぶ前の話ですが、こんなことがありました。

当時私は養豚業を目指し準備をしていました。

主たる借り入れは農林漁業金融公庫に決まっていて、その繋ぎ融資を北海道銀行赤平支店に依頼していたのです。

当時の支店長代理さんが窓口となり、融資の了解を得ていました。

たしか、6月29日でしたが、明日の借入れの件よろしくお願いしますと、面談にて再確認をしました。

支店長代理さんは解っていますとのこと。

で、6月30日当日、借り入れを実行してもらうよう窓口に出向きました。

なんとあろうことか、支店長代理さんは日本経済新聞を出してきて、「現在養豚業は先行きよくないとのことだ。これでは融資はできない」と言う。

たまたま当日の日本経済新聞の囲み記事には、養豚業は悪いと出ていたのです。

しかし、こちらがなぜ養豚業を始めるかと言うと、現在悪いので先行き明るくなるとの見通しから新規事業として開始をするのです。

このような話は、当然ながら、融資依頼のとききちんと説明をしています。

耳を疑ると言う言葉そのままです。

資金調達の金額は2000万円です。

まぁ、ビックリどころの話ではありませんね。

しかし、こちらはそれほどのことがあるとは想定していませんが、会社の資金繰りは慎重にも慎重にと、三重の資金調達計画をしていたのです。

その一つが家族の定期預金で準備をすることでした。

その定期預金は、北海道銀行赤平支店に今回の資金調達金額以上あったのです。

で、支店長代理さんへ「昨日まで、融資は良いと言っていたではないか、なぜそんなに急に状態が変わるのだ」と、幾ら話しても「申し訳ないが、融資はできない」の一点張りです。

今考えても腹の立つ話しなんですが、実はこのあともっと驚くことが起きました。
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水道水を節約するには

話しの本筋とは変わってきますが、30年くらい前に、これから何年かたったら日本も水にお金を支払うようになると、話している人がいました。

ずいぶん未来を見通せる人もいるものだと、感心してその話を聞いていましたが、いままさにそうなっていますね。

当時でも、外国ではミネラルウォーターを売っていましたが、冷蔵庫の中を見て不思議に感じたことを覚えています。

今朝のテレビで札幌市が、豊平川の水道水を売っている。それも人気があるとニュース報道されています。

塩素は入ったままなのかなと思い聞いていたら、活性炭で塩素を除いて販売しているとのコト。

さて、節約の話しです。

弊社は肉類の加工ですから、水をかなり使います。他にも、トイレやトイレでの手洗いとか清掃などに相当量の水を使います。

この節約を、どうやったら節約できるか考えました。それも自然に、ストレス無くです。

それまでは、蛇口を回して水の出し止めするコックを使っています。

考え方の基本は、水をだすのは面倒に、止めるのは簡単にです。
 
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節約するこころを育てる

必要ない場所の電気は消すこと。
水は大事に使え。
ガソリン節約には、急発進、急ブレーキは駄目。これでは車を傷める。

等々、いくら口をすっぱく言ってもなかなか直りません。

日常的に作業をたくさん抱えている社員にとって、このようなことは、細かなことと、どうしても後回しになってしまいます。

しかし、会社を運営していく上で、無駄の排除は当然必要なことです。しかし、それより大切なことは、その心構えの醸成です。

必要ない場所の電気は消すこと。

なんど言っても、朝来て見たらトイレの電気がついています。

困ったなとは思うものの、小言を言う方も嫌なものであり疲れます。

そんな時、ひらめいたのです。『そうだ、電気をつけるから消すのを忘れるのだ。じゃぁ、電気をつけなきゃいいじゃないか』と。

それでトイレの電気をつけないことにしました。スイッチがないので、電気をつけたくてもできません。

で、どうなったと思います。
 
 
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