「まだ『ぼける』のは早すぎる」とか、家族で冗談を言いあっていたんですが、「ところでぼけるって、感じでどう書くの?」と言うと、父が「ほれると書くんだ」とのこと。
「えっ、まさかぁ~、ほれるとは同じじゃないよ」
で、手元に辞書は無く、思いついて携帯電話で調べたのです。
ぼける/惚ける。ほれる/惚れる。
なんと同じなんですねぇ~。
あまりにも意味が違うと、狐につままれたような感じです。
父の話では、「『ぼける』は解らなくなり、『ほれる』も周りが見えなくなるから意味は同じじゃないか」と。
そばで母もいとも簡単に「立身弁に、・・・を書いて心を書くよ」と言うでは有りませんか。
80歳過ぎの両親に漢字を教わりました。
どうも、ぼけかかっているのは、私のほうかもしれません。
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大辞林 第二版 (三省堂)
ほれる 【惚れる/恍れる/耄れる】
(動ラ下一)[文]ラ下二 ほ・る
(1)ある異性がたまらなく好きになる。…に恋をする。
「おれはあのこに―・れちまったんだ」「人ニ―・ルル/日葡」
(2)人柄や技能などのすぐれていることに心をひかれる。心酔する。
「社長は君の度胸のよさに―・れたのだ」
(3)(他の動詞の下に付いて)ある一つのことをよいと感じて夢中になって、他を忘れるほどになる。心を奪われる。
「聞き―・れる」「見―・れる」
(4)頭がぼんやりする。また、年をとって頭がぼける。耄碌(もうろく)する。
「いかなる事出で来む、と思ひ嘆きて、頬杖(つらづえ)をつきて―・れてゐたるを/落窪 1」
ぼける 【惚ける】
(動カ下一)[文]カ下二 ぼ・く
〔「ほける」の転〕頭の働きがにぶってくる。
「まだ―・ける年でもない」「心ノ―・ケタ人ヂャ/日葡」