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2005年5月19日

●米国産牛肉輸入再開に意見

今日の北海道新聞に、厚生労働省と農水省が、札幌で消費者や生産者へ米国産牛肉の輸入再開の説明をしたとの記事が出ています。

記事の内容は新聞を見て欲しいのですが、肉屋としての私の意見です。

肉屋として考えると、商品の品目数増加は外食産業のお客様の要求もあり当然と考えます。

しかし、肉屋といえど同時に食べる立場でもあります。

現在国内で消費される牛肉は、1頭残らず産地を特定できる態勢が整い、しかも、きちんとBSEの検査もされています。

これで売る立場の肉屋は安全な肉を売れるようになり、消費者も安心して買えるようになりました。

それをなぜ変えるのでしょうか。

せっかく作り上げたこのシステムを、いまさらなぜ壊すのでしょうか。

そればかりではなく、食肉業界にとってもマイナスとなります。

食肉業界は、消費者に偽装問題以後不信感をもって見られていました。しかし、それも、BSE問題以来のこのシステムによって、信頼は回復してきています。

食品の安全は、国の基本的政策で無ければなりません。牛肉の産地表示の厳しさは、むしろ歓迎されるべきです。

こう考えると、米国産牛肉の安易な輸入再開は、消費者にとっても何もいいことは有りません。また、生産者も含む食肉業界にとってもマイナスとなります。

誰のために、規制を緩和してまで、規制を変えてまで、輸入を再開するのでしょうか。

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