フライスランド種

玉が出ないと「420番、出ないよ~」って昔のパチンコ屋さんなら、ガラスを叩きながら大声で怒鳴っていたところですが、いまのパチンコ屋さんはそんな下品なお客さんはいないのかな。

2010.0313ミルクを飲む仔羊IMG_0697.jpg

お母さんは420番。仔羊2頭が盛んにおっぱいを飲んでいます。

北海道サフォーク牧場には顔の黒い羊ばかりではなく、真っ白な美人の羊も半分くらいいます。

フライスランド種。

この羊は、元々乳用種でおっぱいを沢山出します。しかも、子の数が多く母親にする品種としては最高ですよ。

おっぱいも大きいし。[^^;;
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動物検疫所来農場

2006年にサフォーク、2009年にポールドーセットをオーストラリアから輸入しました。めん羊です。

輸入しようと考えてからほぼ8ヶ月。

2009年の場合は、1月早々に輸入の意思決定。

で、オーストラリアの代理人となる獣医さんと話をしながら、輸入先の牧場が固まったら、オーストラリアへ行きます。

去年の場合は4月4日から9日まで。そこで羊の選別。

その後5月末に日本国内へ輸入。

それから、成田の動物検疫所で検査を受け、6月の末に農場へ到着となります。

今回は検疫が伸びて、最終的に全頭農場着は8月のはじめ。

で、これで終わりかと言うと、そうではなく農場へ付いてから、着地検査と言って農場で北海道の家畜衛生保険所の定期的検査があります。

その着地検査が、年明けの1月に終了しました。

生き物を輸入するのは大変なことで、家畜の輸入には、動物検疫所が大きな壁となって立ちはだかります。

等物検疫所は北海道の家畜保険所と同時に、家畜を飼育する私たちにとっては一番怖い存在でもありますが、ここ一番には頼もしい組織でもあります。

だって、そりゃそうですよね、スクレーピーなど国内に持ち込まれたら、一大事です。

2010.0301成田検疫所来農場.jpg

今日成田から動物検疫所の担当者2名と家畜保険所の係官が、輸入後の追跡調査に来ました。

もう法的な手続きは終了しているので、なんの心配も無く話はできましたが、それにしても、ずいぶん念入りに聞き取りをしていましたね。

調査結果は、きっとこれからの日本の家畜輸入に生かすのでしょう。

私は政治家と官僚は好きじゃないのですが、家畜に接している人には人間味がありますね。

すっぱい、苦い、甘い、辛い、しょっぱいは五味。

日本人はそれに旨みも解るといますが、人間味も加えては如何でしょう。

人間の味ってそれぞれ違いますね。[^^;; 
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感動のワインラム

バンクーバー冬季オリンピック、女子フィギュアスケートは、228.56点という最高点で、金メダルは キム・ヨナ(金妍児)。

で、日本期待の浅田 真央は銀メダル。これも凄いと思いますよね~。

私は、それより感動したのはカナダ、 ジョアニー・ロシェットの銅メダルかな。

今池袋のホテルでブログを書いていますが、ちょうどその時は千歳空港。テレビの前のものすごい人だかりを見て、なんだろうと思ったら女子フィギュアスケート、浅田真央の真っ最中でした。

でも私は、実はこれを言うと袋叩きにあいそうですが、キム・ヨナを応援していました。

と、これを白状して、もう一つ告白しなければならないことがあります。

それは、先日19日の夕食、名古屋のリストランテ・ レッジヨ・ネレミリア様。

我社のワインラムをいただいたのですが、これが安易に美味しいと言う言葉を使えないなと思うほどの味です。

大満足でした。『感動』がぴったりかな。あまりの感動でうるうる状態。

家畜を飼育するものとしては、こんな感動の料理を作っていただき、最高の幸せです。

ほんとうにありがとうございました。そしてご馳走様でした。

はい、内緒にしていたことって、実はこれなんです。

自分だけのものにしておこうという、
せこい考えだったんですが、ごめんなさい。[^^;;
 

