食肉処理施設を抜き打ち調査

北海道では、事前に9件の内部告発があったのに牛ミンチ偽装が見抜けなかったと、批判されていますが、事前に『調査に行きますよ』と連絡して調査に入ったら偽装部分は隠します。

これで非難されたら関係官庁がかわいそうですね。

で、怒ったのかな(そんなわけないとは思いますが)、5日から700の食肉処理施設を抜き打ち調査するとのこと。

調査内容
《1》処理室内における製造状況
《2》保管中の製品の状況
《3》製造記録や各種表示の確認
《4》記録と製造状況の整合性の検証

新聞にこのように出ていましたが『5日から抜き打ち調査をしますよ』といってしまったら、抜き打ちにならないのではとも思います。つまり偽装をしている業者は今日から保健所が来るまで隠し通せばいいのですから。

偽装をする業者は、調査には十分注意をしているし、覚悟もしています。また最近の新聞報道を見て準備も怠りなくしているはずです。

迷惑なのは正直に食品を作っている業者です。

仕事の手を休め、時間をとられて。

一部の悪徳業者の付けが、正直者の仕事へ廻ってくる。これって納得いかない話です。

しかし、いっせいに調査をする今回のやり方には基本的に賛成ですね。

なぜなら、消費者の信頼を取り戻すことが先決だからです。

さて、今回の食肉処理施設抜き打ち調査には莫大な経費がかかるものと思われますが、その金額の割には効果は薄いでしょうね。

それよりも効果の高い方法は、それこそ抜き打ちで商品を購入しDNA検査をする。また、この告知です。

このことを言うだけでも、ごまかしは減るものと予測されます。

ましてや、実際にDNA検査で偽装発覚があったら、それを見た食品加工業者がそれは他人事だと食品の偽装を続けるとは思えません。

この商品購入しDNA検査をする団体は、消費者協会にやってもらいましょう。

このことによって、効果はいっそう高くなるのではないでしょうか。