経営者が一番恐れているのは、社員やパートさんの怪我や死亡事故です。
肉屋は、食肉を切る機械がうなりを上げ、冷凍の肉を切っていますので、ほんの100分の1秒の油断で指1本を簡単に切り落としてしまいます。
また、車の運転も指1本程度ハンドル操作を間違えただけで、大事故につながり命を落とすことになります。
会社の目的は利益を上げることですが、その上に社員の幸せと言う大目的があります。幸せになろうと働いてのに、怪我をしたり命を落としたりさせてはなりません。
いつもそう考えています。
その中でも交通事故の話ですが、恥ずかしいことに10年以上前は車両事故が、大小あわせて1年に20回は有ったでしょうか。
幸いなことに命を落とした社員はいませんでしたが、半年を越える重傷を負った者はいます。車両を全損で廃車にした事故もあります。
また、追突で重大な過失を問われた者もいました。
事故を減らす、できれば無くする。これが会社経営における当時の最重要課題でした。
今も同様もっとも優先順位の高い経営課題です。
結局色々な手段を講じたおかげで現在は、重大事故は皆無となり、年間の事故数も10件をきります。
講じた対策で、大きな効果の有った例を上げて見ましょう。
社内で事故に気をつけるように、口うるさく言っても、一歩外へ出れば、自己管理となり、その自己管理能力の少ない物にとっては、会社外では事故防止の意識はどこかへ飛んでいくのでしょうか。
そこでこうしました。
周りの人に管理をしてもらうことです。
まず、下記の写真を見てください。
これは配送車の後ろに書いてある文章です。
運転する私は、
1)車を毎日きれいにします。
2)信号無視はしません。
3)スピードは出しません。
4)歩行者優先で運転します。
※私に違反がある場合は、会社へ連絡をしてください。
アイマートは、
1)約束を守ります。
2)商品の品質を第一に優先します。
3)はきはきとした声で挨拶をします。
4)いつもニコニコ仕事をします。
※気が付いたら、いつもで注意してください。
この下に、大きく会社の電話番号を書いてあります。
その結果は前述したとおりですが、看板効果として、年間に10本程度の注意の電話が有りしたが、最近は3件くらいになっています。