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2005年4月 2日

●年金を支給ミスしたが、未払いの方が多い不思議。

今日の新聞記事から。

社会保険庁が、年金の支給ミスをしていました。金額は380億円。その金額の多さにも吃驚しましたが、もっと驚いたことがあります。

それは、過払いが91億円。未払いが289億円の部分です。笑えるのは、同じ間違いでも、支払額を少なく間違えるほうへ多かった点です。

えらい。無意識のうちに少なく間違っているとは。

ところがこれは無意識ではないんですね。ひとつ思い出したんです。

ちょと前に同僚だった人で、むかし社会保険庁に勤めていた人です。

その人の話では、年金を受け取りに来た人が、書類を書き間違え少なく受け取るような状況だったので、それを教えてあげたとのこと。

そうすると、後で上司に呼ばれ、お客さん(そう言ったかどうかは定かではありません)が、気付かなかったら「余分なことは言うな、間違えたのは先方で、コチラには教える義務は無い」と、強く叱責されたとのこと。

今日の新聞記事で、それを思い出してしまいました。

ちなみに、その同僚は30年も前に社会保険庁に務めていたのですから、今日の新聞記事は、その時となにも変わっていないことを証明しています。

これには驚きでもあります。

しかし、30年昔と現在は大きく違います。いくら厚いベールに包まれた官庁内の情報でも、簡単にインターネット等を通じて、世間へ知れてしまうことです。

官庁にとってはつらい世の中でしょうが、私たち市民にとってはインターネットほど強い見方と言うか、道具はありませんね。

この道具、これから上手に使いたいものです。

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