あるとき信用調査会社から電話が有りました
「御社の財務状況を調べたいので調査に伺いたい」と
「なぜですか」と聞くと
「御社と取引をしたい会社からの要請です」
「どこの会社が調べたいと言うのですか」と聞くと
「それは教えられません」との返答
「調べている先が誰か教えていただけないのであれば、調査はお断りします」
これで終了かと思ったのですが
なんと、
弊社の決算情報が信用調査会社のデータに乗っていると言うのです
そんなはずはないと思いましたがそのままにしたくは無いので調べました
あった、・・・
決算情報を知っているのは
自社でこれは当然です
自社で作っているのですからね [^^;;
次に
決算書を作成した税理士事務所と
それを提出した税務署
最期に自社と取引する5つの銀行です
つまり、この8ケ所が情報漏洩(そんなたいそうな物ではありませんが)候補です
一つずつ確認しました
税務署は間違っても無いでしょうね
確認するまでも有りません
そんなことで最後に残ったのは5つの銀行の
どれかだろうと目ぼしを着けました
じゃどうやってその銀行を探るかです
でも
そんなに難しい話ではありません
その5つの銀行に違う数字の決算書を提出すれば良いのです
(バレたら信用は無くなるかもしれませんが [^^;; )
変えるのは売上と利益の数字だけ
決算書を作って出そうかなと思っていましたが
その必要は有りませんでした
偶然です
ある銀行に1カ所間違えた数字の決算書を出してしまったのです
それが調査会社に回り自社の決算の数字として
信用調査会社のデータに乗っていたのです
漏洩先の銀行が分かったので尋ねました
「実は決算報告書の、〇〇を間違えて提出してしまったのです」
「申し訳ありませんでした」と侘び
「御社にだけです」
「それがそのまま調査会社のデータに乗っていました」
「・・・・・・」
その後何の音さたも有りません
それ以上追求しませんでしたが
たぶん本店あげて大騒ぎになったでしょうね
ん?
でも騒ぎにならなかったのかもしれませんね
そこではこんな話は普通なのかも [^^;;