北海道新聞『空知かいしゃ手帳』に乗りました

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北海道新聞『空知かいしゃ手帳』に乗りました。

いままで取材があっても、顔写真は遠慮していたんですが、断りきれずにこの度初公開。

顔写真はあまり見なくてもよいのですが、記事はぜひ読んでください。

空知かいしゃ手帳
 
  ヒツジ自社飼育に力   アイガモなど高級食材も

赤平市幌岡町の畑作農家に生まれた岩井政海社長(58)が、高校を卒業した1968年に始めた養鶏と養豚の「岩井農場」が前身。「自分が食べたくなる肉をつくり、消費者に味わってもらおう」と83年、健康に配慮して育てた豚や鶏の肉をいち早く食卓に届ける、農場直送の食肉店「アイマート」を滝川市内に開いた。

当時の滝川はスーパー全盛で食肉専門店に逆風が吹いており、岩井社長は「毎日のように廃棄される大量の肉を前に、倒産も覚悟した」。飛び込みの営業で飲食店をくまなく回り、販路を開拓してピンチを切り抜けた。

札幌進出を果たした94年ごろ、二度目の危機があった。売上高7億円に対し3800万円の赤字を出し、甘い見込みから販売が伸びず業績不振に陥った。

その後、岩井社長は「見えと過信、油断が会社をつぶす」と拡大路線を改め、在庫整理と経費削減を徹底、利益を蓄える経営方針に切り替えた。売上高は徐々に上向き2006年9月期に初の20億円を突破した。昨年11月に岩見沢の旧りょーゆー日の出店の経営を引き継いだことで、今期は26億円を見込む。

売り上げの7割は、札幌と江別のスーパーに出店する5店と、滝川と岩見沢の直営食品スーパー2店で稼ぎ、これらの店は長男の岩井志政専務(31)が陣頭指揮を執る。

扱う商品は道内外で買い付ける生肉や冷凍肉が主で、滝川などの営業所にある加工場でスライスや袋詰めを行い、取引先の細かい注文にも応える。「白老産SPFポーク」「十勝チーズホエー豚」「びえい牛」「十勝牛」などの看板商品をはじめ、豚、牛、鶏、ヒツジの各種商品を取りそろえる。

03年からは、高級店ほどヒツジ、アイガモ、キジへの要望が高いことに着目。「滝川産サフォーク」「北海あいがも」「岩見沢高麗きじ」の3商品を、高級レストランやホテルなど得意先拡大の武器にしようと、赤平の農場での自社飼育に取り組み始めた。

豚肉と鶏肉の自社生産は2000年ごろに休止し、現在最も力を入れているのは、06年から始めたサフォーク種のヒツジの飼育と精肉販売だ。約180頭を飼育しており、これまでの投資分も含め6000万円で、11年までに400頭規模にする計画を持ち、周囲の山林を含む20ヘクタールの牧場整備を進める。岩井社長は「10年後の種をまくために必要な投資。今はもうけにはならないが、会社の付加価値を高め、イメージアップにつながる」と力説する。                       (山村 晋)

 アイマトン     *滝川市    食肉卸売業
<メモ>   滝川市流通団地1。旧社名はアイマート。国内外の豚、牛、鶏のほか、アイガモ、ヒツジ、キジの精肉加工を行い、道央圏中心に販売している。滝川、札幌、千歳に営業所を持ち、食品スーパーに入るテナント店は札幌4店、江別1店。直営の食品スーパーは「滝川生鮮おろし」と岩見沢の「せいせん日の出」。資本金5000万円で2006年9月期の売上高は20億5000万円。パートを含む従業員160人。

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