16日の新聞は凄かったですねぇ~、TPPばかりで。
私は農家出身で、いまでも羊の飼育や鴨飼育もやっていますので、畜産業とはいえ農業の一部を担っていると考えています。
ですから、今回のTPP参加に関しては、農業関係者の言うことはよくわかります。
応援したい気持ちもありますが、でもどこか変だなというのが偽らざる気持ちでした。
で、この新聞は16日ですが、すっきりと自分の中で解決しました。
3部ありますが、上の農業新聞は反対で、これは分かりやすいですよね。
で、次が日本経済新聞。TPP賛成の意見が多く、これも分かりやすい内容です。
下は北海道新聞。
どちらかというと反対の立場みたいですが、地域的に北海道ですから、気持ちは理解できます。
そこで、すっきりの理由ですが、赤く囲った部分です。
これはアメリカ合衆国の元米国通商代表部代表のカーラ・ヒルズさんの書いている『私の履歴書』コラム。
実にタイミングの良いとき、乗ったものだと感心してみていましたが、その内容が私の頭を整理してくれました。
失礼ながら、その内容を要約すると、カーラ・ヒルズさんが代表に就任すると同時に、当時問題になっていた日本の米国に対する乗用車輸出自主規制問題で、「アイアコッカの進言(日本の輸出を抑えろ)は、間違っている。米国の自動車産業の将来に対して、何ももたらさない」と、大統領に進言したとのこと。
結局私たちも知っている通り、またカーラ・ヒルズさんも書いていますが、日本の自主規制は米国の自動車産業を怠惰にし、経営者は競争力の心配もしないまま高額な報酬を得て、自動車産業を壊滅的状態に陥れた」というものです。
なんとこれって立場を変えて、日本の農業業界がTPP参加に反対している状態にそのまま当てはまるではありませんか。
公正な競争は企業を強くします。
これは農業でも同じだと私は考えます。
日本の農業者の皆さん、世界的に見ても日本の農産物は安全であり、安心して私たちは口にしています。
自分達の作った作物に、もっと自信を持ってください。
弊社の食品スーパー生鮮おろしを見ていると、いまでも中国をはじめ世界中から沢山の農産物が入ってきて売られています。
しかし、消費者は子供たちの将来を考え、安全な食品を選んで食べさせています。
消費者を信頼しましょう。
そして、戦争が起きようと天災がこようと、生き残ってきたのが農民です。
冷害にたたかれて寒さに強い作物を改良したじゃありませんか。
米が作れないなら畑を、寒いところに広い面積があれば牧草をと、叩かれるたびに自分たちが強くなったではありませんか。
私は農業が一番強い産業だと思っています。
怒らないで聞いてください。
TPP参加の試練はチャンスなのです。
今日はまじめに考えてみました。[^^;;