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2008年7月29日

●危機一髪

いつものようにブルドーザーで聖地作業。北海道サフォーク牧場の中央放牧場を整備中の出来事。

そこまでは順調だったんですが、バックをしているときです。事件は起こりました。

左側に気を取られ、ひょいと右側を見ると、なんとなんとキャタビラーが半分空中に浮いているでは在りませんか。

ブルドーザーは空を飛びませんよね。[^^;;

『危ない!』と前進にギアを入れ替えました。

あとから考えるとこれが悪かったんですね。なんと、左側の路盤も崩れ排土板、つまり前方がほぼ直立に立ち上がってしまいました。

そのまま、ゆ~~~くり、ぐら~っと真後ろに倒れ始めたのです。

短い時間ですが、人間って色々なことを考えるんですね~。いや、笑い事ではありませんが。

一番先に考えたのが『ブルドーザーがひっくり返ったら、運転手は下敷きになり死ぬそうだ。私もこのまま死ぬんだろうなぁ~』とか。

『いやぁ~、体がぺちゃんこになるから、痛いだろうなぁ~』とか。

『まてよ、真後ろにひっくり返るのだから、右横に飛び降りよう』とか。

そう思ったとき、こんどは車体が右側へ振れ倒れ始めました。

『ここで飛び降りたら、ブルドーザーが仰向けになる前に、かわせるだろうか?。いや、待てよ右側へ倒れているのだから危ない、座席の後ろに飛び降りよう』と、やろうとしたそのとき、ちょうど横倒しのままで止まったのです。

ほんと、時間にして15秒くらい。実に色々なことを考えるものですが、でも体は動きませんでしたね。

体が動かず飛び降りなかったので、助かったのかもしれませんが。
   [^^;;;;

でも、横倒しのまま車体は止まっても、キャタビラーは前へとガラガラ動いています。

『落ち着け落ち着け、よし降りよう』と、前進のギアをニュートラルにして、キーを操作し、エンジンを止めたのです。

社員の一人が転倒の状況の一部始終見ていたようで、青い顔をして飛んできましたが、まぁやれやれです。

降りてみると、ブルド-ザーは細いキャビンの鉄柱に支えられ、真横より少し仰向けになっています。


でも、返す返すも残念なのはブログ用の写真を撮っていなかったことです。

落ち着いているようでも、そのときはやっぱり動転していたんですね。

我ながら情け無い。

でも、運が良かったです、助かったので。いや、事故を起こしたのだから、運が悪かった?。

んん・・・・、いや、ヤッパ運が良かったですね。今こうやってブログを書いています。つまり、ブログのネタも出来たことだしと、前向きに考えることにします。

いずれにしてもこの運が切れたら大変、もっと慎重に仕事をしなくっちゃ駄目ですね。