お金を要求

地球規模の今月の一番のニュースは、チリ鉱山事故で33人の作業員が無事救出されたこと。

事故は地球の裏側、私にはなんの関係もありませんが、やっぱり嬉しかったですね。


事故は8月5日。

救出は10月13日。

事故当初クリスマスまで掛かると言われていたのですから、この早さには驚きます。


さて、救出劇は最高に嬉しい出来事なのですが、その回りにはちと納得いかないことも発生しています。


週刊誌で批判的に書かれていたのは、取材する記者に「私のインタビューにいくら出す?」と、事故当事者や家族からお金を要求されたこと。

チリの月収は7万円くらい。

しかし彼らの要求は、30万円とも150万円とも。

もちろん記者は、その要求する姿を否定的に書いています。

お金に目がくらむ人たちだとか、強欲だとか。


これらには、本当に納得いきません。


ただし、誤解しないでください。

私の不満は、お金を要求する人たちにではなく、取材する記者に対してです。


なぜなら、記者は取材し記事にしますよね。

その記事の価値次第で、週刊誌が売れたり新聞が売れたり。

はたまた映画になったら、その映画がヒットしたりします。

つまり、お金にするわけです。その為の取材ですよね。

自分たちはその事故、そして助かった人たちのことを書きお金にして、なぜその事故の当事者が自分たちの経験をお金に換えることを批判するのでしょう。

記者から見ると、その事故は人様の経験であり、考え方によっては他人の不幸です。

事故当事者は自分の命をかけた体験であり、その人にとっては唯一絶対のものなのです。

新聞社なり記者が、その事象に価値があると考えるなら、お金を出すでしょうし、無いならお金を出すどころか、取材にも行きませんよね。

それをお金を要求するのはけしからんとは、おかしな話です。


ところで記者さん、私も色々な経験をしていますが、その経験に社会的な価値は有りや無しや。


なんなら、お金を支払っても良いですよ、取材に来ませんか。[^^;;

アイマトン

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このページは、岩井 政海が2010年10月27日 22:11に書いたブログ記事です。

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