ことわざ『蟹は甲羅に似せて穴を掘る』とは、蟹が自分の甲羅の大きさに合うような穴をほることから、転じて人は己の分に合った、夢を持ち行動もする。そんな意味になるのでしょうか。
今住んでいる家を建てたときの話です。
当時私は26歳でした。もう30年以上前になりますね。
父とどんな家を建てるか相談をしていたときのことです。
「とにかく大きな家を建てよう」と私。
続けて「理由は、蟹は甲羅に似せて穴を掘ると言うよね。これって自分の能力に合わせた家を持つとの意味だろうから、それなら逆に大きな家を建てれば、それに合うように、そして自分で能力付けようと努力するんじゃないかな」と主張して、当時としては大きな建坪50坪の家を建てました。
実は全部借金で立てたので、その後25年ほど返済に苦労するのですが、兎に角大きな家は立ちました。
最初の目論見どおりに私に能力が付いたかどうかは別にして、この方法は見当はずれではないと思っています。
ですから、いまでも会社の売上や利益の目標を立てるとき、すぐ手を伸ばせば届くようなところへターゲットを設置せず、かなりな努力しないと届かないような場所に旗を立てるようにしています。
それを繰り返しながら今に至るわけですが、この方法は反面目標を達成できないとシュンとすることもあり、これはこれで大きな悩みなんですが。
実は別な角度から見ると、そこには『働きたくない自分がいる』ような気がします。
だから、自分で自分の尻を叩くみたいなこの方法、私には必要なのかもしれません。
周りは迷惑するかもしれませんが・・・。
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