マグロとウサギ

今日は景気のいい話をひとつ。

もうニュースで流れましたが、築地の初セリで1億5500万円のマグロをすしざんまいが購入。

1kg70万円にもなるとのこと。すし1貫にすると、4~5万円らしいですね。

で、その詳細が週刊誌に書かれてありますが、その中で、次のことに共鳴しちゃいました。

それは「祖母からもらったウサギのつがいを、ただの雑草を食べさせ、それを売って家計の足しにした」と書かれてありました。

たぶん相当貧しかったのでしょうね。

その貧しさの度合いは分かりませんから、比較しても無駄な話しですが、私の子供のころも負けてはいません。

ですから、欲しいものなどねだったことはありませんでしたね。

たしか小学校5年生の時のことだったと記憶しています(以前に6年生頃と書いた記憶がありますが、たぶんこれが正解)が、見るからに生活が楽そうな、そして勉強のできる同級生があるとき腕時計をしてきたのです。

クラス全員が感嘆の声をあげ、そいつ(その時は素直になれませんでした)は、スターです。

そのうち、腕時計をしてくる子が、一人二人と増えていきました。

多分裕福な順番で。

むろん、私も欲しいとは思っても、子供心に我が家計の貧しさは感じていて、とても言い出せません。

そこで、思いついたのがすしざんまい、じゃなく、ウサギです。

別な同級生でウサギを売っているやつ(その時も、このやろうと思っていたので)がいて、そいつから番(つがい)を買って、ウサギを増やして売り、そのお金で時計を買おうと実行に移したのです。

しかし、ここで世の中の厳しさを味わうことになります。

一つには、同じクラスにその同級生が先に売っていますから、ほとんどやつが抑えていたのです。

市場占有率70%くらいですね。

なんと情けないことに、私も彼の客の一人。[^^;;

もうわずかばかりの同級生にしか売れません。

そんなことで、親戚や知り合いになんとかかんとか騙すように売っても、時計を買う5000円には2000円ほど不足です。

ということで、悔しいけれど親はすごいなと。これも学んだことでしたね。

1羽100円で売った合計は3,000円ほどだったかなぁ~。

で、あと足りない分は父に出してもらい5,000円の時計を購入しました。

ところが、私が1年がかりで時計を購入し、さていよいよデビューだというとき、学校は腕時計登校は禁止だって。

とまぁ、これが私の商売の原点なのかな。

この話し、カテゴリは賞味期限切れにいれましたが、なんか変?。[^^;;