昨日のブログで資金繰りの話を書いたら、日中は金融機関の訪問ラッシュ。
まさか、私のブログを読んでいるわけでもないでしょうが。
内1件はメガバンク。(詳しくはウィキペディア/メガバンク)
バブル崩壊後、金融機関の変化は知っていましたが、メガバンクは本気ですね。
何処にそれを感じたか。
会社にとって一番大切なのは、実はお金ではありません。誤解しないでくださいよ、お金は重要ですが、企業の繁盛を考えると、ほぼ同じかそれ以上大切にしなければならないことがあるということです。
それは、お客様です。
「そんなことは当然じゃないか」と理屈ではわかっても、そこを真剣に考え手を打つ企業は少ないのも事実です。
金融機関の『お金』を貸すから『お客様』を探す手伝いをする。つまり、相手の商売繁盛を先に考える。
この変化は重要です。
お金を貸すだけなら、信用調査で十分ですが、お客様を探す、つまり紹介が必要になると、関わりは私と相手だけではなくなります。
つまり、取引をしたい企業の、継続した繁盛が見込めなければ、被害は第三者にまで及ぶことになります。
そうならないためには、目先の利益、担保や保証人など、今までの貸付金の保全優先から、社長の人柄や能力、企業の戦略、社員、商品等々、検討項目の優先順位が変わってきたのです。
我が社を例として言うなら、レストランへ肉を売ります。これは何処の肉屋でもやっています、しかし、お客様となるレストランの繁盛がなければ、継続して肉をお買い上げいただけません。
そこに戦略を持ってお客様と相対する。
実に単純な話ですが、お客様の繁盛が先にあるわけですね。
その後に我が社の商売が成り立つ。これが事実です。
もう一つ。
1年に牛100頭を購入するレストランと、牛1頭しか購入しないレストラン100軒があったとして、あなたはどちらを選びますか。
私は牛1頭を購入するレストラン100軒と、お取引をしますね。
商いとしては手間もコストもかかりますが、『ある日突然売り上げがゼロとなる』と、こんなリスクは発生しません。
牛丼の世界と同じです。
メガバンクなら日本を代表する企業との取引が中心でしょうが、我が社クラスまで取引を増やす背景に、このへんの変化も感じますね。
しかし、今のやり方を真剣にやられると、地銀は今後どうするのでしょう。信金は、信組はと考えるときりがありません。
どの業界でも厳しいですね。