会社は儲ける、すなわち利益を上げるもので、その対極にあるのが社会貢献と考える人がいます。
私はこの考えに異をとなえます。
あるスーパーは社会貢献として、木を植えています。また、ある家具店は桜の木を寄贈しています。
他にも寄付をするとか、ボランティアをするなどいろいろあります。
会社が利益を上げることは悪いことと思っているのでしょうか。
いや、まるで悪いことでもしているかのようです。だって罪滅ぼしに社会貢献をしているようにみえますよ。
私は、企業が利益を上げることこそ社会貢献だと思っています。
そればかりではなく、会社の存在そのものが社会に必要とされるもので、社会貢献という小さな枠では囲いきれません。
その理由の第一に、利益を上げて税金を支払っています。
第二に、社員に職を提供し夢と希望と生活を支える一助となっています。
第三に、市民・国民が生きるために必要とするものを最上の状態で供給しています。
しかも、企業はこれらを永続的に提供し続けなければなりません。
そのために、企業は安易な寄付、無償の労務提供などは慎まなければなりません。
なぜなら、企業は上記の目標を達成するためにこそ利益を使わなければならないからです。
私たち企業人は、この本来の目的から目をそらすために、社会貢献という名の逃げ道を使ってはならないのです。