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2006年4月 9日

●残飯(残渣)養豚

もう10年以上前になるでしょうか、豚を飼っていました。

全部で常時1,000頭はいたでしょうか。

餌は、輸入した穀物で栄養価を計算し作られた完全配合飼料と言う餌をです。

完全配合飼料が普及する前の養豚業界は、トラックでこっちのホテルあっちのレストランと、料理を作る際に出る残り物を集めたり、また、お客様が残した物、他にも食品工場から出る人間は食べられないような物を集め、豚を飼うものでした。

このような豚の飼育方法を残飯養豚と呼んでいました。しかし、私が養豚を経営する頃には、残飯養豚はだいぶ廃れていましたね。

ところが最近は、まだまだ完全配合飼料の養豚業が主流ではありますが、一部の養豚場に二昔前の経営方法に戻ろうとしているかのような動きが出てきました。

例えば、大手外食店などですが、業界は残渣の処理に莫大なお金をかけています。

その問題を解決する手段として、まさに、二昔前の養豚業の復活が取り入れられ始めたのです。

昔の経営方法かもしれませんが、実は理にかなっているんですね。

人間が食べない物であっても、栄養価を沢山含んでいる残渣は、豚にとってはまだ食べることができ、価値の高い物なのです。

残飯養豚をブログで探していたら、最適な物が見つかりました。紹介します。

以下は、ブログから引用した物です。
詳しくは【僕らはみんな、豚を飼う!】を、ご覧ください。

「くいまーるプロジェクト」とは、

「スーパーや食品工場から排出された調理クズなどの食品循環資源を回収して、安全で栄養価の高い飼料として再生し、養豚を行うという食の循環システムです。
沖縄では昔から残飯養豚が盛んに行われていましたが、私たちは飼料の質、栄養価、安全面を考えた新しい、食の循環をめざしています」
 


もう一つ紹介します。
記事は古く『2005-03-06』の物ですが、内容がすばらしいので、引用させていただきました。

詳しくは
旧「ケンイチとマキシ、豚を飼う。」をご覧ください。

学校や社員食堂、飲食店などの残飯を集めて豚を飼う、いわゆる「残飯養豚」。
現在は配合飼料で飼うのが一般的になっていますが、他の県に比べ、沖縄では従来の「残飯養豚」がまだよく見られるといいます。

私の現在の勤務先の医療介護福祉施設にも食堂があり、養豚農家さんが残飯を集めています。
その農家、金城さんと最近よく話をするのですが、今度農場や収集の様子を見せてもらうことになりました。

金城さんは、5年ほど前に父親から養豚業を引き継いだそうで、現在150頭ほどを肥育しています。
給食センター、病院、スーパーなど10数カ所の事業所から「生ゴミ」を回収しています。
集めた餌は以前は大きな釜で加熱していましたが、今は加熱せず与えています。

とてもエコロジーで省エネルギーで地球にやさしい養豚だと思いますが、やはり衛生上の問題がある。

そんな沖縄の「普通」の残飯養豚農家、金城さんの悩みは、

1、家畜糞尿の処理について法律が厳しく変わったこと
2、残飯で飼育された豚肉の買取価格が安いこと

主にこの2点でしょうか。

1、については、ビニルハウス豚舎を建てオガコ養豚を始めるつもりのようです。
2、については、特に対処法はないようです。

その辺りを一緒に考えてみたいと思ってます。

====ここまで引用です。

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コメント

「僕らはみんな、豚を飼う!」のマキシです。
紹介していただいて光栄です。

浅学ですが、これからも「残飯養豚」を見つめなおしていきたいと思っています。今後ともよろしくお願いします。