26日に北海道労働局が、来年3月の卒業予定者の就職内定率を37・1%だと発表しています。
(15日追記/文部科学省が12月14日に発表した数字では、北海道は33.6%で二番目に低い数値とのこと)
そんなことからでしょうか、ハローワークなどから新卒の求人要請がきています。
これを見るまでもなく、新卒の採用を何とかしたいのですが、どうにもこうにも、新卒を何とか採用する意欲にはならないのです。
今年の4月には、久しぶりに新卒を採用しました。
10人採用する予定でしたが、がんばって17人採用しました。
それから半年で残っている人は10人。つまり7人が辞めていきました。
残っている10人は一生懸命仕事をしていますから、これで良いのかもしれませんが、どうもしっくりきません。
だって、入社後すぐこちらの期待する100%の仕事ができる新卒社員なんていませんよね。
仕事を覚えて、任せるまで短くても半年、また、仕事にもよりますが1年とか掛かるわけです。
つまり、それまではお客さんだとは言いませんが、給料という経費を掛け続けているわけで。
我々弱小企業にとっては、この新卒の訓練期間は実に辛いのです。
これらの経費を考えると、新卒ではなく即戦力となる経験者を採用した方が、短期的には会社のためになりますよね。
ですから、新卒採用には、いきおい慎重にならざるを得ません。
採用する時のリスクは企業もちです。
この意味は、採用は企業が決めるので、採用した人に能力がなかったり、仕事ができなかったり、またすぐ辞めたりと。
これらの損失は、当然ながら採用した企業の負担となるものです。
方や会社を辞める時のリスクは社員もち。
これは、やめる意思決定は社員自分で決めます。ですからその場合の損も得も社員自身が負うのです。
私は辞めていく社員は引き止めない、と、こう心に決めているのです。
とは言っても、一度「辞めたい」といった者を、なんとか引き止めたとしても、いままでの経験から言うと、いずれは辞めていきますが。
辞めていく人に、我慢が足りないとか、世の中を知らないとか、お前たちには金(かね)がかかっているんだとか、責めるのは簡単ですが、これでは何も解決しません。
また、辞められるこちらに、もしかしたら何か非があったのとか、フォローが足りなかったのか、新卒採用の資格は無いのではとか、悩みは深まる一方です。
そんなことからも新卒採用には臆病になるわけで。
こんなことから言えるのは、採用される方の権利は昔から見ると、どんどんと大きくなり、採用する企業の義務もこれまた大きくなって、零細企業には新卒を採用するリスクに耐えられないと言うのが、本当のところでしょうか。
私は景気の悪化に加え、それらが内定率33.6%といいう数字に表れていると考えます。
今日は曇り空、ちょっとネガティブですかね。[^^;;
(12月15日/一部訂正・加筆)
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