汚染米横流しの先に待つのは

昨日の続きです。

えっ、何がって?。勿論三笠フーズの話し、ではなく農林省のことです。

今問題の汚染米横流し。

輸入の根っこでとった、じゃなかったとらなかった農林省の不手際の話しは昨日書きました。

で、それが現在の問題に繋がったと。

じゃぁ、これからどうなる。ここが今日の話しです。

世間がと言うよりマスコミは『何度も査察をしていたのに、汚染米の横流しを見つけることが出来なかった』と農林省の不手際を責めています。

その言葉に反応して、農林省は制度を整える方向で、これがあとあと我々国民にとっては大問題となるのです。

たしかに。農林省がうかつだったのは事実。

でも、相手は駄目だと知って横流しした犯罪者ですよ。査察の通知をして訪問したのでは問題を見つけることは出来ません。

しかし、そこを皆で責めて攻めて結果はどうなるでしょう。

世間のパッシングを今は必死に我慢している農林省、実は『これはラッキー』と思っているかもしれません。

なぜなら、この騒ぎが落ち着いたら「ちゃんとした査察をするには人手が足りません。したがって増員します。予算を沢山下さい」と、こうなります。

これを巷では焼け太りと言いますが、もう死語かな。

しかし、このように、あらゆる機会を捕らえて官僚組織は肥大するのです。

結果、我々は税金の下敷きになりにけり、チャンチャン。
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主の逃亡

もう過去の話になりましたが、今回の福田首相辞任。あんなのあり?、ということで私の考えを。

まず2代続けて政権を投げ出した自民党、国を運営する能力はなくなったんです。そう考えるしかありません。

もう政権交代したほうが良いんじゃないかと思います。

もっとも私は政治家を信用していません。しかも何処が政権を担当しても社会はあまり変わらないと考えていますので、今回の件、自分に関係ないとは言いませんが、興味はあまりもてません。

この辞任劇、家庭に例えると、息子が反抗期、娘も親の言うことを聞かない。嫁も文句ばかり、こんなとき「おれは一家の主を辞めるぞっ~」と宣言できるか、ですね。

確かにレベルは違うのでしょうが、意味するところは同じだと考えられます。

私も中小企業を運営しています。

一度ならず何度辞めたいと思ったことか。悲しいかな辞められないのです。

あんな簡単に辞められるなら、社長って物すごく楽チンですよ。しかし、辞めるに辞められないのが我々弱小企業のトップなんです。

辞めたいと思ったときは『ここで逃げたらおしまい』と、崖っぷちで必死に耐えているんです。

それにしても、日本という国はなんと素晴らしいんでしょう。

なぜなら国家のトップにやる気がなくても、国は混乱せず内乱も起きずに存在し続けるのですから。

方や冗談ににでも「おれは親父をやめる」と言ったら、我が家はすぐに空中分解しますね。

私に関して言うなら、辞めると言えないのではなく、言わないが正解かな。
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サンマー投げ大会

『サンマー投げ大会』と銘うちサンマ投げ大会を提案した釧路市の若者グループ。企画は釧路市内の経営者や大学生など。

主催の目的はまちおこし。

しかし、まちおこしにしてはふざけすぎだと袋叩きです。

新聞によると『食べ物を粗末にしている』とか漁業者は『燃料高で苦しんでいるのに無神経』など。

釧路市の水産課もやり方に問題があると、あまり乗り気では無い様子です。

賛成の人も少しは居るようですが、おおむね反対。また、ネットを見るとまぁ凄いこと、反対意見がてんこ盛り。

で、結局秋刀魚の木彫りで行ったようです。

さて私の意見。

私は畜産、つまり家畜の命で生計を立てている肉屋です。

食べ物を粗末にするなという、今回のさんま投げ大会に反対の意見、これは一応理解できます。

しかし、最初から木彫りの秋刀魚を投げる大会に変更させてしまうって、どこかおかしくはありませんか。

反対の意見の中に、食べ物を粗末にすることに対する批判。

でも、世の中にはそんな祭りというか習慣は沢山ありますよね。

例えば、ライスシャワー。節分の豆まき、海水浴場のスイカ割り大会、スイカといえばスイカの種飛ばし(種は食べ物とは言いませんが)、ピーナッツ飛ばしなんていうのもありますよね。

ここまで書いたら、それは植物で、さんまは生き物なので、ぜんぜん違うじゃんと言う意見も出るかとは思いますが、私は植物も動物も元をただせば命で同じだという考えです。

また、食べ物という括りでは一緒。

あぁ一つ思い出しました。祭りのイベントとしてする卵のキャッチボール。卵はほとんど割れ捨てるのに、食べ物を粗末にするなという非難で取りやめたとは聞いたことありません。

