雪の中に靴を捨てる

社員採用の面接は、本人は気付いていないと思いますが、敷地内に車を止めた時から始まっています。

玄関に入り、靴をどのように脱ぎどう揃えるか。このへんが最も重視する所です。

『採用になったら、もううるさいことは言われない』と思ったら大間違い。

採用されたら何をやっても良いということに、なるはずが有りません。

なぜなら社員をどう育てるかは、会社のもっとも重要な課題でもあるからです。

雪の外に捨てられた靴.jpg

今日、札幌営業所へ行くと、脱ぎ捨てた靴が斜めに、しかも室内を向いていました。

何処の営業所へ行っても、こういう場合は表に捨てることに決めてあります。

たいてい、1回それをすると、二度と同じことはしなくなりますね。

一度間違ってお客様の靴を、表にほうり捨てたこともあります。(笑)

自宅でも揃えていない靴は表に放り投げることにしているんですが、いつだったか、甥と姪の4人が両親と遊びに来ていました、予想通り靴はあっちこっちを向いています。

約束で表にほうり捨てたんですが、いつもと違うのは、雨が降っていたんですね。

表に転がっている靴を見た弟の嫁さんは、玄関に揃えてしまっていました。

これを見て、「あ~、だから子供たちは靴を揃えない子に育ったんだ」と思った次第です。

今日は大雪でしたね。

捨てて10分で写真の状態ですから、誰の靴かは解りませんが、1時間もしたらこの靴を見つけるのは大変なことになるでしょうね。

でも、社員のしつけは私の最も重視する仕事なので、表に靴を捨てる行為はこれからも断固ととして続けます。
続きを読む…

社内では苗字で呼ぶ

社内は名前(苗字)で呼び合います。役職で呼ばないようにして、もう10年は越えるでしょうか。

社長にたいしても、「社長、」とは呼ばずに苗字で「岩井さん」と呼びかけ話すのです。

専務も部長も課長もみんなです。ちなみに以前は有った部長や課長という役職もいまはありません。

役職で呼びかないようにしたきっかけです。

社員と東京へ出張したときのことです。山手線の向かいの席に座った社員から、「社長」と大声で呼びかけられた時です。

そのとき、なぜだか恥ずかしい思いをしました。

理由はむろんそれだけでは有りません。役職を意識しないで、仕事を出来ないものだろうかと考えたことも理由です。

また、社長と言えどもいつか仕事を止めなければなりません。仕事が命は本人は良いとして、老害の言葉はそこから生まれているような気がします。

これは社員がパートさんを呼ぶ時も、パートさんが社長を呼ぶ時も、とにかく全部苗字で呼び合います。

いつだったか、新たに店長として採用した社員が、なぜ「役職で呼ばないのか」と言うので、理由を話しました。

しかし、納得せず「役職で呼ばないと威厳が保てないじゃないですか。部下も上司の言うことを聞きませんよ」とのこと。

これって、変です。

そもそも、威厳が必要かという議論も有りますが、それより、役職が無いと部下を動かせないと言うことが問題です。

これは大問題ですね。
続きを読む…

会社経営で、公私混同の悪

病院へ行きました。

駐車場へ車を停めて、行こうとしたらチョッと雰囲気の良い若い女性が自分の軽自動車の周りをチェックしています。

ここへ停めてこれから病院へいくのだろうか、『慎重な人だな』と思いそれとなく見ていたら、運転席の後ろのドアを開けました。

ドアを開けると同時に、4歳くらいの子供が勢いよく、今まで食べていたキャラメルの包み紙でしょうか、外へ放り投げたのです。

若いお母さんだったんですね。

「駄目よ!、外へゴミを捨てちゃ」と怒っています。でも、拾いませんでしたね。

昔読んだ本か何かの言葉を思い出しました。

子供のしつけの話だったでしょうか。『子供は、親の言ったようにはしないが、親がやったようにする』たしかこんな感じだったですね。

親が「外にゴミを捨てちゃ駄目、」と怒ったところで、自分が捨てていては、子供も車外へゴミを捨てるようになるのです。

会社の経営にしても同じことが言えます。

社長が会社のお金を個人的に使い、社員に経費の無駄遣いをいくら注意しても、たぶん誰も言うことを聞かないでしょう。

中小企業の場合は、経営者と株主は一体です。油断するとチェックする人は居ないのでこのようになりかねません。

自分で己の姿勢を正すしか無いのです。

周りを見ると社員が誰も居なくなっていたという夢を良く見ます。正夢にならないようにしなくちゃ。
続きを読む…

環境保全係、廃棄物対策係の抜き打ち調査

昨日は、合鴨加工場の許可を管轄する北海道庁の抜き打ち調査がありました。

北海道空知支庁地域政策部環境生活課 環境保全係、廃棄物対策係
長い名前です。二つの係りから4人での来社。

大人数での来社です、何事があったのかと、合鴨加工場に関しては、ほとんど私しか知らないので、現場ではあせったことでしょう。たまたま携帯に電話をもらった時は、ぐうぜんにも加工場へ向かって3分の距離の所にいました。

