エゾリス

エゾリス.jpg

これはエゾリス。

私がこの世で、リスを一番最初に見たのは小学校五年の時、それはシマリスでした。

確か猫が捕まえてきました。生きていたので少し飼っていましたが、すぐ死んじゃいましたね。

で、次に見たのがこのエゾリス。

エゾリスとは言ってもヨーロッパや中国、朝鮮にまで生息しているようです。

写真は昨日の朝6時。放牧地にある楡の木で、餌を探していたんでしょうか。距離にして30m。IXYでこのピンボケはお許しを。

ねずみを見て「ぎゃ~」っと2mは飛び跳ねる妻も、庭先に現れるエゾリスは「可愛い」と言います。

でも私が見るに、尻尾が太く長いだけで、見た目はほぼねずみじゃないですか。
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季節外のお産

今日からめん羊の出産開始。

綿羊は通常秋に種付、冬から春にかけて出産しますが、それを季節外繁殖という方法で、秋にお産させたものです。

朝5時頃かな?、行って見ると1頭がお産していました。

30分かけて親子をやっと産室へ入れる。

で、子が2頭無事、1頭は死んでいました。また、他にもう1頭、袋を被って死んでいたのです。

それにしても4ツ子だったんですね。スゲ~。

これが朝の話しで、午後5時頃にはもう2腹出産していました。

予定はあと21頭。

ところでこのめん羊、母親はフライスランドとサフォークのF1。

そのF1にサフォークを掛けて生れた子です。

言うなれば(フライスランド♀×サフォーク♂)♀×サフォーク♂=今回生れた子、ということになり、サフォークの血は75%。

形は私の理想形ではありませんが、このように雑種にして両方のよい部分を引き出して肉綿羊を生産します。
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空飛ぶカボチャ

北海道サフォーク牧場、放牧地周囲にほぼ3km金網を回してあります。

その中でサフォークは自由に草を食むんです。

で、フェンスの外にはカボチャを350本植えました。

そろそろカボチャの実る頃ですが、思いもかけないところにも1個。

空飛ぶカボチャ.jpg

なんと、放牧地のフェンスを駆け上がるようにカボチャが実をつけていました。

サフォークはカボチャを食べますが、カボチャのつるは食べません。

私もカボチャは食べますが、つるはちょっと、
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士別のおじいちゃん

士別のおじいちゃんに会いに行きました。

このおじいちゃんは、仲間内でもっとも体が大きいのです。体重は150kgはありそう。

滝川インターから士別までちょうど1時間。距離にして97km。

士別のおじいちゃん.jpg

お爺ちゃんといっても、実はサフォーク。士別の世界のめん羊館にお住まいです。

このめん羊は7歳。人間で言えば56歳。

なんだ、私より若いじゃん。

でも、まだ♂としては役に立つとのこと。

飼育者の言うには「まだ2年くらい、毎年30頭はいけますよ」との話です。

ん?、と言うことは私も頑張れば・・・・、いけるかも。
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桜餅の葉

