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2006年7月12日

●義父の13回忌

22歳で結婚しましたが、妻の父とは自分にとって不思議な存在です。

正直な話、チョッと苦手でしたね。

好かれていないような気もして、正月なども一緒にいる時間が短いと嬉しかった記憶があります。

それもそのはず、いま自分が娘の父親になって考えるてみると、同じような場合、義父と同じ反応をするかもしれません。いや、たぶんするでしょう。

ところで実は、いま後悔していることがあります。

義父は無くなるまで1年くらい入院していましたが、その際病院のベットで「政海さん、どうも頭がおかしくなっているようだ。訳がわからなくならない内に、話しがある」と、あらたまって私に言うのです。

そのとき家族は、もう助からない病気と知っていましたが、私は死期を悟った義父の言いたいことが推測できたのに素直に『はい、話はなんでしょう』と言えませんでした。

「解りました。病気がよくなってから、ゆっくり聞きます」と、その場にいたたまれない気持ちと励ましの気持ちで話しを避けたのです。

そう言われたのは、三回ぐらいでしょうか。

そのうち、本当に家族の顔すら解らなくなり、義父の心配していた通りになったのです。

いまさら、後悔しても間に合いませんが、今日は、あの時義父は何を話したかったのだろうと、その場面を思い出し切ない気持ちになっています。

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