お客様(違うかもしれませんが)から、丁寧な手紙をいただきました。
ここにその内容を書き、ここで返答申し上げます。
【ブログに書くことの了解を得ていませんので、今後ご本人から削除の要請があった場合は、この記事は削除いたします/岩井政海】
====ここから手紙(段落、文字内容ともそのまま)
株式会社アイマトン代表 岩井 政海様
前略
さしでがましいようですが、一筆申し上げます。
岩見沢市日の出町にある"せいせん日の出"の前をよく通る地元の住人です。
名前は個人情報ということで、ひかえますが、私は、商業デザインに興味があり、色彩心理とか、深層心理の一般向け書類をよく読んでいます。
それで、前々から、気になっておりましたのですが、"せいせん日の出"の色ははっきりいって、場末のさびれたモーテルというか、行っちゃ悪いですが連れ込み旅館みたいな色です。通常はクリーム色ないし、ベージュ系は"迎え入れる色"といわれ、客寄せになる色ですが、せいせん日の出の黄色は、あれはいけません。
しかも、赤い色で文字、その両サイドははげがかったピンク色。
これでは、「見た目が9割」という時代に、お店の商品まで、ケチがついてしまいます。
外観を倹約して、商品をよりよいものを安くというポリシーだとおもうのですが、個人的には、いかがなものかとおもいます。
お断りしておきますが、私は建築業者や、塗装とかの業者ではありませんので念のため。街の外観が、年々ひどくなるのに、多少なりともデザインに関心があるものとして、こころをいためてます。豪華にすることはないですが、せめて、コンビニなみのセンスのよい外観にしたら、どうかとおもっています。実は、わたしも赤平生まれでなにか縁を感じたもので、僭越ながら、手紙を出しました。
気に障ったらお許しください。
草々
岩見沢市山手三丁目
田中太郎(ペンネーム)
====ここまでいただいた手紙、原文のまま
返答申し上げます。
直截な意見をいただきました。心から感謝申し上げます。
と、続けて当たり前なことを書こうとしてやめました。
田中様が最後に『気に障ったらお許し下さい』と書いてありますが、そうとう思い切って本音を書いたものと察します。
私も本音でお答えいたします。
全国どこでもそうであるように、岩見沢市内も大手スーパーとの戦いで私どものような小さな店など吹っ飛んでしまう状況です。
そんななか6年前の開店当初どうやって生き残るか思案に思案を重ねました。
結果、田中様もお書きになっている通り、どうすれば良い商品をより安く売れるか、当たり前の結論に行きついたのです。
安く売るためには、安く仕入れるのは当然で、開店当初は内装や外観にお金をできるだけ少なくかけることを、まずその第一歩としました。
また開店当初、外観は利益がでてから直そうもと考えていました。
店を開店するうえで、避けて通れないのは、スタッフの給料です。
これはケチることはできません。
次に大切なのは、冷蔵庫やショーケースです。
これも商品の品質に影響するので、中古を使用はしましたが、それより安いものにするわけにいきませんでした。
もちろん商品も、価格の交渉はしても、品質を落としてまで安いものを購入したりしませんでした。
最後に残ったものは、不要不急の設備にお金をかけることでした。
もちろん田中様の言うとおり、現状のままでよいとは思っていません。
今後リニュアールは必要であり、外観も少しは見栄えの良いものにしようと考えています。
しかし、掛けるお金には限度があります。
また、どれにお金をかけるか、どこを先にやるか。これも優先順位がございます。
そこをご理解いただき、今しばらく時間の猶予をお願いできれば幸いです。
私たち小売業は地域の皆様の御支持がなければ成り立ちません。
これは当然の話です。
生鮮日の出が、地域の皆様の役に立つことができなければ、その地域から退出を余儀なくされることでしょう。
田中様のご指摘は最優先で考慮いたします。
また、そのうえで生鮮日の出をどのように運営するか、これからどうするかと、真剣に考えなければならない課題は山済みです。
ということで、今後も田中様並びにお客様には、御支持をいただければ幸いです。
最後になりますが、ペンネーム田中様の益々のご健康をお祈り申し上げ、今回のご意見に心から感謝申し上ながら返答といたします。
本当にありがとうございます。
2012年6月11日
株式会社アイマトン
代表取締役 岩井政海