牧場造成を始めてまる3年。

だいぶ形になってきたのですが、最初に手がけたところに若干の手直しが出てきました。

最初は草刈機を入れないつもりだったので、当初は整地もいい加減で穴ぼこだらけ。

なんせ素人の力任せの放牧場造成。

しかし、どうも草刈機を使わなければ、良い草が育ちそうにもありません。

そんなことで穴は埋めることにしました。

また、手直しで一番多いのが残した木、これが邪魔になり日陰ができて草も伸びないのです。

で、木は最小限残して倒します。

倒した木に群がるめん羊.jpg

木を倒すとどうなるか、面白いですね、綿羊を見てください。何をしているか一目瞭然。

木が倒れるとめん羊は一斉に駆け寄り葉っぱをむしゃむしゃ、物凄い喜びようです。

柏の木や柳の木など、より好みは無しかな。木の葉っぱならなんでも食べるようで、イチイの木の葉なども平気で食べちゃいますね。

そういえば私も、桜餅の葉と柏餅の葉は大好きです。

え、私ですか?、はい、丑年です。
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土砂降りの雨の中で

今日もサフォークの話し。

北海道サフォーク牧場のめん羊は、毎年5月末から6月上旬に放牧します。

放牧した綿羊は、あと風が吹こうがカンカン照りの空の下であろうが屋外です。仮に土砂降りでも外で草を食べています。

カンカン照りは木陰に入っていますが、風は案外平気みたいですね。

さて雨の時はどうしているかというと。

小雨程度では普通に草を食んでいます。土砂降りは木陰にでも入るのかなと思っていたら、今日初めてその状態を目撃しました。

それが下の写真です。

土砂降りの仲のサフォーク.JPG

結構な土砂降り。

バケツまではいきません、如雨露(じょうろ)状態かな。

昼12時に雨が降り始めると、サフォークはこのように固まったまま動きません。

写真だから動かないのではありませんよ。[^^]

ほんと立ったままですよ。中には寝ている羊もいますが、結局それから1時間この状態でした。

傘も差さずに。
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怠け者

放牧中のめん羊は、食べるか寝ているか、糞をタレテいるかで他にやることは何にもありません。

人間と違って実にシンプルに出来ていますよね~。

サフォーク雄は怠け者.JPG

で、写真の種雄。ここに5頭入っています。

雄はもっとシンプルで、日中はいつ見てもごろごろ。簡単に言うと怠け者。

しかし、そこは雄、男の仕事が入ると俄然元気がでて、鼻の穴を膨らませ雌へ突進していきますね。

まるで、若い頃の私みたい。[^^]
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特等席

特等席.JPG

ここは私の特等席。

2008年08月04日のブログ『サフォークの運動量』でも紹介していますが、私の取って置きの場所。  

だから特等席。

ここは北海道サフォーク牧場で一番高い所。毎朝ここに座って居眠りを、じゃなかった考える人するんです。

最近は億劫ですね。日々寒さを増して、先だっては12度くらい。

それでなくても、北海道は秋が早いんですが、ここは我が牧場でも一番秋が早い場所でもあります。

そろそろ朝のラジオ体操に替えようかな?
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サフォークの運動量

標高差50mのサフォーク.JPG

写真のサフォークは、二階の窓よりちょっと高めの場所で草を食んでいて、それを下から写しています。

通常羊といえば草原が似合いますよね。しかし、我社のサフォークは過酷な放牧場で草を食べているんです。

なんと標高差は50m以上。え~っとたぶんです。なにしろ計ったことは無いもんで。

距離にして700mくらい、でこの高低差は厳しいですよ。

私の体力では、中ほどから一番高いところまで上がるのに12回ほど休まなければなりません。

しかも、頂上では20分休憩しますね。そのための椅子も用意してあります。

ですから、サフォークの運動量はかなりなもので、これが幸か不幸か丈夫なサフォークを育てていることになっている。と、私は思っています。

ほんとサフォークの散歩に付いて行くのはたいへん、私の運動量も相当なものですよね~。
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ワインラムの飼育試験

今日から、放牧で青草を食べさせためん羊と、舎飼で乾草・穀物・ワインの絞りかすを食べさせためん羊で、ラム肉の味はどう違うのか、その為の飼育実験をします。

2頭の綿羊は兄弟。

詳細は『北海道サフォーク牧場トレーサビリティシステム』で閲覧できますが、会員にならないと詳細まで見ることはできませんので、飼育実験の内容を紹介します。

実験内容
・生まれ 2008年2月19日生まれ
・対象子羊 AIM08-148、AIM08-147

・父♂ サフォーク BRO06-136
・母♀ フライスランド MF06-424
   ※フライスランドとサフォークのF1です。

・対象期間 11月初旬まで

1.AIM08-148は、
  2008年8月2日より放牧し3ヶ月青草を食べさせる。

2.AIM08-147は、
  乾草とその他穀物とワインの絞りかすを食べさせる。

味がどう違うか、またできれば食肉の成分まで調べたいと考えています。

実は、この実験の提案は、料理人Kさんの「ワインラムと放牧した羊の味の違いを見てみたいね」との一言でした。

成分比較をしてみたいとの気持ちはありましたが、背中を押してくださったKさんには心から感謝いたします。

その結果どうだったかは、ブログで紹介しますね。

でも、なぁ~にも違わなかったらどうしましよう、今日から眠れなくなりそうです。
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