とうとう出たK君の退職願

3月1日に書いた記事『見ちゃ駄目な物見たときどうする』で書いた、K君の退職願が出ました。

正式に。

2006年11月15日に開店した『せいせん日の出(北海道岩見沢市)』で、社員を募集したさいにK君は応募してきたのです。

K君はもともと肉の経験が長いのですが、我社は肉屋から出発した会社です。つまり、肉の職人は十分いたのです。

そこで、K君には鮮魚を担当してもらうことにしました。

辞める社員から、辞める理由を聞かないことにしていますが、K君には申し訳ないことをしたかもしれません。

会社の都合とはいいながら、肉の経験者に鮮魚を担当させたのですから。
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見ちゃ駄目な物見たときどうする

午後3時頃だったでしょうか、お客様アンケート収集ポスト設置に『せいせん日の出』(北海道岩見沢市/昨年の11月15日オープン)を訪問。

アンケート収集ポスト設置は、難しいことも無いので、まぁ何とかなったんです。

その後、一通り店舗内を見て、事務所でK店長と少々お話し。

「K君、以前お客様から回収したアンケート用紙は何処にあるの?」「確か、この辺にあるんですが・・・・」と、K店長は机の中を物色。

有るには有ったんですが。そのときなんと見ちゃ駄目な物を見たんですよ、それが。

KU君の退職願

まだ、社長の私のところへは提出されていません。

『ん・・・見ない振りをするかな・・・』と一瞬思ったけれど、K君も同時に見たようなので、穏やかざる心を必死に抑え平静をよそおい「あれ、KU君の退職願が有ったよ」と私。

「まだ、私のところで止めて有ります」と、いつもと変わらないトーンで応えるK店長。

もうここのやり取りだけで、K店長には不安を見透かされているかなと、ちと不安。

それはいいとしても、明日からKU君をドンナ顔をしてみれば良いのか。みなさん、こんな時どうします?

私は、社員・パートさんとの関係は、採用するかどうかは会社が決めるけれど、辞めるかどうかの決断は、社員が決める。こう考えています。

退職願が出されたら、引き止めないことにしています。やせ我慢なんですけれどね。

さて、KU君に対して、明日からどう接するか。考えるだけでも憂鬱だなぁ~。
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我社は出入りの多い会社

今日も採用の話です。

名も知られていない会社の24年前の創業当時と言えば、望んでも経験者なんか応募してきませんでした。

それどころか、どう考えても続かないだろうと予測のできる人でも面接に来ます。

しかし、贅沢も言っていられないので、応募してきたらとにかく全員採用しました。

案の定、社員となっても採用する片端から次から次へと辞めていきます。

あるとき面接に来た人が「こちらは社員が長続きしませんね」というではありませんか。

「どんな理由でそのようなことを言うのですか」と聞くと「いやぁ、友達が出入りの多い会社だと、言っていました」とのこと。

『へぇ~、世間ではそういっているんだ』と変に感心したものです。

当時は毎月のように社員が増えていたので、その人には「出入りが多いんじゃなく、社員が増えていくので、入り出が多いんだ」と。

だって、出入りとは、人が出て行き入ってくることですよね。つまり、社員の人数は減ります。

しかし、入り出とは社員が入ってきて、仕事を続けられないので出て行く人もいるのです。入るほうが多いわけですから、社員が増える時の言葉にはぴったりです。

ですから、人が増えている我社には、入り出がふさわしい言葉だと、つまらない見栄をはったものです。

当時から見ると、良い会社になりました、また、良い社員が沢山増えたと思っています。

なぜ、そうなったか。

それは、・・・・・・・、この次書きますね。
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あなたは、もう不要です

我社は創業して24年。

スタッフは毎年増えて170人くらいになるでしょうか。そのうち半分社員であとの半分がパートさん。

社員の中で、新卒から居る社員は2名。あとは全部中途採用。

そこで、中途採用の難しさをひとつ。

その前に、中途採用者には沢山のよさがありますね。直接関係あることも無いことも、我社へ来る前の経歴で無駄になる部分はないと考えています。

当然ながら、特に新規事業の場合は経験者大歓迎です。

そこで、そこでです。実はこの経験のあること事態が大問題なわけなんです。

新規開業で即戦力として働き、そこが軌道に乗り『さて、もう一段の成長を目指そう』となったとき、我社へ来る前の経験が邪魔をするのです。

付いてこられない人のなんと多いことか。むしろ未経験の分野から採用した人にはこの言い方が当てはまらずに驚かされます。

どうしても、前の仕事の経験が随所に顔を出すんですね。「前はこうやっていた」とか、新しい提案をしても「はい、解りました」とは言いながらすぐには行動に移しません。

人間という物は、一度見に付いた殻を破ることがなかなか出来ないようです。

企業の成長と共に、その人が成長しているならこんな問題は起きませんが、しかし、おおむね昔の経験が邪魔をして、足を引っ張ることになります。

だからと言って新規事業が軌道に乗ったから、「あなたは、もう不要です」とは言えません。

社員もパートさんも同様ですね。

これが中途採用の難しさかな。
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41人の手の数だけ人生がある

今日も午後8時からの宴会の話。

昨年の11月15日に、北海道岩見沢市に『せいせん日の出』という食品スーパーを開店しました。

その後開店のあわただしさと、年末のスーパーの忙しさで、忘年会も開催していません。

そこで、今日は日の出のスタッフ全員と、新年会・忘年会、そして顔合わせを兼ね、交流会と名付けての宴会です。

場所は岩見沢市内の焼肉店。業務用卸で取引を頂いて15年くらいのお客様でもある南大門様です。

乾杯の後一人ずつ握手をしました。これが楽しみなんです。

日常女性の手を握ったりしたら、セクハラですが今日はおおいばりで握手をしました。[^^;;