仮に魚は生き物として駄目だという意見の人には、じゃ釣りやハンティングはいいんですか、と聞きたいですね。

私が仕事でする殺生、これは避けようがありません、しかし、さんま投げ大会を非難する人、遊びで殺生する人たちを非難したことありますか、それなら納得できますが。

勘違いしないで下さい。私は食べ物を粗末にするのは反対です。

しかし、あまりにもヒステリックすぎませんかと、言いたいのです。

漁業者の気持ちも納得できます。

しかし、漁から上げてきたさんまを、それこそ煮て食おうが焼いて食おうが消費者の勝手ではありませんか。

我社の肉、これだって一生懸命作ったとよと、また動物の命だよ大切にしてと言っても、お客様が煮て食おうがローストにしようが、犬の餌でも猫に食べさせても、文句をつけるなんて考えたこともありません。

一度テレビで見たのですが、スペインではトマト祭りがあります。これなどきっかけは喧嘩のようです。

それから見たら、今回のさんま投げ大会、目的は地域興しですから立派なものです。

あと、プロ野球で優勝したチームが必ずする恒例行事。

そう、ビールかけ。もったいないなぁとは思いますが、ほとんどの人は、まあいいかなと笑って見ていますよね。

私はそれよりなにより、今回の反対意見の人たちに言いたいことがあります。

それは、やる前から若者のやる気を潰してしまうこと。

これに恐怖を感じますね。

この祭り、何も無いゼロからの出発。失敗しようがどうしようが、いいじゃないですか。

スタッフは初めてだから、右も左もわからないんです。気配りも足りないかもしれません。

イベントを1回2回と重ね経験して、色々学んでいくんです。なのにその機会を奪ってしまうんですか。

どんなことでも、一番最初があるから、10回目も50回目もあり、そして100年も続く祭りとなるのじゃないですか。

主催者、勇気を持っての提案です。

それを、よーいドンとスタートしてからならまだしも、走り出さない前に、やめろの大合唱、批判の嵐。

私は、それこそそんな人たちに言いたいですね。

反対なら、行かなけりゃいいんじゃないですか。それが主催者にとって一番の恐怖のはずです。

今回の『サンマー投げ大会』

この駄洒落を面白い名前だ、つまらない名だとどう考えようが、その無駄ぶりを笑ってみてやればいいでしょうに。

その結果、次の年に廃れたら、それは世の中に必要とされない所作だったということで、それでチョン。

サンマー投げ大会、これでいいのだ(赤塚不二夫風に)
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教育委員会の通達

そろそろお中元の季節。

我社では、中元関連商品を販売していますので、ご用命の方は弊社までぜひどうぞ。

あっ、いや今日の話題はそこでなく、北海道新聞の記事を読んでの感想です。

内容は札幌市教育委員会が、大分県の教員採用汚職事件に関連して、業者や保護者からのお歳暮などの受取禁止を通達したとのこと。

また、職員間でのやり取りも禁止しようという話です。

我社では、もう10年以上前になるでしょうか、お歳暮お中元のやり取りは原則中止しています。

中元・歳暮商品は販売しているんですがね~。[^^]

ただ、配布に関しては、どうしてもゼロに出来ませんが、いただくのは限りなくゼロになっています。

10数年前に、会社名で一斉に中元・歳暮の受取辞退の案内を出しました。

ではなぜ受け取らないか。

話は簡単で、各現場で中元・お歳暮を受け取ると、仕入担当者など一部の懐に入り、社員間で不公平になるからです。

また仕入担当者が物品を受け取っていて、価格交渉に厳しく当れるでしょうか。

中には直接社長へと、自宅へ送ってくる会社もありますが、返品不能の場合会社へ転送して社員へ配布しますが、しかし、基本的にはお断りしています。

こんなことから考えると、教育委員会の今回の判断は遅いくらいで、それにも増して笑えるのは、職員間のやり取り禁止の話です。

なぜ笑えるか。

職員間の贈答品って横へのやり取りなんてあるんでしょうか。実際には役職下位の者が上位の役職者へ中元・歳暮の類を渡しているはずですよね。

つまり、教育委員会も贈答品を受け取ったことはあっても、各学校の教員へ渡したことは無いでしょう。

我社では社員間の歳暮ギフト類配布にいたっては20年以上前から絶対禁止です。

いまや社長へお歳暮を持って来る社員など一人も居ません。

入社間も無い社員から貰ったことはありますが、古い社員が持ってきたら『何か魂胆があるのでは』と勘ぐってしまいます。

性格ワルッと言われそうですが、ただ例外事項として、上司から部下へのお歳暮は可としました。

しかし、今だかってそれは無いようですね。

この理由も、同じです。

贈答品をいただくと私も含めてほとんどの人は、昇給査定や賞与評価、また人事などで公平な判断を下せなくなりますので。
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第20回北海道クラシックカーフェスティバル

