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2005年6月30日

●行きつくところは大国の横暴

今日もクロアチアです。

クロアチアは旧ユーゴスラビアから独立しました。

1990年の独立戦争は、ユーゴ軍に放火を浴びせられたのですが、1992年に独立を果たしました。

内戦も起き、その傷跡が残る町並みを、今日見てきました。

10年を過ぎてかなり復興しているとはいえ、砲弾のあとが今も残る家を見ると、戦争の悲惨さを感じます。

傷跡も生々しい家には、そのまま人が住んでいます。

クロアチア人はセルビア人を嫌っています。それは、旧ユーゴ軍はセルビア人だったからです。

クロアチアはセルビアから攻められたので、セルビア人を嫌い、セルビア人はアメリカの空爆を受けたので、アメリカを嫌っています。

クロアチアに限らず国境を接する国はいつもいがみ合っていますが、日本も例外では有りません。

他所の国を見て、なぜ日本人は韓国に嫌われ、中国は靖国神社の問題をあれほど気にするのか、良く解ります。

加害者は、被害者の心に残った傷跡を振り返りたくはないかもしれませんが、被害者になったほうは、個人なら何年も、国なら何世代もその怒りは消えることがないのです。
 

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