むかし養豚を業としていました。
たしか豚は10頭くらい子供産みました。
育った子豚は約半年で肉として売られていきます。
それに対して羊は平均2頭も産まなくわが牧場では1.6頭くらいです。
それが、その後事故などで死ぬので販売できるのは1.1頭くらいでしょうか。
それもほぼ1年かけての販売ですよ。
このように羊生産牧場は生産性が悪い話しなのです。
恥ずかしいし話、2006年から羊を飼育していますが、まだ黒字になった年はありません。
鳩や鴨など家畜はほかにもいますが、その指標は生産性です。
あと、企業も利益を上げるためにいろいろな工夫をしますが、生産性は重要視しています。
羊も豚も牛も生産性の良い系統を調べてそれを残し次の親にしていきます。
このように家畜飼育の現場では、生産性は重要な指標なのです。
さて、自民党の杉田水脈(すぎた・みお)衆院議員の言葉。
性的少数者に「子どもを作らない、つまり生産性がない」と話し国内外で問題となっています。
この言葉では、人間は家畜と同じかよ、と取られてしまいますよね。
人間がとる行動を生産性が悪いと考えるのはありえるでしょう。
しかし人間自体を生産性が悪いととらえると、老人は不要ということになってしまいますよ。
いま69歳の私にはそういう意味での生産性はありません。
というより生産性はほぼほぼゼロ。
この世に存在する必要はないということになりますよ杉の田さん。[^^;;