フィンランド・ヘルシンキ/Nokka
/ローストトナカイのローズマリー風 23E 3300円
ノッカはくちばしの意。
トナカイの肉には、かすかに血の匂いがします。それが野性らしさなのでしょうか。
ここの特徴は、なんと言ってもこのオープンな厨房。
清潔な厨房風景が、ガラス越しに見渡せ、仕事をする姿がまるで一枚の絵ともなります。
厨房の反対側には海が見えています。でも、お客さんはこちらの座りたがるでしょうね。なぜならここは特等席だから。
海の見えるレストランとか、山の見えるレストランなどはよく見かけます。これを借景というのしょうか。
客席を、道行く人を見ることができるように設置し、これを食事中のアイテムの一つとしているところもありますよね。
しかし、厨房で働く人を景色にするとは、オーナーはかなりな人間通ではないでしょうか。(えらそうに言ってしまってごめんなさい)
これだけ丸見えにされると、働く人は気が抜けません。
当然ながら、スタッフの服装や厨房内の清潔感は完璧で無ければなりません。また、動きかたも美しくなくてはならないでしょう。
こうなると、提供される料理に対する期待感は嫌でも高まるのですが、料理が不味ければぶち壊しとなります。
つまり、料理も美味しくなくてはならないのです。