仲立ちいただいたのは、JFE-AYA様。

2010.0219リストランテ・レッジョ・ネレミリアIMG_0561.jpg

リストランテ レッジヨ・ネレミリア
住所    愛知県 名古屋市千種区 猫洞通3-11 メゾン猫洞1F
tel      052-757-3660
アクセス  地下鉄東山線・名城線 本山駅1番出口より徒歩5分。
定休    水曜日  第1・第3木曜日
営業    月・火・木~日・祝・祝前
ランチ   11:30 ~ 14:00
ディナー  18:00 ~ 23:00 (L.O.20:30)
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仔羊の出荷

やばっ、目が合っちゃった。

2010.0223出荷前のワインラムIMG_0588.jpg

今日は仔羊の出荷日。朝8時の風景。

車上は、ワインラム608番から632番のうちの10頭。

今日旭川の屠場へ搬送しました。明日には肉となります。明々後日には解体され出荷されます。

つまり、めん羊がラム肉になる寸前の光景。

よく残酷だねと言われますが、家畜飼育の現場ではこれも通常の仕事であります。

でも、当然ながらこの仕事は慣れない人にとっては厳しいですね。

消費者は、肉は食べても、命を食べているとは感じていないでしょう。

つまりは、こんな姿を見ることも無いはず。

けさ車上の羊を見ながら、これはブログで紹介しなくちゃと思った次第です。

この姿をよ~~く見て、肉は残さずに食べてください。[^^;;
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やぎ君の話

あっ、思い出した。今日一番の感動編、これを書かなっくっちゃ。

朝5時に北海道サフォーク牧場の羊舎を一回り。『うんうん、今日は何も問題は起きていないな』と安心して、次のヤギ舎へ。

ところが、やってるよ~~、、、、。表のドアが全開状態。夕べ管理者が閉め忘れたのでしょう。おまけに、今日はマイナス12度ですよ。

おそるおそる中を覗くと、そんな最悪の環境で、なんとなんと215番が三つ子を出産。

やっぱりと言うか、その内2頭がぴくりとも動かず、冷たくなり横たわっているでは有りませんか。

『こりゃ駄目だなっ』と思いながら取り上げてみると、『あれっ』かすかに動いているじゃありませんか。

なんとか息はしているようだ。

はてさて、どうしたもんだと。で、思いついたのです、お風呂に入れよう。

すぐ48度と75度のお湯を二つ造り、ヤギの体に湯が直接着かないようビニール袋に仔ヤギを入れ、まず48度(たぶん入れる時点では40度くらい)の風呂に3頭とも入れました。

ヤギの耳をつまんでみると、凍ってかっちかち。凍傷です。

その効果は抜群。しばらくすると動き始め、か細い声で「めぇ~、めぇ~」と鳴くじゃ有りませんか。

嬉しかったですね~。[^^]

湯が冷めないように、75度も注ぎながら祈るような30分。

山羊って生命力があります。羊ならこうはいきませんが、なんとか乳を吸えるようにまでなりました。

で、夕方見てきましたが、元気とまではいきませんが、なんとか自力で乳を飲んでいましたが、もう二日ばかりは要注意です。

昼から、湯たんぽを三個買ってきました。それを設置したらちょっとは違うかなと思って。

湯は子供の頃の必須アイテムだったので、仔ヤギにも良いかなと。

私は火傷したけれど。[^^;; 
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サフォークの仔

2010.0213サフォークの仔IMG_0481.jpg

生れて一週間。

「どうです。可愛いでしょう~」と言いたくてサフォークの写真を撮ってきましたが、こんな感じで我が子(?)でもぜんぜん可愛いとは思えません。

でもなんとか良い写真をと、数十枚は撮りましたね。

しかし、肝心なピントがぴんとあいません。

羊舎内は薄暗く、しかも仔羊は動きが早いので、良い写真が撮れるものではありません。

たぶんカメラが悪いのだ、ぜったい、腕じゃ無い。[^^;; 
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ムーミンのモデルか、

