北海道は継続

北海道は、20ヶ月未満の牛肉に対するBSE全頭検査を継続するようです。

これに使用する税金は年間七千万円。

今日の北海道新聞から(一部抜粋)
BSE全頭検査を継続 知事、道議会で表明へ(11/29 06:45)
 二十カ月齢以下の国産牛の牛海綿状脳症(BSE)検査への国の補助金打ち切り方針を受けて対応を検討してきた道は二十八日、独自の全頭検査を継続する方針を固めた。開会中の定例道議会で高橋はるみ知事が表明する。道民アンケートで七割以上が継続を支持したことなどを受けて、判断した。

高橋知事、よくぞ決断をなさいました。

人間にとって食は生きる基本。

その食の供給基地たる北海道は、食の安全安心にはまだまだ心を裂かなければなりません。

なぜなら、いまなお食肉偽装事件やお菓子の賞味期限改ざん事件などが時々出てくることが証明しています。

こんな中での、北海道の食の安全に対する毅然たる態度表明は、重要かつ緊急を要していました。

今回の態度表明は、重要の部分は満たしましたが、緊急の部分は遅きに失した感無きにしも非ずですが、まずはよかったよかった。

これで、北海道の食も少しは名誉挽回できるかもしれません。
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へつらう

いま牛は全頭BSE検査を実施しています。これは補助金。

しかし、厚生労働省では、生後20ヶ月以下の牛は 2008年7月で補助金を打ち切るとのこと。

これは、検査を止めろと言うに等しいことです。

しかも、自治体単独での全頭検査を継続しないよう、文章を送付しているとのこと。

現在アメリカから輸入している牛は20ヶ月以下のものは、BSE検査をしていません。それに合わせようというものでしょうね。

へつらっているを漢字で書くと『諂っている』。へぇ~、漢字は読めないけど、厚生省の胸のうちは読めますね、これは。

受け入れるとアメリカは次は30ヶ月以下を要求しています。このまま行くと、日本も同じことになるでしょう。で、最後は、全部無条件で輸入となり、日本人は・・・病気となるのです。

言いすぎでしょうか。

それにしても、そのまんま東さん、じゃなかった東国原英夫宮崎県知事はえらい。検査の継続を表明しています。

高橋北海道知事はどうするのかな。

いくらお上(厚生労働省)と言えど各自治体が自主的に全頭検査を継続しようとすることに、妨害は許されません。

それより何より、厚生省は国民の命を守るため、先頭きってBSE検査の継続を主張すべきではありませんか。
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岡山県でも鳥インフルエンザ発生

岡山県高梁市の養鶏場でも鳥インフルエンザが発生しました。

ニュースによると、26日に2羽、27日に20羽の採卵用の鶏が死んでいたとのこと。

養鶏場といっても、卵を生ませる養鶏場と鶏肉生産の養鶏場と分かれますが、今回は採卵鶏の養鶏場での発生です。

10年位前に4万羽ほどの養鶏場を運営していたので解りますが、鶏の死亡は、毎日のように数羽から数十羽は普通です。

ここの養鶏場には、20羽ほどの死亡でよく保健所に届けたものだと感心しますね。まぁ、いまの鳥インフルエンザ騒ぎで、慎重にはなっていたのでしょうけれど。

また、以前は今頃の餌の無い冬は、鶏舎内にスズメが沢山入っていたものですが、しかし、いまは外部からスズメはもちろん鳥類は1羽も入れることは無いはずです。

いったいどのように感染するのか、はやく原因や感染ルートを確定して欲しい物です。

そうでないと、養鶏場は不安で夜も眠れないことでしょう。

ところで、これらの養鶏場では、鶏糞をどのように処分していたのでしょう。

養鶏場が自社単独で鶏糞を処理しているところと、鶏糞を集めて処理するところがあるはずです。韓国では鶏糞処理業者が鳥インフルエンザを広げたとニュースで見たことがあります。

