会社にとって税務署は気を使う官庁ではありません。むしろ利用する所です。(この件は別に書きます)もっとも脱税をしていれば、話しは別ですが。
さて、銀行の付き合いには注意が必要です。
バルブのだいぶ前の話ですが、こんなことがありました。
当時私は養豚業を目指し準備をしていました。
主たる借り入れは農林漁業金融公庫に決まっていて、その繋ぎ融資を北海道銀行赤平支店に依頼していたのです。
当時の支店長代理さんが窓口となり、融資の了解を得ていました。
たしか、6月29日でしたが、明日の借入れの件よろしくお願いしますと、面談にて再確認をしました。
支店長代理さんは解っていますとのこと。
で、6月30日当日、借り入れを実行してもらうよう窓口に出向きました。
なんとあろうことか、支店長代理さんは日本経済新聞を出してきて、「現在養豚業は先行きよくないとのことだ。これでは融資はできない」と言う。
たまたま当日の日本経済新聞の囲み記事には、養豚業は悪いと出ていたのです。
しかし、こちらがなぜ養豚業を始めるかと言うと、現在悪いので先行き明るくなるとの見通しから新規事業として開始をするのです。
このような話は、当然ながら、融資依頼のとききちんと説明をしています。
耳を疑ると言う言葉そのままです。
資金調達の金額は2000万円です。
まぁ、ビックリどころの話ではありませんね。
しかし、こちらはそれほどのことがあるとは想定していませんが、会社の資金繰りは慎重にも慎重にと、三重の資金調達計画をしていたのです。
その一つが家族の定期預金で準備をすることでした。
その定期預金は、北海道銀行赤平支店に今回の資金調達金額以上あったのです。
で、支店長代理さんへ「昨日まで、融資は良いと言っていたではないか、なぜそんなに急に状態が変わるのだ」と、幾ら話しても「申し訳ないが、融資はできない」の一点張りです。
今考えても腹の立つ話しなんですが、実はこのあともっと驚くことが起きました。
さて、資金調達がうまくいかないからといって、建築業者に支払いをのばしてくれとは、信用を無くするので言えません。
では、どうしたか。
そうなんです。個人の預金を取り崩し支払いに当てようと、定期の解約を依頼しました。
支店長代理さん「ちょっと待ってください」と、奥へ引っ込み、なにやらあたふたとしています。
あろうことかその支店長代理さん、私のところへ戻ると「融資をします」と言うではありませんか。
銀行との間では色々なことはありました。しかし、これほど節操の無い話しは始めてです。
結論は、融資はお断りをして、個人定期を取り崩しつなぎの資金調達を終えたのです。