2009.0207ポールドーセットIMG_0368.jpg

昨年オーストラリアからポールドーセット種という羊を70頭輸入しました。

成田で2ヶ月間もの厳しい検疫を終了し、またそれから事故死などもあって、結局農場へ付いたのが65頭。

その中で、一応全部妊娠しているはずだったんですが、仔を生んだのが42頭。

輸入は手間とお金がかかりますねぇ~。あっ、それから時間も。

羊代のほかにあれやこれやの経費がかかり、1頭あたり34万円にもなりました。

さて、写真はその日本に入ってから生れたポールドーセット種の子羊達ですが、愛嬌のあるこの顔は、何回見てもムーミンのモデルではないかと思うのです。

いやぁ~それにしても高い羊になりました。

予定では25万円だったんですが。

ウメェ~具合にはいきません。[^^;; 
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サフォークの目は光る

2010.0202明け方のサフォークIMG_0323.jpg

写真は今朝の5時36分。あさの羊舎風景。

サフォークは今月からお産が始まります。

いつもは、蛍光灯を点けあまり驚かさないよう、「はい、はい、おはよう、おはよう」と声を掛けながら入ってきます。

今朝は写真を撮りたくて、いつもより足音を忍ばせて入っていったのですが、それが悪かったみたいで、数頭立ち上がりました。

で、パチリと。

二つ青白く光るのは目の玉ですが、北海道なら国道でよく光るのは、エゾシカか狐か。

夜目の利く動物は光に反応するんでしょうね。

仮に人間の目が光ったら、その人は絶対宇宙人です。

間違いありません。[^^;; 

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この羊はサフォーク種

2010.0131金網を食べるサフォークIMG_0237.jpg

顔の黒いこの羊はサフォーク種、ビニールハウス製の羊舎に入っています。

なんと言ってもビニールハウスなので、雪でつぶれたら大変。ということで、今日は終日除雪。

いつもなら、一冬に3回程度で収まるんですが、今年はこれで3回目。除雪もあと2回は必要かも。

さて、鉄製の柵をかじるのは、昨年生れた男の子。今年秋から男として40頭相手に活躍してもらいます。

なかなかに凛々しい顔立ちでしょ、これはいけそうです。[^^;; 

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ラムカレーの開発物語 2

PCが不調。続けてメールソフトが不調。世の中うまくいきません。

さて、1月10日にラムカレーの開発物語の記事の中に、ご意見のある方はメールを下さいと書いたところ意見を頂戴しました。

めちゃ嬉しかったですね~。

紹介します。

====ここから

■送信者
お名前 : K嶋

■コメント
いつも、ブログを楽しく拝見させていただいてます。
さて、ラム肉カレーの件ですが、もさついてダメというなら、
カレー粉に小麦粉を混ぜてはいかがでしょうか?
きっと、肉汁が閉じ込められて、柔らかくてジューシーに仕上がると思います。

====ここまで、

うる覚えの子供の頃の話しですが、母がカレーを作るとき、カレー粉と小麦粉を混ぜフライパンで炒っていたことを思い出しました。

早速試してみたいと、K嶋様にメールを送ったところ、もう1通来ました。

====ここから

私のイメージの中ではムニエル的な(素材に粉をまぶし、多めの油脂で焼く)発想です。
パック商品にするのであれば、ザンギ的なものでも面白いと思います。
いずれにしても、焼き肉向けということですので、鉄板の場合は可能かと思いますが、網焼きの場合はきびしいと思います。(油脂が少ないと小麦粉はすぐ焦げます。)

====ここまで

本当にご意見をありがとうございます。

いろいろ実験していますが、K嶋様のご意見の通り、網焼きで試したところ小麦粉を付けると焦げるのが早いように感じますね。

完成までまだまだ道は遠いようです。

では。

追伸(2011.01.24)
 あれから1年を過ぎましたが、ラムカレーの開発は止まったままです。

なかなかうまくいきません。

では、まずは弁解まで。[^^;;
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