高校2年生の時、自分の人生を決めました。ちょっと大げさかな。進学をあきらめ就職先を決めたのです。
父は3反ばかりの田圃と1町ほどの畑。そして鶏を数百羽飼育していました。母は赤平私立病院に看護婦として勤務。
で、私は高校2年生の夏休みに、養鶏をやりたいと話したのです。
父は「そうか」と一言。
もっと何か言うのかと思ったら、感動も感想も、愛想も何も無い、いずれにしてもそのとき、今の人生に繋がる選択をしたのです。
後悔はしていません。
なぜ高校2年の時自分の進路を決めたのか。それは、いま牧場を経営する友人の一言です。
高校2年の春に友人と二人で帰宅の道すがら、丘の中腹にある田のあぜに腰掛、高校の屋根を見ながら将来の夢を話したのです。
私は「大学へ行き、弁護士になる」と。
友人は「髭をはやしたいい大人になってから、親父の扶養家族でいたくない。おれは牧場をやる」とのたまう。
当時も友人の父親は赤平の開拓農家で牧場を経営していました。
私は変に感動して「そりゃそうだ。よし俺も養鶏をやろう」と。
私は当時のことを今でも鮮明に覚えていますが、その友人に聞いたところ覚えていないようでした。
悲しかった。
でも、後悔はしていません。
続きを読む…