荒地へ綿羊を放すとどうなる

お郷ふれあい牧場.jpg

昨日の話し。ここは宮城県の某牧場。

見ての通り、物凄い急傾斜に放牧地が造られています。

3日のブログに書いた、めん羊の三つ目の仕事、遊休地の活用。

休耕田や山間地など、雑草の被い茂る所へ綿羊を放してやると、その食生から雑草類を片付けてくれという話し。

さっそく見学に行きました。ここにその代表的光景があります。

詳しく報告したいところですが、今日はあらあらだけ。

写真を見て下さい。カメラはほぼ水平。

放牧地の傾斜がどれほどか、立ち木を見ても、草を食む綿羊をみても一目瞭然です。

この山の天辺にあるめん羊牧場は我が社とまるで逆、眼下へ広々と草地が広がっていきます。

牧場主は、荒地に綿羊を放牧すると3年もしないで写真のような素晴らしい牧場へ変身しますよと、にこにこ笑顔で話していました。

また、苗木を植えた場所などは、下草刈が不要になり経費の節約になっているとも。

それにしても、世の中には凄い人がいるものです。
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フェルトの帽子

福島県白河市研修フェルトの帽子.jpg

見た目でも、できのよくないこの帽子、31,700円です。

なぜなら、世界に一つしか無いから。

ではなくて、実はめん羊の研修でまだ福島県の白河市にいますが、昨日の研修のひとつがこれ。

なんとフェルトの帽子作り。

材料費は羊毛代350円。その他若干の道具と石鹸水が必要で、めん羊の毛の束から、フェルトのマイ帽子が出来上がるまで3時間。

と言うわけで原材料のほかに、給料を時給に直し工賃を加算して、また売るならと利益も加算するとこの価格になりました。

売れるわけ無いけれど、一応商人なもので。

最初は帽子など作りに福島県まで来たわけではないのに・・・・と、ちょっと不満でしが、しかし、やっているうちに面白くなり、はたまた出来上がった作品を見てプチ感動です。

めん羊を飼育する者として、その能力の高さは承知はしていますが、今回また新たな可能性を見出したのです。

というより、実は知らなかっただけなのですが。[^^;;

我社は肉屋、そんなことで肉としての利用が第一。

家畜たるめん羊、肉は勿論のこと、内臓類もきちんと人間の役に立ちます。

二つ目として、世界を見渡すと当然のことながら羊毛利用。

悲しいかな羊毛の利用は、セーターしか頭になかったので、それが今回のプチ感動に繋がったのです。

北海道サフォーク牧場はと言うと、羊の毛は売れないので堆肥にしていました。土壌改良剤ですね。

しかし、もったいないということで、来年から断熱材として自社の倉庫などに利用しようと考えています。

そんな中で、粗雑な作りの帽子かもしれませんが、羊毛の利用だけでもまだまだあると思わせる今回の研修だったのです。

三つ目は、今回も研修生の中から出ていた、遊休地の活用。

休耕田や山間地など、雑草の被い茂る所へ綿羊を放してやると、その植生から雑草類を片付けてくれます。

この能力は我社でも活用していますが、あとりんごなどの果樹園でも下草刈りに利用する方法があるようです。

四つ目は、毛皮の利用。

めん羊の毛皮をムートンといいますが、ムートンを敷物に利用すると、めん羊の毛の性質から冬は暖かく夏は涼しく過ごせるとのことで、実は、今年30枚ほど造ってみました。

まだ1枚も売れていませんが、これから年間150頭以上を肉にしますが、このめん羊の毛皮はなんとか全部とは言わなくてもきちんと利用したいものです。

しかし、ムートンは高いのでなかなか売れませんね。え~っと、そんなことでムートンをお買い上げの方は、弊社総務までよろしくお願い致します。

まだまだ有るなかでも、ちょっと興味を引いたのが血液の利用。医療関係では欠かせないもののようです。

さて、35000円のフェルトのマイ帽子。

腐っても鯛、痩せても豚、木から落ちても猿、私はこれでも社長。ちょっと工賃が高かったかもしれませんね。
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白河市で鴨汁蕎麦

