知床半島のエゾシカ

一昨日道北へ行きました。

仕入先訪問ですが、宿泊はウトロのホテル知床です。ウトロは斜里町になります。

世界自然遺産へ登録されてから、知床のホテルは混んでいるのですが、さすがにいまどきはがらがらで大事にされました。

地図を見ると解りますが、ウトロは知床半島の中ほどにあり、同じ町とは言っても斜里から40km走らなければなりません。

斜里から20km過ぎたあたりから、左側はオホーツク海に沿って走りますが、片側は断崖です。

いるはいるは!!

鹿です。エゾシカです。

最初の1頭は珍しいので、車のスピードをゆるめて見ながら走りました。

で、すぐ10頭位の群もいました。断崖の途中にへばりつくようにして餌を食べています。

車を止めはしませんが、スピードを落としながら見ていました。

スピードを緩めたのはここまでです。

これは『観光客は喜ぶだろうな』と、その辺までは思っていましたが、道路の縁にはそれこそエゾシカ動物園にでも入ったような錯覚にとらわれるほど鹿がいるのです。

20kmを走る間に100頭以上は見たでしょうか。

まだ雪に覆われた断崖絶壁ですが、よく見るとそこで食べているのは、わずかに顔を出す草と木の皮です。

細い木の周囲の皮はきれいに食べられて、たぶんあの木は枯れるでしょう。

これでは、世界自然遺産の知床の木は、あと数年で丸裸にされるのではないかと心配です。
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