あっ、この程度はとうぜん調べていますよね。

高病原性鳥インフルエンザを詳しく知りたい方は、
「国立感染症研究所感染症情報センターホームページ」へ。
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鳥インフルエンザの補償

創業が養鶏場なので、そのせいか鳥インフルエンザにはどうしても目がいってしまいます。

また、いまはアイガモを飼育していますが、これも羽が付いているのでやっぱり鳥インフルエンザは心配です。

鳥インフルエンザの発生は、なんとか宮崎県だけで収まって欲しい物です。

このニュースが毎日流れていますが、そこで一つ気に掛かることを。

鳥インフルエンザは人間にとっても怖いので、罹患したニワトリを強制的に破棄するのはもちろん賛成です。

しかし、支払われる金額が評価価格の4/5だけと言うのは納得できません。

また、卵や死骸の処理は1/2補償とのこと。他にも近隣の養鶏場にも損害の1/2の補償です。

鳥インフルエンザになった場合の責任は養鶏場にありません、むしろ養鶏場は被害者です。

行政命令で廃棄させるのであれば、100%補償するのが妥当だと考えます。
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米国産の牛肉

いよいよ米国産の牛肉が入ってきます。

肉屋ですから、消費者の選択肢が増えることなら良いことだともいえますが、よく考えると矛盾だらけです。

その中から一つだけ。

物の売り買いを商売といいますが、どう考えてもおかしなことがあります。

どんな商品も、買うかどうかは買うほうが決めます。

皆さん、毎日行くスーパーで「この肉を買え、買わないともう付き合わないぞ」と脅されて、その店から肉を買いますか?

私は買いませんが、他の人も同じでしょうね。

また、売るほうは、買う人の要望にあわせて、何とか買ってもらえるように努力をするものです。

例えば消費者が「BSEが怖いので、全部検査をしていただけませんか」。

こう言われたら、普通はそうするでしょうね。
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米国(アメリカ合衆国)の牛肉、再度輸入停止になる

レモンが好きなんです。

レモンを皮の付いたまま丸かじりするのが好きで、いつものようにそうやっていたら、野菜屋のお兄ちゃんが、「やめたほうがいいよ」と。

「レモンは米国から輸入しているんだけれど、日本向けのレモンは害虫を退治する為に消毒の沢山入った水層くぐらせているんだよ」とのこと。

『なに、このレモンの皮には、消毒液が付いているんだ』。

『自分達が食べないから、なんでもありなんだな』と、かなり前の話なんで、いまはそんなことをしていないでしょうが、当時の驚いた記憶を思い出しました。

BSE問題で米国の牛肉が輸入停止になっていましたが、やっと輸入が再開された牛肉は、取り除かなければならない部位をつけたまま日本に輸出したとのことで再度輸入停止になりました。

『まだ、同じことをしているんだ』

さてこれは何を言いたいのでしょう。

私は、新聞記事を見て政府の対応に憤慨したり、米国を非難したりと対応はそれぞれですが、『自分の身は自分で守ること』と、この基本に立ち返ることの重要性をここに学びたいのです。

自分自身、大事な家族。また、一緒に働く同僚と、自分を中心にして同心円を描き、その円の中にある人は、縁のある人です。

この人たちを守らなければ自分を守ることは出来ません。
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H5N2、H5H1

ひたひたと忍び寄る影。後ろから一歩一歩、それも確実に近づいてくる影。

さてこの忍び寄る影とはなんでしょう。

昨年の6月から、茨城、埼玉の養鶏場で鳥インフルエンザが出ていましたが、そのとき関係した人の中から、77人が鳥インフルエンザ(H5N2)に罹ったとのこと。

今回の感染は、養鶏場関係者ばかりではなく、駆除に当たった県職員までも感染していたようです。

いくらH5N1ではないとはいえ、鳥から人への感染は初めて確認されました。鳥インフルエンザが世界的流行となるのは時間の問題だと考えられます。

鳥インフルエンザは、昨年東欧で散発的に発生していましたが、今年に入ってトルコでも死者が出ています。

食肉業界は、昨年まで鶏肉の価格など需要動向の心配をしていましたが、それどころではなくなったようです。
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北海道知事、高橋はるみさんの英断

