大相撲の若麒麟が大麻所持容疑で現行犯逮捕されました。
私もこれに関して意見があります。
意見を言う前に前提として、若麒麟がやったことは絶対認められるものではありません。
しかし、それにしてもやり過ぎです。
なにがって、マスコミの対応です。世間が相撲協会に対して、解雇よりより厳しい除名をせよと要求していることにです。
マスコミの人に聞きたいものです。25歳の青年に再起のチャンスを一つも与えるなというのですか、と。
逮捕されたんですよ。それだけでも十分社会的制裁を受けています。
法の処分とは、起こした罪には罰を与え、人に再起を促すものでは無いでしょうか。
500万円が再起の原資となるかどうかはわかりません。しかし、若麒麟の過去すべてを否定するのですか。
別な角度から見ると。
現在25歳の若麒麟は初土俵から10年。ということは中学校から狭い相撲社会だけで生活していますよね。
世間の右も左もわからない少年に、手取り足取り、一から十まで社会人としての知識を教えるのが親方であり相撲協会だと私は考えます。
世の中を渡り歩いているなら、年齢的に社会の常識を知っているのはそれこそ常識かもしれません。
つまり、若麒麟が起こした問題の責任は、少年から預かっている相撲協会のほうが重いと考えるのは私一人でしょうか。
親方の尾車親方(元大関琴風)が、指導力不足で2階級下の平年寄に役職降下は当然であり、相撲協会の理事長も、いったん理事長から降りてはいかがでしょうか。
『情けない』とか『言葉がない』とか日本相撲協会の武蔵川理事長は言ったそうですが、私はその言葉を、その人にこそ言いたいものです。
少年を預かって10年もかけ、まだ一人前の社会人として育てることが出来なかったのかと。
しかも文科省の塩谷立大臣が3日「軽すぎるという印象は否めない」と、再考を促し、協会の体質自体を疑問視したとのこと。
協会に対してはその意見に賛成です。しかし、25歳の若者を抹殺する権利が文部科学大臣にあるとは思いません。