人の手って色々ですよ。

ホワッとして暖かい手、がっしりした手、やわらかな手、ちょっとしなそうな手、大きい手、小さい手、手だけ握ると男も女も解りませんね。

41人の手の数だけ人生がある。そんなことをあらためて感じた一日でした。

宴は8時から始まったのですが、1時間だけで帰宅。

婚礼の挨拶と宴会場はなるたけ短く、これが私の人生訓です。
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30,000円の支払いを失念

今日で社員全員の面談は終了。面談は給料中心です。

給料は間違わないよう十分注意しているつもりです。特に採用時に交わした約束は破らないようにしています。

しかし、今日の面談でとんでもない間違いを指摘されました。

実は、その社員とは採用時に特別な手当として30,000円支給する約束をしていたのです。それが10月のこと。ですから、まる4ヶ月そのことを失念していたのです。

もし言われなければ、永久に忘れていたかもしれません。

面談時のはなしですが、言いにくそうに「実は、採用時に30,000円を別に支払うと約束したはずですが、まだ頂いておりません」と。

その約束はすぐ思い出しましたが、しかし話を切りだされたさいは、支払いの指示だけはしていたと思ったのですが、調べると間違いなく私が失念していました。

その社員には、本当に申し訳なくこころからお詫びをしました。

もちろん失念したことを申し訳ないとは思うのですが、今回の失敗は、それよりもっと重要なことをしでかしてしまったのです。

ことは、給料の話しです。お金の話です。

社員は、きっと言いづらかったに違いありません。その言いづらいことを言わせてしまったこと。これが重要な問題なんです。

なんとも弁解の余地はありません。
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年俸面談

1月30日から2月1日は、全社員の面談です。総数62名。

我社の社員の給料は、毎年年俸面談と銘打って社員と話し合いの機会を設けて決めています。

今日はその中日。

面談時間は、長い人で30分くらい、短ければ10分ほど。

面談を終えたら、確認のサインを貰います。で、握手をして終了。このようになっています。

ほとんどの人が、提示金額を満足に見もしないで「了解しました」とサインしますね。

給料のことなので、質問もしづらいのが実態かもしれませんが、いままで苦情を言った人で長続きした人はいません。

そう考えると、働くという姿勢が、待遇の受け入れに反映しているような気がします。

中には、提示金額より、下げて欲しいと言う人もいます。

理由を聞くと「自分の部門が利益を上げていないので」と言うものでしたが、給料はなんとか値上げで受け入れてもらいました。

また、日給社員ですが300円上げようとしたところ、「いまで満足していますので、これで十分です」と譲らず、結局「了解しました」とこちらが折れた人もいます。

人生色々と言いますが、毎年年俸面談時にはその言葉をつくづく実感しますね。
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採用どころか面接もしない

1.親類
2.同級生
3.社員の知り合い
4.自分の知り合い
5.知り合いの紹介

これがなんの順番か解りますか。

じつはこれは採用しない順番です。というか、面接もしないようにしていました。

かなり前になりますが、1から5まで関係なく採用していたこともあります。しかし、そのたびに失敗を繰返し、最近まで採用に当たりこの5個の縛りを作っていました。

面接をしている最中に知り合いのことを出されたら、それだけで気が萎えたものです。

しかし、滝川は人口5万人弱で、そんなに大きな町ではありません。5番まで縛りを入れて面接をすると面接する人さへ居なくなってしまいます。

そこでいまは面接時にはすべて無視して、能力本位で考えるようにしていますが、1番と2番だけは今でも話しがあった時点で面接をお断りしています。
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K君のひとこと

ぼそっと「いや~、仕事、面白いっす」、これはK君のひとこと。

K君、53歳。

いまは、11月15日にオープンする新店『せいせん日の出』の準備で大変な状態です。

K君は朝7時から会社に来て仕事をしていると、これは同僚の言葉。これから開店までは、いや、開店してからも年内はこの忙しさが続くと思われます。

K君は8月に閉鎖した120億のスーパーの食品バイヤーでした。

10月から売上規模で1/6の当社の社員となりましたが、給料は下がりました。いわば前の会社より条件が悪くなったわけです。

しかし、こんな中での冒頭の言葉です。

嬉しかったですね~、この言葉。

経営者冥利とはこんな時言うのでしょうか。
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社員、パートさんの呼び方

昔はパートさんや社員へたいして、名前の一部をとり「みっちゃん」などど呼びかけていました。

しかしこれでは、呼びやすさなどで苗字と愛称が混在し、場合によっては好き嫌いが出ることもあります。

また、自分では好き嫌いの差をつけている意識は無くても、回りはどうもそうは見ないようです。

そこで、今は女性社員はすべて『さん』付けで呼んでいます。

また、男性社員は、年上の場合『さん』付け、同年代から下は『クン』付けで呼んでいます。

ちなみに女性の社員に対しては「うちの女の子」などと呼ぶ人も居ますが、「当社の女性社員」と言うようにしています。

ちなみにをもう一つ。自分の子供を呼ぶときは、フルネームで呼ぶようにしています。

例えば、『よしゆき』なら、「よっちゃン」とは呼ばずに「よしゆき」と呼ぶのです。『ケイコ』を「けいちゃん」とは言わずに「ケイコ」と呼びかけます。
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