北海道にいくら雪が多いといっても5月も中になると雪ありません。
桜も終わり草も伸びてきます。
ということで、羊は放牧です。
写真の羊たちにあばら骨が見えますね。
子育てが一段落すると、おっぱいとして栄養を子羊にとられますからちょっと油断すると御覧のようにがりがりになる羊も出ます。
それにしても痩せすぎかな。
でも、もっと痩せている羊もいますから、これは羊の飼育技術が不足している証でもあります。
ごめんよう。[^^;;
なんてね、これしか思いつかない。[^^;;
【座右の銘】油断と見栄・過信は身を滅ぼし、ケチとあまのじゃくは誉め言葉
北海道サフォーク牧場は赤平めん羊牧場と名前を変えました。2017.11.02
いま帰宅しました。
札幌から100km、1時間10分ほど。
高速道路が使えるってこんなに便利なんだ。
2300円は安いです。
今日は『北海道めん羊協議会』の総会です。
肉屋をやっているのです食肉の業界には入っていません。
が、家畜を飼育しているので家畜関係の業者の協会には入るようにしています。
苦手ですが。
めん羊協議会も入会して15年は過ぎていますが、出たのは3回ほどかな。
このほかにもエゾシカ協会にも入っています。
こちらもしばらくご無沙汰ですが、今年は出席しようと思っています。
いま気が付いたことがあります。
エゾシカ協会の会議の後の懇親会では、必ずと言ってもいいほどエゾシカ料理を出す飲食店で開かれます。
でも、めん羊業界の懇親会では羊の肉は出ませんでしたね。
羊は国内消費の0.7%しか生産されていないとのこと。
ということで、あまり売れたら困るからこれでいいのかな。[^^;;
2006年6月から羊を飼うための放牧地を整備し始めました。
最初は中古のブルドーザーと小型のユンボを購入して。
それから12年にもなるんですね。
いまどんな状態か比較してお見せします。
上の写真は今年購入予定の山林です。
1m以上のクマザサに覆われて羊どころか人も入ることはできません。
完成した放牧地も同じような状態でした。
この写真は2012年に購入した山林で、いま放牧地にするべく手を入れています。
今年で6年目です。
このあと枯れかかった笹の上からたい肥を載せて、2~3年経ったら草の種をまきます。
上の写真は今の状態。
開墾してから6年、最初に手掛けてから12年経ったらこんなによい放牧地になります。
だいぶ違います。
どれほどの努力だったか、・・・涙物語を聞いてください。
なんてことは無く、ほとんど羊が作り上げてきました。
どういうことか。
人間の手は少々の立ち木をよけたのと、冬の間羊が生み出した糞をまいたこと。
そして草の種をまいたこと。
肝心なことは羊がやりました。
足で土地を踏んずけて耕し、草の種を土の中へ入れ、一年草の雑草は食べて絶やしたのです。
クマザサも新芽を毎年春になると食べるので2枚目の写真のようになります。
あと食べながら糞を牧草地に散布して肥沃な土地を作り上げたのも羊です。
羊は偉い、と思ったけど。
そういえば牧柵も人の手で設置しましたね。
訂正します。人と羊の共同作業で牧場ができました。[^^;;
赤平めん羊牧場もいよいよ放牧の季節です。
その前に熱い夏に向け毛皮のコートの毛だけを脱がなくてはなりません。
5月3日から三日間かけて毛刈りをしました。
300頭弱を写真のように。
http://m-iwai.jp/?p=10063 この写真を見ていただくとより分かりやすいかと。
ところがその中の1頭だけ、ちと雰囲気が違うのです。
御覧のように頭に毛が残っているではありませんか。
最初は借り忘れたのかとも思いましたが。
『ははぁ~ん』。
ワザとにモヒカン羊として残したんだな、と。
なかなかにしゃれっ気のある毛刈り職人ですよね。
ありがとうございます。[^^;;
この頭のことを相方に聞きました、手で動作をしながら「この頭はなんて言うんだった?」と。
これは昨夜の話。
今朝も名前を思い出せず同じ質問を。
「なにさあんた、その頭をしたいの?」。
いいえっ、したくてもできるほど有りません、もう(毛)。[^^;;
きょうは記念すべき日。
私にとっては。[^^;;
ニュージーランドから我が家に新郎新婦がやってきました。
男が2人、女が21人。
ではなく、羊の雄が2頭、雌が21頭です。
上は雄2頭です。
人間以外の動物界では、オスはどうどうとしていますね。
羊も例外ではなく、とくにこのイーストフリージアン種の羊は顔立ちが気品ある美しさを持っています。
そのうえオスには威厳があります。
そう思っているの私だけかもしれませんが。[^^;;
初めて身近でこの羊を見た人は、「これはヤギか?」と聞いてきますが、羊です。
「羊です」と、何回言ってもわからない人もいます。
まぁ、ひつ~じ(非通じ)でも良いかな。[^^;;
24日の朝に餌をやろうと思ったら44頭の羊がすべていなくなっていました。
あせった。
4人で建物の中はもちろん敷地内もすべて探しました。
で、結局見当たりません。
そこで、もしかしたら国道まで出て誰かに迷惑をかけたかもしれないと警察に電話をしました。
羊の届け出はないとのこと。
一安心でしたが警察官が農場まで来て調べてくれました。
『もしかしたら盗難かも』ということで。
それから毎日、いるはずもない敷地内や池に入りおぼれて死んでいるかもしれないと探しまくりましたが見つかりません。
ところが、今日9時15分頃山から下りてきたのです。
5日間もどこにいたのかと遡って足跡を追っていきましたがなんと2kmも山の上まで行っていたのです。
すぐさま当然のこと警察に連絡しお詫びをしました。
そのほか数か所にお詫びの電話をしました。
恥ずかしい話です。
羊に聞いてみました。
「どこに行っていたのか、」と。
ぜんぜん通じませんでした。
ひつ~じです。[^^;;