新卒高校生の試験 その三

またまた株式会社アイマトンの就職試験の話。


昨日も書きました。

「コンコン」とドアをノックします。

「どうぞ」で、面接会場へ高校生が入ってきます。

で、部屋へ入ったら、ドアを背に「失礼します」と、女性は両手を前に挨拶します。

と、面接は続くのですが、さてここで皆さんに質問ですが、面接は何処から始まっていると思いますか。

これは中途採用の面接も同じですが。


会社の玄関で靴を脱いでから。それとも面接会場のドアを「コンコン」とノックしてから。

はたまた「失礼します」と挨拶をしてから。

ぜ~んぶ不正解。少なくとも我社では。


中途採用の場合は問い合わせを本人がしたなら、そこから面接は始まっているのです。

私は問い合わせを受けた社員に「どんな感じだった」とよく聞きます。

「電話で判るわけは無いだろう』と思う人もいることでしょう。でも、ここの印象はそんなに外れることはありませんよ。

だって、電話を受けた社員は日常50本以上はお客様の電話を受けているのです。

電話受けのプロです。甘く見ちゃいけません。[^^;;


他に、車を何処へ止めてきたか。どんな車に乗っているか。

どんな靴をはいているか。靴を揃えて会社へ入ってきたか。

履歴書にどんな写真を貼ってあるか。文字は下手でも丁寧に書いてあるか。

それぞれ理由はありますが、他にももう見るところは盛り沢山です。


高卒の場合も履歴書の書き方はもちろん、会社訪問とか、面接の待合室での挨拶の仕方とか、すべてが面接の一部です。

どうも高校生は「コンコン」とドアをノックしたところから面接が始まると思っているようですね。

就職試験の受け方を教える先生もそう思っているのでしょうか。ちょっと聞いてみたいですね。


私は私生活が垣間見えるような状況を作り、そこでの反応や、話したこと起きたことを重視しています。

たとえば、今回はしませんでしたが、高校生の受験者が5人くらいの時は一緒にラーメンを食べに行って、だまって見ていたこともあります。

高校生を2時間くらい放っておくと、大体本性を出しますね。ここを公的な面談より重視しても良いくらいに思っています。


良い社員を採用しようと思えば思うほど、面接に真剣に向き合うようになりました。

じゃこの方法を何処から学んだのかお教えしましょう。


昔々の話し、創業して2年目くらいのこと、会社の前まで来て面接を受けずに引き返す人を何人見たことでしょう。

創業の頃は有限会社でしたが、会社とは言ってもぼろぼろの古い家を改築して肉屋です。

床はでこぼこであなだらけ、屋根の天辺は波打っていました。壁は板壁、しかも隙間だらけ。


その頃入り10年ほど在社した社員が辞めるとき、「実は、面接時にひどいぼろ会社だなぁ~、と思ったんですよ。次の会社への繋ぎだと思っていました。」と。

続けて「ですから、入ってからいつ辞めようかとそればかり考えていましたね」と、本音を打ち明け去っていきました。

これらの事から、面接を受ける人も、良い会社かどんな会社かと、目を皿のようにして審査していることを学んだのです。


つまり、この粘っこい面接は、
      面接を受ける人から学んだのです。[^^;;

アイマトン

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このページは、岩井 政海が2009年11月18日 19:56に書いたブログ記事です。

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