さて、用件ですが、合鴨加工を始めるに当たって、水質汚濁防止法(?)などの必要な許可を得る為、申請をしていますが、その通り実施しているかの確認。

また、その後大きく変わった事が無いかなどの確認などです。

その際指摘されたことと、解決法を書きます。

1 加工場の脇にある古いゴミ焼却炉を撤去する。また、それまでブルーシートを掛けて保全する。
※ 古い焼却炉は数年前より使用していませんが、ブルーシートを掛けて保全すると返答しました。しかし、11月中に撤去します。

2 加工場から出る汚水の浄化枡の清掃を1年に1回する
※ 昨年の2月から稼動させていて、一度も清掃していないと返答しましたが、調査している人が帰ってから、働いている人に確認した所、詰まって汚水があふれるので、1年に2度程度浄化枡は清掃しているとのこと。

3 リョウビの焼却炉に炉の温度計が付いていない。付けること。
※ 確認していませんでしたが、あとから見ると設置されていました。

事前に連絡の無い抜き打ちの調査と言うのも、現場はビックリしますね。しかし、以前にも書きましたが、官庁の抜き打ちの調査は大歓迎です。詳細は税務署の調査は大歓迎を見てください。

同じような課は、20年以上前にも別件でしたが来たことがあります。

その際は高圧的な態度で接してきたのです、いま考えると恥ずかしい話しですが、その場では「はい、はい」と了解の返事をしますが、腹が立って『どうとでも、好きなようにしてもらおう』と、なかば開き直ったものです。

今回は、ずいぶん丁寧な対応でした。ここまで丁寧に接してくると、こころからきちんとしなければならないと思うものです。

ただ一つだけ苦情を書きます。

抜き打ち調査は、捜査令状を持っての調査とは違うはずです。次回からすぐ隣にある自宅の誰かにでも、用件を伝えて私有地に入ってください。

すくなくとも、私有地に入るのですから、無断で入っていいとはなりません。

なぜこんなことを書くかというと、過去に無断で入り込み、ゴミを投棄されたことが何回かあります。

そんなことから、いまは無断で私有地に入る人がいれば警察へ通報することにしています。
続きを読む…

面接は面談前から判断材料を集めている

面接は面談の前も大事です。

面接する側は、訪問者が面接会場(ほとんどの場合は会社)の見える位置へ入った時からじっと見ています。

つまり、もう面接は始まっているんですね。

時間どうりに来たか。どんな車に乗っているか。車は何処へ止めたか。
むろんどんな格好で来社したか。靴はどのような方向へ向けて脱いでいるか、等々です。

面接者は、マニュアルなどを読んだりと準備をしていますので、面談の受け答えだけで判断するには本音を引き出す時間が足りません。

こちらとしては、前回面接は電話応対や履歴書の書き方からもう始まっていると話しましたが、来社して姿を見たときには言い方は悪いですが、ライオンの折に入った獲物見たいかな。(笑)

