偽装事件の告発者

先日偽装は察していたと書きました

分かりやすく言うと私も知っていた、のです

また、そのような行為と接していたこともあります

 

そんな不正義を知っていてなぜ社会に知らせないのかと

考える人もいるとは思います

 

ほとんどの偽装が発覚するのは内部告発です

その正義の味方の内部告発者が

その後どうなったか

今の時代はネットで知ることができます

 

少なくとも英雄とはなっていません

 

何方かというとチクった卑怯者とののしられ

内部告発者は告発した企業に在籍していたわけですから

お前も共犯だと言われてしまうのです

 

また

告発では企業の多くは倒産してしまいます

告発されるほどの企業であっても

まじめに働く社員がいます

その社員たちから見ると

告発者は正義のヒーローではなく

自分の働く会社を倒産させた悪人なわけです

それどころか告発者の家族にも被害が及んでいくようです

 

これは内部告発者ですが

じゃ同業者が告発するかというと

これは100%ありませんね

なぜなら似たようなことをその会社もやっているから

、、、ではありません

 

同業者は競合相手でもあります

告発を受けた関係官庁(?)から見ると

自社のために相手を陥れようとしていると思われるのが関の山です

なぜ同業者か分かるかというと

内部告発者ほどの情報を与えられないから

告発を受ける側からすると判別しやすいでしょうね

 

また、現実そのようなこともありましたが

私自身がそう思いました

かなり前ですが

同業の合鴨生産者(?)が

アイマトンは

中国産の鴨を国産として売っていると告発したようで

関係官庁が来ました

その時官庁の担当者が言うには

「一度なら相手にしないが同じことを何度も言われたら来ざるを得ない」と

「それは同業企業ですか」と聞くと

笑いながら「答えられません」とのこと

当然でしょうね

 

その調査には

要求された全ての書類、現物を見せて終了しましたが

関係官庁も事情を知っての来社のようだったのです

 

当時調査に来られた担当者には

終わりに次のことを要求しました

「告発した人は何処の誰かは把握しているんですか」と聞いたところ

「それも言えない」と

 

その時の私の主張は

「同業者の場合は自分の会社の利益のために嘘を言うことがあります」

続けて「今回の調査で偽装はしていないので何も出てこないでしょうが

あなたたちは税金で働いています

うその情報で右往左往するのは税金の無駄遣いです

ですから

少なくともどこの誰がその密告をしているかは知っておく必要があります」と

「もう一つ、こちらにどこの誰かを言う必要は有りません」とも

 

聞かなくてもどこのだれかは分かるので [^^;;