昨年は中止になっていた『第20回北海道クラシックカーフェスティバル』が、7月5日・6日と開催されました。

私は6日の8時半頃、顔を出しただけで9時前には退散。

それにしても、物凄い人・人・・・・と、人の波。

見るからに赤平市民ではない、センスの良い(赤平市民の皆さん、ごめんなさい)若い人がびっしり。

昨年は休んだとはいえ、継続してきたスタッフの皆さんには頭が下がります。

予算の面で昨年は中止したと聞いていますが、縮小してでもいいから、継続して欲しいものです。

この『北海道クラシックカーフェスティバル』は、もはや単に赤平市内だけのお祭りではありません。

北海道どころか、日本を代表するイベントになっていると考えるのは私だけでしょうか。

このイベントの素晴らしさは、一つにはプロの手を介在しない素人だけの祭り、手作りだけでここまでの規模にしたことです。

また、スタッフは車を介在させ、一人一人が無欲で参加していること。

最後に、遠方から登録料を支払い、そして交通費も自費で参加する車のオーナーです。

物に過ぎない車が、まさに人の心を繋ぎ動かす。ここがこのイベントの最大の肝では無いでしょうか。

その証拠に、車に興味の無い人までも惹きつけてやまず、単に地域興しや、経済効果を狙っての祭りなどそこには存在しません。

北海道クラシックカーフェスティバル.JPG

詳しくは↓
北海道クラシックカーフェスティバルのHPから。

第20回北海道クラシックカーフェスティバル参加要綱

1974年(昭和49年)以前に生産された車輌のオーナー。(同型車は年式を問いません。ex:ミニ、スーパーセブン、ビートル等)
 ※ 違法改造車は参加できません。

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14から9と5

昨日は美深へ、往復320km。

いま北海道は緑の濃さも日々増し、目に痛いほど夏を感じる季節です。

さて、広い北海道は行政運営を道庁の出先として14の支庁を設置することによってなされていました。

明治からかな。

お金の無くなった北海道庁は、支庁の再編をします。

14支庁が9個の総合振興局と5個の振興局。

支庁制度は不要と考える私としては賛成で、もっと踏み込んだ改革を希望しますが、縮小される地元は大反対と大騒ぎ。

これはこれで、理解できますが賛成できませんね。

なににかって、道(どう)の解決策にです。

私の所属する地域は、空知支庁で、支庁所在地は岩見沢市。

このたび札幌市を含む石狩支庁と空知支庁は一緒になり、総合振興局は岩見沢で振興局が札幌市となります。

これは素晴らしい。小さな町に支庁再編の中心を持ってきて、言わば出先を札幌とするのですから。

しかし、他を見るとなぜこの方法を取らないのかと不満であります。これが私の支庁再編に反対する勢力の意見を理解できる理由でもあります。

例えば、釧路支庁のある釧路市と根室支庁のある根室市。釧路市の方が何倍も大きい町です。

これが再編合併されて、総合振興局は釧路市。で、根室市には振興局が置かれます。

また、上川支庁の支庁所在地は旭川で、留萌支庁の所在地は留萌市。これは旭川に総合振興局が置かれ留萌市には振興局が置かれます。

他に函館市と江差町、室蘭市と日高町など。

支庁再編にはほとんどの人が理解を示していますが、反対は主として支庁機能を縮小し振興局に格下げされる地域からです。

なんで、根室市に総合振興局、留萌市にも総合振興局を置かないのでしょう。釧路旭川には格下の振興局を置くのです。

これはこれで大都市の住民は不便になるという声が出そうですが、では今の方法でなされる再編で、小さな町の住民なら不便でも良いというのでしょうか。

行政改革には誰もが我慢を強いられます。

しかし、小さな町の住民には、不便や負担が全部自分たちにしわ寄せされるという不安があります。

他方北海道では市町村合併が進みません。

これも支庁再編がスムーズに行かないのと、理由は同じでは無いでしょうか。

小さな町と大きな町の合併は、市の名前は小さな町の名前にする。市役所を置くのも合併される町に。

これだけで問題全てが解決するとは思えませんが、少なくとも吸収される町の住民は自分たちだけが置いていかれるという不安はなくなりますよね。
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飛騨牛偽装事件