なぜここまでするかというと、面接の30分程度では時間が足りないからです。

面接を受ける人は、当然ながら良く見せようとします。ですから、面接を意識しないでいる時こそ大事だと思うのです。
続きを読む…

社員・パートさんの採用。電話応対と履歴書

社員やパートさんの採用の話しです。

最初に電話で問合せがあり、応募者に履歴書を提出してもらい、次には面接、その上で採用の可否を決めます。

今まで面接は1000人は超えていますが、ここまでの数の面接をすると色々なことが見えてきますね。

ここに書くことは、これから面接に行く人には参考になるかも知れません。

最初は電話での問合せ

もう面接は始まっていると考えたほうがよいでしょう。はきはきと明るく、要点をきちんと説明し、しかも丁寧。これが基本です。

この逆は、『私は使い物になりません』と、みずから言っているようなものです。

次に、履歴書の見方

履歴書は、写真と文字、それに必要な事が全て書かれてあるかを見ます。

写真は直近のもの。男ならできるだけネクタイをしている姿。駄目なのは、Tシャツとか、観光地へ行った写真を切り抜いたものなど。

また、文字は下手でもいいからきちんと書くこと。職歴などは順を追って抜けなく書かれているかを見ます。

面接は時間をとっても30分くらいでしょうか。したがってどんな些細なことでも見逃さないつもりで面談にあたります。

面接を受けるほうも真剣でしょうが、面接するこちらは真剣勝負です。

そう考えると解ってもらえると思いますが、電話応対から、履歴書の書き方まで全て採用の可否の参考にします。

ここまでで、面接官にはある程度の人物像が出来上がります。

誤解を恐れずに言うと、ここまでで不採用となる人も居ますね。
続きを読む…

北海道合鴨水稲会、圃場見学会参加

ぼん田の鴨.jpg合鴨農法の鴨

7月19日は北海道合鴨水稲会主催の、田圃の見学会でした。

旭川の浅野農園さんと佐竹農園さんの水田では、暇無しに草取りや虫取りに励む(泳ぐとは違う)合鴨を見てきました。

5月18日の雛ですから、62日令ですか、ずいぶん大きいですね。

北海道では、合鴨での米作りは10年になるそうです。

田圃の見学後、キトウシ森林公園での交流会にも参加したのですが、有意義な一日でした。

化学薬品を使用しない、化学肥料も使わない、草取りでさへアイガモがするという。

合鴨農法は人間の命にとって重要な食の安全に対して優れた方法だと、皆さんの話を伺ってつくづく思いました。

また、人間と何の関係もない合鴨が日本人の主食となる米作りに役に立つとは誰が思うでしょうか。しかも、有機栽培がそれで達成されるとは驚きです。

交流会で真剣に食の安全にどう向き合うか、また、自分たちのできることは何かを話し合う会員の姿は、日本の農業の未来の正しい形だと感じました。
続きを読む…

仕入れる。

むかし養豚場を運営していました。

親豚が100頭いて、年間約2000頭の出荷です。

その豚は、仲買人を通して、プリマハムへ出荷していました。

株式会社アイマートは1983年創業です。創業時の苦労はひどい物でしたがその話はおいて。

当時街中の精肉店は次から次へと、スーパーに飲み込まれ、風前の灯、あと数件を残すのみとなっていたのです。

そんな中に精肉店を開店したのですから、まわりはすぐ潰れるの大合唱です。

私は、自分の養豚場で育てた豚をプリマハムへ出荷していたので、プリマハムには愛着を持っていて、生肉をはじめハム加工品は当然プリマハムから取ろうとしたのです。

ところが、プリマハムでは「売りません」と、断ってきました。

周りの状況を見ると、それも解るような気はします。

それで、次の案として「現金でお取引をお願いできないでしょうか」と、気分は少々悪かったのですが、丁寧にお願いしたのです。

ところが、ところが、現金でも売らないというのです。

これには怒るより、おどろきあきれましたね。

当社から豚を出荷しているんですよ。それに、経営内容などもある程度わかっているはずです。いざとなったら、その豚の代金を担保に押さえればいいはずです。

それより何より、現金でも売らないと言われたのには、裏を返すとよほどあぶない会社だと思われたのだろう、またこれが今の自分の実力だとあきらめました。

そのあと、少しずつよい会社になるにしたがって、プリマハムは営業に来ますが、私が生きているうちは、取引は無理ですね。

しかも、私は120歳まで生きる予定です。
続きを読む…

クレームは財産か、

私は、クレームを財産だと思っています。

むろん発生したクレーム自体を財産と言っているわけではありません。

この財産という言葉をそのままとらえると、クレームをどんどん起こせと言うことにもなりかねません。

そうでは有りません。では、なぜ財産といえるのか。

理由は二つ有ります。

一つは、クレームの処理です。クレームの処理の方法は難題です。できれば関わりたくありません。100人の社員がいたら100人とも同じ考えでしょうね。しかし、きちんと対処できればその方法が一つの財産となるのです。

大きなクレームは以後小さくできるだろうし、小さなクレームは無くすることもできるかもしれません。

また処理に当たる人も、このクレームを財産だと思えば前向きにことに当たることになります。この考えは、社員に前向きな心を育て会社にとっては大きな財産といえます。

これが一番大きな財産かな。

もう一つは、お客様です。クレームに対して誠実に処理をしていけば必ずお客様の信頼を回復できます。時には元より信頼感が増すこともあります。

ここをあまり意識してクレーム処理をするといやらしくなりますが、とにかく誠実に対処する。これがクレーム処理の基本でしょうね。

続きを読む…