肉屋なので、それらしい話を。

問題を残しながらも、いよいよ禁輸となっていた米国産の牛肉が入ってきます。

そんな中で、北海道の高橋はるみ知事は、北海道産の牛は20ヶ月未満でも100%BSEの検査をすると発表しました。

本当は、国内産の牛も20ヶ月未満は検査しなくても良いんですよ。それを総てBSEの検査をするとのこと。

よくぞ言った。男らしい、じゃなくてリーダーらしい発言です。ほれぼれします。

いま北海道は食に関して大きく動き出そうとしています。

このブログでも書きましたが、札幌商工会議所は、北海道の企業が生んだ優れた「モノ・ワザ」を、「北のブランド2005」として認証する制度を作りました。

また、ラーメンやジンギスカンは北海道遺産に指定されています。

その他にも、北海道産の食材を使った加工食品などにも認証制度が作られようとしています。

こんななかでの今回の決断です。大きな拍手を送りましょう。
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アイガモ農法の危機

札幌の北にある当別町で、アイガモ農法で米を作っている人がいます。

北海道で、アイガモ農法で米を作っている人は何人いるのでしょうか。今日話を聞いた所から判断すると、いまアイガモ農法が危機に面しているようです。

アイガモ農法とは、アイガモの持つ能力を最大限に使って米作りをする方法ですが、危機の理由は昨年からの鳥インフルエンザです。

鳥インフルエンザにかかると、近隣の養鶏業者は総て仕事を止めなければなりません。

アイガモで米を作っている人達は、自分の飼うカモから鳥インフルエンザが出て、関係者に迷惑がかかったら困るから、もしかしたらアイガモ農法を止めなければならないと言うのです。

フランスでフォアグラを作る業者は、鳥インフルエンザの脅威から本来屋外にいるガチョウを建物の中で飼わなければならないと、いま右往左往しています。

フォアグラ用のガチョウは舎内に移せるので、何とかなるとしても、アイガモ農法の鴨を舎内に入れてしまっては用をなしません。

鴨はやさしい鳥ですが、飼い主もやさしいんですね~。
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鳥インフルエンザの予防注射はまだです

肉屋として、いま一番興味あるニュースは、BSE問題の決着でなされる米国からの牛の輸入解禁で消費者がどんな反応を示すのかです。

おおむね外食は前向き、スーパーは慎重と色分けされているようです。

しかし、肝心の消費者は「不審だらけの米国産は嫌!」と言うのか、「ぜんぜん、気にする必要はないよ!」と判断するか、業者は固唾を呑んでその動向を見守っています。

でも、肝心の肉屋の声は聞こえてきません。

二番目に興味のあるニュースは鳥インフルエンザです。鳥インフルエンザが人に移るようになり日本に入ると68万人が死ぬとされる報道もあります。

来年は解りませんが、今年は鳥インフルエンザになる可能性は無いかな。いずれにしてもインフルエンザの注射をしてきました。

むろん鳥インフルエンザの予防注射があれば、それをするのですが、ことしはノーマルで済ませました。

毎年今頃予防注射をしていますが、ことしは鳥インフルエンザの影響でしょうか、病院も込んでいて1時間以上待たされました。

1時間待たされることがなければ、ブログにこの件を書くこともなかったので、まぁ話題が出来たと言うことでよしとしましょう。

実は昨日札幌でインフルエンザに2名がかかったとテレビ報道されていたので、あわてて今日の予防注射となったのです。

情け無い話です。

もっと早く来ようとは思っていたのですが、こと、からだの痛みに関しては、出来るだけ遅い方が良いと言う、さもしい気持ちが頭をもたげます。
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