自分の命は自分で

私が子供の頃は冷蔵庫など無かったですから、真夏に朝炊いたご飯が、夜になるとあめって(こんな言い方、今もあるんでしょうか)食べられないなんてことはしょっちゅうです。

味噌汁なども夜には駄目になっていましたね。また、物によっては昼には捨てなければならないものもあったと記憶しています。

それもこれも口に入れ飲み込んでから気が付くんですが。

当時はお魚屋さんでも、朝仕入れた魚を午後一番に売りに来る頃、魚にハエの卵が付いていたなんてのは、これまたしょっちゅうで、それに対してだれも保健所がどうのこうのとは言いません。

自分で買うかどうか判断しましたね。また買った後気が付いたら、自分の責任で処理していました。

こんな悪条件下で育ちましたからか、こちら子供のほうも心得たもので、茶碗に盛られたご飯も、一度匂いを嗅いでから箸をつけたものです。

母親が用意してもです。

その癖が抜けなく、いまだに食堂へ行って、つい匂いを嗅いでしまい、『あっ、やばっ』と思うこともしばしば。

これも全ては自分の身を守るすべなんですね。

おかげさまで58歳になる今も元気に生きています。

それは、ともかく、そんな環境で育ったものですから、生きる欲は人一倍強く、毒物や傷んだものには神経が鋭敏になっています。

また、いまだに少々痛んだものを食べても、お腹を壊しません。

話題の農薬入りギョーザ問題で思うことは、自分の命を人様に預けちゃ駄目ですよ、と言うことです。

何かあれば、政府の監視体制が悪いとか、売っている店が悪いなど、これはやめたほうがいいですね。

なぜなら、その苦情が通ったとしても、痛い思いやつらい思いをするのは自分じゃありませんか。

自分の命は自分で守る。昔も今もそこが基本ですね。
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ワインラムクロス

めん羊出産開始.jpg

羊のお産が始まりました。昨日は双子でした。

今回のように、母親はフライスランド種で、これにサフォークの雄を掛け合わせて、子羊を生産するものが60頭。

生まれる子羊は最低でも100頭。

この掛け合せで生まれた子羊に、ワインの絞りかすを食べさせてワインラムを生産します。

写真の羊も来年の今頃までには、人間のお腹の中に入りますが、それまで大事に育てたいと考えています。

食べる人は、美味しく感謝して食べてくださいね。

あと、サフォークの純粋手が50頭の出産を予定しています。

これは肉にはしません。種雄として販売を考えています。また、雌は繁殖用に自分のところで残します。
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殺虫剤入り冷凍餃子が明示するもの

中国で生産された殺虫剤入り冷凍餃子問題。

安く売る為に人件費の安いところで、大量に作る。そして輸入して大手スーパーへ大量にばら撒く。

その結果、今回のような問題がおきたら、本当に大事となりますね。

作った会社も、輸入で扱った会社も、商品者へ売ったスーパーも外食店も。

しかも、このうちたった1ヶ所でトラブルが起きても、いやおう無く全てを巻き込んでいきます。

これは、大量生産大量消費で起こる最大のアキレス腱を、明示しているのではないでしょうか。

安く売る為に作り上げた仕組みは、中国で製造された殺虫剤入り冷凍ギョーザの問題で崩壊していくんでしょうか。
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中国製、冷凍餃子

以下は社内の日報です。

====ここから

昨日から中国産のお問合せ多数。

餃子が売れないのはお宅のせいだまで発言有り。

『○○ちゃん餃子』の確認書FAXで頂き『○○ちゃん餃子』を納品しているお客様へ案内FAXと送付完了済み。

====ここまで

弊社は業務用食材の卸売りが主たる業種ですが、お客様から納品している餃子の問合せが殺到しています。

取り扱っている餃子は、『○○ちゃん餃子』、中国産の商品はありません。

この『○○ちゃん餃子』はめちゃ美味しいので、よく売れていますね。

それはともかく、料理人さんには我侭な人もいて、理不尽な要求もたま~にあります。

日報の発言は要求ではありませんが、中国ギョーザの問題はちょっと考えるだけで我社が起こしたもので無いのはわかりそうなものですね。

というより、解っているかな?

そうですよね、冗談ですよね、まぁそれだけ問題が深刻だと言うことでしょうか。
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冷凍餃子の問題はなぜ起こる

中国で製造された冷凍ギョーザの中毒問題。

これは農薬が混入したか故意に入れたのかでしょうね。

なにが悪いと問われ、いま言われていることは輸入食品のチェック体制の不備。

行政が悪ものになっています。しかし、いくら検査体制を強化しても、これで問題は解決しません。

それよりなにより、全商品を検査するなどできるものではありません。

自給率40%弱、後の食品は輸入ですよ。全品検査など不可能です。

仮に検査できたとして、そのコストは莫大なものになるでしょう、これじゃとてつもなく高い餃子になってしまいます。

で、高い餃子は売れません。

それより、問題の原因が中国に在るわけではありませんよ。

あらゆる製品を真似して安く作り、安く売っていく。兎に角安く安くと、これが日本の経済発展の仕組みでした。

それを食品に応用したのが間違いの元。

今回の冷凍食品の例を挙げて見ましょう。

スーパーの店頭では、冷凍食品が3割引、4割引、そして5割引なども見られ、当たり前のように安く売られています。

メーカーは、安い価格で売るため、安く仕入れる、なければ作らせる。

そして安い商品は、やっぱり中国でしょうと、こうなりました。

なぜ、冷凍食品が4割引で売られているか。スーパーから見ると、これはお客さんが求めるから。

なんのことはない、元をただせば消費者がこのようなシステムを要求していたから、それに答える形で、安い冷凍餃子が店頭に並んだのです。

つまり、消費者が「もっと安く」、「いやいやもっともっと安く」と求めるから、安全は何処かへ置き去りされ、その結果、今回の問題がおきているのではありませんか。

消費者の皆さん、商品を選ぶ順番を変えましょ。

一に品質。二に価格と。
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