肉屋なので、今日は肉の話を。

またまた発覚しました、岐阜県での話、食肉卸小売業社の『飛騨牛』表示偽装事件。

社長は従業員に、飛騨牛の要件を満たさない格下の牛肉を『飛騨牛』として売るよう指示していたと、認めました。

昔からの肉屋は、その体質が完全に抜けないのでしょう。

告発者でしょうか、元工場長は「偽装の指示は社長が出していた」とテレビで言っていましたが、それに対して「社長は指示していない」との当初の話。

しかし、社長がいくら否定しても社長の指示無しに社員が独断で偽装をやるとは思えません。

いずれにしても、会社はトップ次第ということで、私もよりいっそう己に厳しくしようと再認識した今回の事件でした。

でも、納得できないことが一つあります。

数年前のU食品も、Mホープの偽装も、そしてたぶん今回も、それらが起こるたびに監督官庁の検査が厳しくなります。

消費者の目が厳しくなることには、大賛成です。

しかし、よく考えてみてください。U食品もMホープももうこの世に存在せず、当然の報いとして抹殺されました。

それにも関わらず、今回のような犯罪者が出ると、まじめにこつこつやっている会社の検査が厳しくなり、手間が取られる。そしてお金が掛かる。

これって、結局なんでしょう。

犯罪者はきちんと処分されるのはわかりますが、なぜ通常の業務をきちんとこなしている会社がそのとばっちりを受けるのか、私には納得できません。

だって、かかるコストは、最終的に消費者へ回っていくんですよ。

それより何より、ここでの一番の問題は、最後に監督官庁の存在感が高まることです。

焼け太りという言葉があります。焼け太りなら当事者ですが、他人の火事で太るのを何と言うのでしょう。
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アイヌ民族

アメリカ合衆国のインディアン、カナダのイヌイット (エスキモー)、アボリジニ はオーストラリア、マオリ族はニュージーランド。

私の知っている世界の先住民族です。あと日本にはアイヌ民族がいましたね。

日本人なら、北海道にアイヌ民族が居ることは知っていますよね。

でも、アイヌ民族が、日本国において先住民として認知されていないのは知っていましたか。

「アメリカを発見したのはだれ?」「コロンブス」。

でも、その前からインディアンが住んでいました。

根っこのところは同じような気がします。
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記念硬貨のデザイン

北海道で開かれる洞爺湖サミットにあわせて、記念貨幣が発売されます。

地方自治法施行60周年記念として、13日に財務省が発表。

で、疑問が二つ。すいません天邪鬼なもので。

一つは図案です。
北海道洞爺湖サミットに合わせたと言うことで、洞爺湖と北海道の代表的な鳥、丹頂鶴。

硬貨のデザインは、見方によっては、洞爺湖の上を丹頂鶴が飛んでいるように見えます。

しかし、丹頂鶴は釧路。

これってやっぱり変です。どちらかを裏に持ってくれば解決すると思いますが、いかがでしょう。

もう一つは、1000円の硬貨を6000円で売ること。

記念であろうがなんであろうが、1000円は1000円。

こんな考えは駄目かな?
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『日当制町議』制度

福島県の矢祭町を知ったのは、『合併しない宣言』の町としてでした。

また、住基ネット(住民基本台帳ネットワークシステム)に、不参加を表明をしたのも全国初です。

その矢祭町がまたまた革新的なことをやってくれましたね。

報酬1日3万円の『日当制町議』制度。

これ大賛成。良くぞやってくれたとこれにも拍手を送ります。

この『日当制町議』制度は、良いことずくめでマイナスなんかあるんでしょうか。

当節経費の節約が一番の眼目なんでしょうが、この制度に対する私の一番の魅力は、議員報酬で生活する議員が居なくなることです。

つまり、この制度では、主婦とかサラリーマンとか、ごく普通の人たちによる町の運営がなされるようになりますよね。

これがいいんです。

これほど革新的な制度に前例は無いんです。ですから議員自ら相当の工夫をしなければなりません。

たとえば、議会は夕食後に開くとか、日曜日に開くとか。今の時代ですからネットで議会を開くとか。

その効果ははかりしれません。なぜなら、先生と呼ばれる既存の制度に満足する議員は、まるで頭を使っていませんから。

また、若い人とは逆に、第一線を引退して収入に関係なく街づくりに意欲を燃やす年配の人が退去して参集するかもしれません。

もっともこの場合は老害に気をつけなければなりませんが。

そう考えながらニュースを見ていたら、やってくれましたね~。

表面の革新的な動きとは別に、まだそこには古い習慣から抜け出せない苦しみも持ち合わせていたようで。
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