9月30日から福島県白河市の隣町に来て、めん羊の研修を受けています。

管轄は話題の農林省。

それはともかく、千歳から仙台空港、そして新幹線で新白河に着いたのがちょうどお昼。

めったにここ白河市へ来ることは無いだろうから、美味しい蕎麦屋さんを探さなくっちゃ。

いつもなら事前にネットで調べるんですが、今回は失念。残念、無念、観念で、さてどうしようか。

と思案している目の前にしゃれた交番の赤い電気が。

ラッキー!!。

さっそく「こんにちは、実は美味しいお蕎麦屋さんを探しているんですが、教えていただけませんか」

第一声「いいっすよっ」と、訛りのある言葉で。

お~~、これこれ、このイントネーション。

これって良いですね~。東北へ来たときいつも言葉を聞いてなんかほっとします。

曾爺ちゃんが東北出身なので、遺伝子にその余韻が残っているのでしょうか。

でも、警察の駅前派出所で聞くことではありませでした。これは反省しています。

で、教えていただいたのが『蕎麦釜処 茅の器』

白河市茅の器鴨汁そば.jpg

食したのが、鴨汁蕎麦1300円。

店名からも写真からもお解かりのように器が良かったです。

また、飾りの無いスタッフの会話が素直でこれまた最高。

いつものように「何処の鴨ですか?」と私、これには「岩手です」と即答。

こういうのが好きなんです。

「どちらからいらっしゃったのですか」と、表現できない微妙なニュアンスで尋ねてきました。

もちろん「北海道」と。

目を輝かして聞く姿が初々しかったですね。

フロアのスタッフは2名でしたが、後ろで情報交換をしていたのでしょう、もう一人も「北海道なんですか、一度行って見たいと思っています」と自然な形で聞いてきたのです。

勿論、大歓迎。

待っていますよ~、とは言いませんでしたが、初めての土地で最初に話した人たち次第でそこを好きになったり嫌いになったりするでしょうね。

店名 蕎麦釜処 茅の器 (かやのうつわ)
TEL 0248-23-1882
住所 福島県白河市新白河1-204
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フィールデイズ

北海道は当別町で開かれている、フィールデイズというお祭りを見に行きました。

フィールデイズとは、ニュージーランドで行われている農業祭とのこと。

農業生産者があつまり、消費者との交流のお祭りです。

寒かった。[^^;;

フィーデイズ.jpg

写真は、牛の乳搾り体験用の牛の置物。

失敗した。やれば良かった。

フィールデイズ、詳しくは→ここ

主催
創地農業21・当別町農村都市交流研究会

後援
当別町・北海道・ニュージーランド大使館・JA全農 SR推進事務局・札幌ニュ ージーランド協会・辻野グループ・(株)アレフ・ファームエイジ(株)

協賛
ファームひなたんぼ・榮田畜産・若槻農場・新昌建設(株)・(株)北菓楼・あ ったかいどう文庫・(株)牧家・泉亭産業(株)・東海林商事(株)・大同生命保険 (株)・北海道シャーリング(株)・(有)トンデンファーム・ガイア動物病院 ・ガイア農場・ナニコレ貿易(デリシャス株式会社)・ぎいん同好会・宮永商事(株)・(株)高橋組・ 辻野グループ・鳥取大山山麓放牧研究会

協力
酪農学園大学農村計画論研究室・酪農学園大学生物多様性保全研究室・北海道エココミュニケーション専門学校・北海道医療大学・NPO法人当別エコロジカルコミュニティ・(株)下段モータース・ パロシクス・北日本テレネットワーク・KSBデザインラボラトリー・(株)アレフ分析センター
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め~め~カボチャ

めん羊の餌にしようと考え、350本のかぼちゃの苗を植えました。

報告します。お陰さまで、こんなに沢山のカボチャが収穫されましたよ。

めーめーかぼちゃ.jpg

名づけて『め~め~カボチャ』。

『え、なにこの名前?』ですって。

実はこのカボチャを作るに当って、二つのことを決めたのです。

まず一つ目は、防虫の薬品を投与しないと。

なぜなら、虫が死ぬような薬品を掛けては、綿羊の体にも悪いと思ったからです。

めん羊も私と同じ生身の体です。はい。

二つ目は、350本のこのカボチャに化学肥料を与えないとも。

でも、肥料を与えないと美味しい良いカボチャは収穫出来ません。

そこで、肥料はどうしたかというと、羊の敷藁を丁寧に発酵させて作った堆肥をたっぷりと与えることにしたのです。

それで『め~め~カボチャ』というわけ。

食べてみました。それがうめ~うめ~。[^^]
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北海あいがも、北海道産ラム/ワインラム、エゾシカ

