生鮮おろし。これは我社で運営する食品スーパーです。
現在岩見沢市と、ここ滝川市の2店舗運営していますが、頑張っています。
と言うのも、滝川市の話をするなら、大手のスーパーの大売出し状態。
大手はダイエーを筆頭に、ビックハウス、マックスバリューがあり、生協やAコープ、そしてイオン系の食品スーパージョイが3店と、それはそれは毎日毎日しのぎを削っています。。
そんな中で地場の小さなスーパーは、営業しているだけ立派というものです。
まぁ、自分で言わなければ誰も褒めてくれないもので、、[^^;;
では、なぜ成り立っているか。ちょっと考えてみました。
一つにはパートさん初め社員も、長時間一生懸命働いてくれます。まず、大手のスーパーの2倍は働いていますね。
しかも給料が安いときています。これを経営者の私が言っては駄目ですが、しかし悲しいかな事実なんです。
そうでないと、吹けば飛ぶような、我社の食品スーパー『生鮮おろし』はとっくの間に消えて無くなっているでしょう。
もう一つ私たちがそこで営業し続けられるのは、建物や什器備品にお金を掛けていません。
建物はぼろぼろ穴だらけで、これも自慢にはなりませんが我が社の現実です。
賃借する建物は倉庫とあわせ300坪。駐車場が50台分。もと野菜の冷蔵庫でした。
これを直して店舗にしたのです。家賃は数十万円(家主さんに了解を取っていないので書けませんが)。
また、什器備品も中古を買って間に合わせました。
つまり、全てを新規に揃えるとしたら、これまた営業開始後16日でつぶれていることでしょう。
このように維持費の掛からない店となっていますが、それが価格の安さにも反映され、お客様に来店していただけるのです。
その他に、仕入先は出来るだけ地場の生産者から仕入れるようにしています。
卵は芦別の末永農場さんから、パンは赤平の石川パン屋さんから、また豆腐は滝川の睦食品さんから購入しています。
また、青果売り場には、農家直販コーナーがあり、これが大人気です。
こんな方法を取るのは、直接買うので安いというのもありますが、例えば写真のいま豆腐を並べている人は睦食品の社長です。
社長さんは朝3時におきて豆腐を作り、そして配達もしています。この豆腐がまずいわけ無いじゃないですか。
パンも社長さんが11時頃持って来るんですよ。ほんとこれが美味しいんです。
地域の小さなスーパーが生き残っていくのは、こんなこと。つまり、地元の人たちと苦しさも喜びも一緒に味わうことじゃないでしょうか。
大手は勝手ですよ。
滝川駅前にあった西友は、儲からないとなったら、あっさりと出て行きました。
あとは野となれ山となれです。そのあと、地元がその建物をどうしようが、困ろうが関係ありません。
私の考えは、『生鮮おろし』は地域の人と共に同じ空気を吸い水を飲み、そして生活をして、長生きしていく。
そんな風に考えています。
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