昔々、その昔、メルマガを発行していました。[^^;;
久ぶりにそのメルマガ現行を読んでいたのですが、面白かったので紹介しますね。
====ここから2004年8月10日のメルマガから
■ 今日はお金が無いと、ラーメン屋さん。
商売は商品を売っただけでは完結しません。お金をいただいてそこで終了
すると考えるのが基本です。
ところが売り買いが連続してなされる日常は、いきおい毎日の仕事に忙殺
され集金に対する心構えはともすると横に追いやられ、集金自体が後回しに
なることもあります。
場合によっては集金遅れが、会社の命取りともなるので注意するのは
当然のことです。
この話の地方都市のラーメン屋さんは、いっとき十店を超える店を構え
飛ぶ鳥を落とす勢いの時代もありました。
さて、このラーメン屋さんのあるときの話です。
支払約定日なので集金をしようと訪問したさい「今日はお金が無い、
明日来てと、言われた」と、担当者の報告。
集金の金額が多い今回は、担当者もこれは大変だと思ったのであろう。
報告をしてきた。
担当者に通常の集金状況を確認すると「時々そのように遅れるんですよねー。
どうしましょうか?」と、のんきなことを言っている。
「それは通らない。絶対集金させて欲しいと、集金するまで帰ってくるな」
これは当然のことで、内心『会社をつぶす気か』とも思いましたが、まぁ
今回は口には出さずにおこうということで。
当日集金に行きその場でお金が無いという話はよくありますが、このことは
店舗自体おのれの計画性の無さを世間にさらしている事になります。
恥ずかしく無いのだろうかとも思いますが、納入業者としては、集金の約
束は当然のことなので、担当者がどんなに嫌味を言われようと集金をさせます。
今回も集金はしたのですが、そのラーメン屋さん怒ってしまい当社からの
仕入れ量を10分の1に減らしてしまったのです。
担当者は青い顔をして「どうしましょう」。
「どうするもこうするも、先方が道理から外れているのだから、そのまま
現状維持です」と。
判を押したような返答ですが。
ようするに売上は減ったままでかまいません、と言うことです。
実は手の打ちようが無いというのが正解です。で、そのまま取引は減った
ままになっていましたが、それから3年を経ずして会社は倒産しました。
こんなことを言っては失礼ですが、何が幸いするかわからないものです。
このお客様はいっとき毎月300万円を超える売上の有ったお客様なのです。
売掛金に至っては600万円を超えたときも有りました。
それが倒産したときには16万円の売掛金でした。
最高時の売上からみると金額は少ないとはいえ社員が苦労して売り上げた
お金なので、頂戴できないのはつらかったですね。
この時の判断を間違えていたら、金額が大きいだけに、経営の根幹も揺さぶ
られることになったのは明らかです。
このように集金に行ったその場所でお金が無いといわれても、それは誰の
せいですかと大声で言いたいものです。
すくなくとも納入業者の責任ではありません。
このラーメン屋さんも超繁盛店時代があり、怖い物知らずのときもあった
のですが、落ち始めるとあっという間のことでした。
この経験で学んだこと。
商売をお金の面から見ると、入ると出るが有ります。お金の支払い方には、
そのお店の将来が見通せるくらいの余地能力を感じますね。
====ここまで過去のメルマガから
ということで、今回は、仕入業社を大事にしない会社はダメになっていくという話でした。
みなさ~~ん、お客様と同じように仕入れ業者も大事にしましょう。[^^;;