9月17日のブログで書いた『人の波で溺れそう』の話し、続きです。

人出は2000人超とのこと、ななんと2倍でした。[@@]

どうりで。

で、その結果、いまも続々問合せがあり嬉しい悲鳴が社内に上がっています。

今回試食として出した我社の商品は、北海あいがも、北海道産ラム肉(ワインラム)、エゾシカ。

どれも高評価でしたが、しかしこの世の中美味しいからと売れるような甘いものではありません。

それは、解っています。

実は、問合せのあったお客様が満足いく形でフォローできるか、ここに掛かっているのです。

そんなことで、売上がたつまではまだまだ掛かりますね。

しかし、少なくともお客様は我社の商品を玄関まで招き入れようとしていることは確信できました。

あとはどうやって信頼を勝ち得ていくかですが、つまり私達の努力次第ですね。

気を引き締めなくっちゃ。

今しがたも、休もうかと思っていたところへ社員から「凄いです、商社さんへも私の携帯へもその後続々問合せが入っています」と、社員のKUROさんから喜びの電話。

今日は良い夢を見ます。おやすみなさい。
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人の波で溺れそう

今日の展示会は凄い人出でした。

11時から午後5時で、1000人以上は来ていたのでは無いでしょうか。

今まで10回以上は展示会に参加していますが、ダントツのトップですね。

たつみ展示会.jpg

兎に角写真を見てください。身動きが出来ないほどの人の波です。午後3時36分の光景。

もっと詳しく書きたいのですが主催者の了解を得ていないので、展示会の詳細は書けません。ざんねん。

それはともかく、北海あいがもの評価が高く一安心。

エゾシカは食べる人ほとんど初体験のようで、満足しているようにみえましたね。

試食の最後の一品、我社の期待の星でもあるワインラム。

この評価が特に高く、嬉しさのあまり危なく涙をこぼすところでしたが、ここは我慢我慢。

涙を流すのは、売れてから。
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インフォメーション・バザール

昨日ブログに書いた北洋銀行さん主催のインフォメーション・バザール開催中です。

開始前に記念写真をパチリと。

2008インフォメーションバザール.jpg

知床エゾシカファームさんと隣りあわせで、北海道の肉を大いにPRしています。

お陰さまで我社のブースは、お客様がひっきりなしに訪れ大繁盛で感謝の気持ちでいっぱいです。

ところで、展示商品ですが、ワインラム、北海あいがも、高麗雉、エゾシカなどで、試食もしていただき、評価も高く東京へ出てきてよかったなぁ~と、いまホテルで一安心したところです。

でも、今日は午後7時まで、で明日もありますから、まだまだ気は抜けません。

え~っと、写真は開店前の午後2時の光景で、決してお客様がいないわけではありません。念のため[^^;;
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北洋銀行さん主催のインフォメーション・バザール

北洋銀行さん主催のインフォメーション・バザール「北の逸品 東京 大商談会」が、9月9日(火曜日14:00~19:00)と9月10日(水曜日10:00~16:00)の2日間、五反田TOC13階グランドホールで開催されます。

明日ですね、我社も出展します。

昨年もでましたが、東京開催に出展はこれで2回目。

株式会社アイマトンは、外食店を主たる対象としワインラム、北海あいがも、北海道産高麗雉、知床エゾシカ・小鹿などを展示。

なんと言っても、ワインラムの評価が楽しみです。

ちなみにワインラムとは株式会社アイマトンの商標で、北海道産の子羊にワインの絞りかすを食べさせて育てました。

本ブログを見て参加された方は、わたくし岩井政海まで、ひとこと声をおかけください。

招待券が無ければ入れないようなので、株式会社アイマトン岩井政海の名前を出してくだされば、繋いでくれるはずです。

その際は、名刺交換をよろしく願いいたします。[^^]

ところで、インフォメーションバザールを北洋銀行さんのホームページで探したのですが見つかりません。

今年は乗せなかったのでしょうか。
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