今日の日本経済新聞のトップニュースから。
年金不正免除 26都府県11万5000件
社会保険庁が、納めるべき年金を勝手におまけした話ですが、まだまだ出てくる?というか、あるのではないでしょうか。
この不正に内在する、私が考える問題を書きます。
勝手に免除は、本当に支払えない人に免除したのではなく、結果的にごねて支払わなかった人の免除であること。
つまりごね得を許してしまったのです。行き着く先はNHKみたいになりますね。
この結果国民年金に対する不信感が増し、未納者が増えます。それも正直に支払っている人たちが。
今回の問題の根本は、ごね得を許し正直者が馬鹿をみる状態を、社会保険庁が推進したことです。
もう一つ。
国民年金免除という安易な方法を取る社会保険庁には、国民年金の未納者に対する回収ノウハウを持っていないことが明らかになりました。
会社で言えば、不良売り掛けの回収方法を持っていないと言うものです。それでは会社はつぶれてしまいます。
社会保険庁で扱う年金というお金は、所詮他人のものと言う、気の抜けた扱いになっているのでしょう。
しかし、民間は、とりわけ中小企業の経営者は資金繰りに必死です。
1円たりとも、不良売り掛けは見逃しません。
もし、不良売掛の集金を怠ったら、その損失はきちんとお金を支払う優良なお客様から取ることになります。
今回のような安易な、そして不正に免除する問題の行き着く先は、民間なら倒産となるのです。