消耗品の節約

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消耗品を節約するには、どうしたら良いと思います。

ここから始まりました。

ボールペン1本100円します。90円のボールペンを探す。さらに安い80円のボールペンを探す。

これも正解。

「ボールペン1本100円するんだ。節約しなさい」と、口うるさく何度も社員に言う。

これも正解。

沢山ある消耗品の節約方法には色々ありますが、これらは全部正解ではあっても、効果は少ないですね。

考えた挙句、出た結論です。

社員を見ていて気が付いたのですが、個人の車は水洗いばかりではなく、ワックスを掛けぴかぴかに磨き上げています。それも何時間も掛けて、汗だくになって、何処からお金が出なくてもです。

でも会社の車は洗わないんですよ。ましてやワックスなんて掛けたのは見たことがありません。

それで気が付いたのです。

消耗品は会社のお金だから、よほど意識の高い人でないと積極的には節約しないことを。みんな自分の持ち物だから大切にするんだということを知ったのです。

自分の物を大切にする心をちょこっと利用させてもらうのです。

消耗品は個人で持ってもらうのです。

個人負担の消耗品のリストを作りました。

当時のリストです。
(1)ボールペン、鉛筆、消しゴムなどの消耗品
(2)スタンプ台、シャチハタ、印鑑、訂正印などの署名用具。
(3)メモ帳などの文房具。
(4)計算機。
(5)テレホンカード等の電話代。
(6)カッターやその替え刃。
(7)肉を切るための包丁類。
(8)集金ポーチ。
(9)バインダー
(10)税金。
(11)その他個人が所有している方が良い物。

それで、一人当たりの消耗品手当として、1年12,000円支給することにしました。その中から、個人の持ち物として消耗品を買い使用してもらいます。

社員側から見ると、手当として貰った12,000円を残したら、個人のお金となります。また買った消耗品を大切に使い、次の年ゼロなら税金を考えても10,000円は給料となります。

当時社員・パートさんで57人居ました。総合計684,000円になります。

この効果は大きかったですね。130万円の消耗品予算が半分でよくなったのです。

しかし、この金額的効果より大きい収穫がありました。

一つには、子供のいうように、「節約せい!」という必要がなくなったことです。

まいどまいど節約を言われるほうも大変でしょうが、言うほうもほとほといやになります。

これは言う方、つまり経営者にも精神衛生上ひじょうに良い効果がありました。

もう一つ、いつだったか、ボールペンの代えシンの方が安いと、確かそれは1本10円だくらいでしたが、その管理を総務の女子社員がしていたのには驚きました。

つまり、総務の消耗品管理と言う、お金を生まないことに使う時間が減ったことが最高の収穫だったのです。

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このページは、岩井 政海が2005年8月11日 09:05に書いたブログ記事です。

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