セルビアのアメリカ嫌いは、徹底しています。
カシーナホテルの近くの市場へ行ったときの話しです。
セルビアの帽子をかぶって野菜を売っているおじさんがいたので、写真を撮らせて欲しいと頼みました。
ところが、にべもなく嫌だと拒否されました。
私は日本人だと言ったら、手のひらを返してにこにこokとのこと。
始めはアメリカ人か中国人と思ったらしいのです。
こちらは何処から見てもアジア系で、まちがってもアメリカ人には見えません。
それなのにそう言われる。それほどアメリカ人を毛嫌いしているのかと改めて思いました。
その他、露天のおじさんも、タクシーの運転手さんも同じようにアメリカの話しになると、手を振り嫌いだと意思表示します。
また、アメリカの大使館は一番大きいと、これも不満のようです。
セルビア人の嫌いな人種は、1にアメリカ人、2にジプシー、3番目に中国人とのこと。
東欧にいるジプシーが嫌われるのは働かないので解ります。しかし、中国人も嫌われているようですが、なぜでしょうか。詳しく理由は聞きませんでしたが、悪いことをするからといっていました。
ちなみに、セルビア人は日本人を好きだとのこと。
日本人を好きだと言う言葉に嘘はないでしょうが、少なくとも私が好かれる何かをしたわけではありません。
アメリカのように嫌われるには、爆弾の1発ですみますが、国として好かれるには長い時間と沢山の人の努力があったはずです。
旅のあいだ先輩の努力を感じつつ、私にできることは何があるのだろうかと、強烈な問題意識を持たざるを得ませんでした。