政府の社会保審部会では、厚生年金の適用拡大策として、パートさんも厚生年金に加入させようとしています。
現在は労働時間が週30時間以上のパートさんは厚生年金加入の対象です。それを週20時間以上働くパートさんを年金加入の対象とするものです。
小売業界は大反対していますが、それも当然です。なぜなら年金の半額は企業負担だからです。この金額は莫大で単純にこの制度を取り入れられると企業の存続もあやうくなります。
パートさんは2005年で1266万人居るそうで、なんと全雇用者のなかの24・0%を占めるとのこと。
パートさんの中には、正社員と変わらない働きをする人も沢山居ると思うのですが、この人たちに対して企業は希望が有れば労働時間に関わらず年金に加入した方が良いと思います。
それではパートさんから見るとこの制度導入が得かと言うとそうとも言えません。実際パートさんからは収入が減るから加入しない欲しいと言う声もあります。
つまり、企業も加入者のパートさんも一律に嬉しい制度ではありません。
じゃぁ、この制度で一番儲かるのは誰でしょうか。
まず年金財政に苦労している政府。これが一番。だってさしあたりは、数年後の年金支払いまで入金が増えますよね。
次に、社会保険庁。
なぜなら、今までのように好き勝手に使えるお金が増えるんですから。