ダンボールの再利用

家畜の飼育と切っても切れないのは、糞尿の処理。

糞の処理には敷き料を大量に使いますので、できるだけロハの物がありがたいと。

例えば、合鴨の雛は隣町歌志内市の建設会社さんから、おがくずや鉋屑を無料で引き取りこれを当てています。

それが足りなくなったら、滝川JAから、粉砕籾殻を購入していますが、これがけっこう高いんですよね。

赤平だけで年間10万円位使っているでしょうか。

また、秋になると、農家から籾殻を無料でいただき、それを1年分保管し、必要に応じて大切に使うんです。

また綿羊は、別に敷料を購入することもありますが、乾燥の悪いもの(これもお金が掛かっていますが)などを当てています。

一方我社の運営するスーパーや総務部などからダンボールやコピー用紙、また7年以上経った書類などが大量に出ますが、いままでは、これを産業廃棄物として業者へ渡していました。

そこで考えました。

この紙類を家畜の敷料として再利用できないかと。

だって、紙類は木から出来ていますよね。鉋屑やおがくずと原料は同じじゃありませんか。

考えました、頭が痛くなるくらい。

でいいこと思いついたんです。

大型シュレッダー(150万位)を購入し、それでこの紙類を切り刻むんです。

そして、羊や合鴨など家畜の敷き料として使ってみてはどうかと。

試してみましたが、シュレッダーされた紙類は糞尿とよく混ざりますね。これを堆肥とします。肥料ですね。

で、放牧地へ撒くとよい草が取れるんではないかと。

やったぁ~。これは凄いことですよ。

一石二鳥と言う言葉がありますが、この場合一石三鳥くらいのメリットがありますね。

まず、会社から大量に出る紙類に、これを廃棄物としないことで、敷き料という新たな用途が生れます。

また、ふんだんに無料の敷き料を使えるので、羊や鴨の床が乾き環境が良くなります。家畜が健康になろうというものです。

それを、牧草の肥料とするんですから、環境にも良いのではありませんか。

そればかりではなく、廃棄物にとっては、新たな命が吹き込まれるんですから、これ以上の幸せはありません。

でも、よく考えたらメリットばかりではありませんでした。

だから、何日も同じことを考えることになってしまうんですが。

それは、シュレッダーに入れる手間。これです。経費としては給料が一番高いですから。

また、インクや糊などダンボール箱に使われているものには、家畜の害は無いのか。これがもっとも大きな心配事です。

あと、クリップ、ホッチキス針、釘などの混入も心配ですね。

他に幾ら丁寧に仕分けをしたとしても、ビニール袋、紐等、堆肥化できない物の混入をどう防ぐか、これも大問題です。

それらの問題をクリアして、作業の手間を上回る効果があるか、そこをもう1週間くらい掛けて見極めようと思っています。

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このページは、岩井 政海が2008年2月28日 20:04に書いたブログ記事です。

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